アニメ偉言

蘭「昔のものがなくなってくのは何だか寂しいね」

小五郎は昔よく訪れた町に蘭とコナンを連れて来たのだが、
その思い出と古き町並みは、今ではすっかり建て替え、改装中。

とある工事現場で崩落事故が発生。
作業員の一人が鉄パイプの下敷きになってしまった。
まるで、時代の流れに人が呑み込まれていくように―?

想い出たち~想い出~


被害者は猪俣リュウジ（56）。
工事現場のオーナーだった。
そして、これは事故ではなく殺人。
誰かが故意に引き起こした事件だった。

疑惑の浮かぶ関係者たち。

金田昌夫（27）、猪俣の運転手。
野島剛志（36）、現場監督。
村瀬直樹（48）、建築家。

小五郎「お。それここにあった銭湯のタイル絵じゃねーか。
湯船の中にあって、本当に鯉みたいに見えたもんだ」

工事現場はかつて銭湯で、今はスパリゾートに建て替え中なのだった。
村瀬は銭湯のよさをスパリゾートにも反映させたかったようだが、
どうやら猪俣に却下されてしまったらしい。
それが動機なのか…

眠りの小五郎「先ほどの推理は全部訂正します。
しかし、犯人はこの中にいる!」

その時点での第一容疑者は金田だった。
鉄パイプを束ねていたバンドを切断したナイフを所持していたからだ。
眠る前の小五郎もそう主張していたが、コナンがばっさり切り捨てる。

眠りの小五郎「つまり犯人は、
わずかな道を通した
ボールの衝撃でパイプを崩し、
猪俣さんを殺害したのです」

犯人は前もって金田のナイフを奪い、金田に罪をなすりつけようと考えていた。
実際にパイプを崩すきっかけとなったのは、隣の遊戯施設のピッチングマシンだった

犯人は村瀬。
動機は過去村瀬の実家の銭湯が猪俣によって潰されたことを遠因とし、
今また猪俣に銭湯が時代遅れだの思い出を踏みにじられたことにあったが…

眠りの小五郎「思い出を踏みにじられ、
壊されたからといって、その人を殺害して
いいということにはなりません!」

眠りの小五郎ことコナンは説教した。
村瀬は猪俣を殺したことでその家族の思い出を壊してしまったのだと。

泣き崩れる村瀬。
一時の感情に身を任せて犯行に及んでも、
後に残るのは罪の意識とむなしい後悔だけ…



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