2017年11月06日

中高年の転職と独立起業　厳しい選択

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　おはようございます。あみゅさんです。今日から仕事ですね。サービス業の人は今日が休みだったりします。どちらにしても有意義な1日になるように、僕からも情報発信していきます。

脱サラ独立開業って楽なの？

さて、あなたは転職を考えていると思いますが、もしかして、起業をしたいと思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか？

もうストレスMAXの仕事はいやだ！とか、いい加減サラリーマンは卒業したい！俺は独立を常々夢見てたんだ！とか理由は様々だと思います。

実は僕もそんな中の一人でした。野心満々だったんです。いつかは独立してやる！でも、会社を辞められる状態ではない。。。どうしたらいいんだ？って感じで悶々とサラリーマンをしていました。
でも、実はここだけの話、僕も起業した一人なんですね。

公務員を辞めたんです。絶対に独立したい！と。夢のほうが勝ってたんですね。公務員という夢のない仕事が僕には向いていなかったんです。あのまま居たら、自分らしさのなさに嫌になっていたでしょうね。

公務員の仕事は、社会のため、民のためと表向きはなっていますが、大体の人は、自分のためなんですね。やることは学生の延長。課長などの上司（学校の先生みたいなもの）に、100点満点をもらうために、ひたすら資料作りをしたりするわけです。市役所などはちょっと違う部署もありますが。

言われたことをたやるのが得意な方には非常に向いています。

独立したらお金のことしか考えなくなる

さて、僕は独立したのですが、3年で力尽きました。つぶしたんです。カフェでした。

立地のリサーチや情報発信、マーケティングなど積極的に行っていましたが、いざ出店してみると、「今日はお客さん来てくれるだろうか？」「あの支払いはどうしよう？」「何が売れるんだろう？」などなどの悩みが毎日毎日頭の中の大半を占めていました。

いま考えたらわかるんですよ。失敗の原因が。ビジネスモデルが完全に失敗するモデルだったわけです。
しかも、開店直後にリーマンショック！という暗雲立ち込めた船出でした。

でもめちゃ頑張りましたよ。毎朝7時には店を開け、通行人（おもに通勤している人たち）に店頭で毎朝毎朝あいさつをしました。「おはようございまーす！」と満面の笑顔で。

毎日続けていると、顔なじみの人たちも増えてきて、あっちからも笑顔で挨拶してくれるようになりました。

とにかく毎日必死でした。もう、休憩とるとか休むとか考え付かないわけです。寝てる場合じゃないと、睡眠時間も２－３時間。支払いのために（奥さんは家にお金を入れろとうるさいし笑)深夜バイトもしたりしましたよ。

とにかくがむしゃらに、、、借金もしましたからね。毎日金金金・・・金のことしか考えなくなります。

経営者からしたら給料日が来るのが恐ろしく速い

アルバイトは雇ったことがありますけど、１－２名です。給料日が来るのが恐ろしく早いわけですよ。サラリーマンの時には、給料日が待ち遠しいですよね？経営者になると、真逆になるんです。

あっという間に給料日が来ます。バイトの子は適当に稼ぎたいので、仕事が楽しけりゃいいわけです。必死さがないことにイライラしたこともあります。

そうこうしているうちに、お客さんも増えてきて、一見賑やかになるんです。しかし、飲食となると原価やら水道光熱費、通信代、人件費といろいろかかり、残る利益はほんの数万・・よくて25万円ほどでした。

サラリーマンや公務員をしていたころは、それなりに期待に応えておけば（いや、期待に応えていなくても）給与は自動的に入ってくる。。。これが当たり前ですが、経営者は生きるか死ぬかのサバイバルを生きているんです。

ある晩、自宅に帰る途中に、近所のイタリアンを経営している社長が大声で電話で話していたことに衝撃を受けました。「お前、おれにいくらの借金があると思ってるんだ？2000万だぞ！貸せるか！！！」

きっとその社長は、知り合いにお金を貸してと頼まれたんでしょうね。全く面識ない方でしたが、グサッと心に突き刺さる瞬間でした。

店を構えたら最後、変化しない商圏でずっと戦い続けないといけません。簡単に撤退なんかできないわけです。撤退するにもお金が必要ですからね。とにかく進むしかないわけです。撤退が賢明だと思っても。

お客さんは薄情です。いい店、新しい店ができるとそっちに行きます。あのお客さん今日は来るかな～？と思っても、そんなしょっちゅう来ないですから。あなたは毎日同じ店に行きますか？　そうじゃない場合がほとんどではないですか？お客さんもそんなもんです。

ビジネスモデル・・・かなり重要です。やる前から勝てると思う（儲かる）勝負をすることが肝心なんです。こだわりや好きだからでは飯は食えないわけです。身を以て思い知りました。これ、絶対いける！！というなんとなくの直観では危険です。

さて、自分のことを書きましたが、僕の先輩たち、同僚や部下の中でも独立開業した方もけっこういらっしゃいます。

特にフランチャイズが多いですね。大失敗の代表選手が僕の先輩にいます。お掃除本舗のフランチャイズを始めたんですが、どう行く仕組みなのか、彼は数年後1000万円の借金をこさえて、FCを脱退し、同じハウスクリーニングの事業を自分の看板ではじめています。残念ながら、借金は雪だるま式に増えるでしょう。ビジネスモデルが儲かるようにできていないからです。

コンビニのオーナーになった方もいらっしゃいます。コンビニは開業資金もけっこうかかるし、アルバイトを雇うにも深夜は時給が高いため、オーナー自らが店舗に入っています。まさに夫婦すれ違い、家族と過ごせない。なんせ24時間、365日営業ですからね。

コンビニは売り上げの５０～５５％をいきなり本部から吸い取られるんです。そして、残りの４５％で運転資金、人件費、ほかいろいろをねん出していくわけですが、オーナーの手元に残るのは、せいぜい３０万から35万だそうです。

その先輩、げっそり痩せて顔色が超悪いです。皆さんの近所のコンビニオーナーさんって顔色いいですか？なんか疲れ切ってふらふらの印象ありませんか？

ほっともっととか他ラーメン屋とかいろいろありますが、９０％苦戦しています。要はフランチャイズは、本部だけが儲かる仕組みになっているからです。

本部がバンバンCMやキャンペーンをやってくれるので、お客さんは来ます。しかし、手元に残るのはわずかな、、下手したらサラリーマンよりずっと低い給与だけが残ります。

自分が最高の土地（立地が素晴らしい）を持っていて、当分働かなくてもお金はあるというのなら良いと思いますが、本部が出店先を決める、あるいはすでにある店舗を譲る場合には、十分考えたほうがいいです。特に飲食店の場合は、立地がすべてですから。

ではフランチャイズではなく自分でやってやる！とおもっているあなた。僕もそう思っていた派ですのでよく分かります。ノウハウやマーケティング、商品開発などすべて自分で行う覚悟と、最高の立地（つまり家賃が高い）を見つけられたのなら挑戦してもいいかもしれませんね。

でもシビアにリサーチしてくださいね。自分の街のラーメン屋さん、出てきてはなくなり出てきてはなくなりを繰り返していませんか？僕の町ですらそうですから。

商売はネット以外はまず立地。そして商品。飲食店なら味、ボリューム。価格。なんといっても体力！それと清潔なお店と笑顔あふれる、てきぱきとしたサービス・・・。自分で開業するなら、最低限上記は意識しておいてくださいね。

僕は独立失敗してからサラリーマンに返り咲いたわけですが、収入もマクドナルド時代と変わらず、とてもいい条件で働くことができました。その時に思ったんです。「サラリーマンってサイコー！！」と笑。

遅くても今日中には帰れる。休みがちゃんとある。福利厚生も充実。給料日にはちゃんとお金が振り込まれている。気が向いたらちょっと飲みに行こう。たまにはキャバクラやカラオケもいいじゃん。休みには映画を観よう。スポーツジムに入会しようかな。

独立してからのお金の苦しみに比べたら、餓死しそうなくらい食えない経験をしてみたら、サラリーマンのストレス？人間関係の悩み？出世のための社内政治？・・・なにそれ？笑　そう、初めて気づいたんです。サラリーマンてなんて恵まれてるんだろうってね。

ですので、FCや自分で独立したい気持ちを止める気は全くありません。お金の地獄を絶対に味わうという覚悟をして、あきらめない気持ちで、賢くビジネスモデルを研究し尽くしてから始めてください。

でも、そんな覚悟もないし、苦労もしたくない。まして借金してまでする気はない。そもそもサラリーマンが自分には向いているという大半の方には、絶対に転職をお勧めします。今のストレス？　上司が嫌だ？　わかります、わかりますよ。確かに独立すると上司はいないですからね。

でも、お金の苦労からくるストレスは、その比じゃないです。まさに修羅場を何回もくぐらないといけません。

せっかく貯金したお金や退職金、かけている保険など全て無くなるくらいのリスクはあるという気持ちで判断してくださいね。楽したいなら絶対にサラリーマンです。どんなブラックでも独立開業よりはずっと楽です。
（独立開業はひたすら頑張るので、苦に感じないという部分もありますよ）

せっかく貯金したら、そこから投資することをお勧めします。投資にもいろいろあって、財産形成や自己投資なんかもそうですね。機会をみて投資についても触れていきますね。

今日も残り時間、有意義に過ごしましょうね。

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【起業するなら必ず徹底リサーチ】・・儲からないと意味がありません。