こんにちは。
副業サラリーマンTMTKです。
コロナ禍真っ只中の2020年3月に
1人合同会社(マイクロ法人)
を設立しました。
いろんなサイトで、
会社設立のメリット・デメリットが
一般論として述べられていますね。
だいたいそうところで書かれていることは
所得が数百万円規模
のことで
個人の所得税・住民税
個人事業主の場合はそれに事業税が加わり
法人税の実効税率と税額の違いで
所得が400〜600万円くらいがラインで
(もちろんこれもあくまで一般論で
ケースバイケースというのが実情です)
会社設立した方が節税になる
というものが多いですね。
売上じゃなくて、
あくまで所得ですからね。
会社では経費を費用として
売上から差し引けるので。
ただ、果たしてそれだけ副業で稼いでいる
サラリーマンがどれだけいるでしょうか。
じゃあ、わざわざ会社設立して
節税できるラインに届いてないから
別にこのままでいいや
とそのままになっている
副業サラリーマンの皆さん!
もったいない!!
そこで今回は、
そんな表面的な情報ではなく、
実際に1人合同会社(マイクロ法人)を
2年半運営してみて
リアルに感じたメリット・デメリット
を書いていきたいと思います。
目次
副業サラリーマンが1人合同会社(マイクロ法人)を設立して感じたメリット・デメリットのリアル
1.そもそも会社設立のハードルはどのくらい?
2.会社設立が本業の会社にはバレない?
3.会社設立のタイミングっていつがいい?
4.副業サラリーマンが会社設立するメリット
5.副業サラリーマンが会社設立するデメリット
6.まとめ
1.そもそも会社設立のハードルはどのくらい?
2.会社設立が本業の会社にはバレない?
3.会社設立のタイミングっていつがいい?
4.副業サラリーマンが会社設立するメリット
5.副業サラリーマンが会社設立するデメリット
6.まとめ
1.そもそも会社設立のハードルはどのくらい?
会社設立といっても
面倒なんじゃないの?
と感じている方は
たくさんいらっしゃると思います。
結論から言うと、
めちゃくちゃ簡単にすることも
まあまあ簡単にすることも
そこそこ手間をかけることも
方法論によります。
@めちゃくちゃ簡単にすること
簡単な登録事項だけで、
ほぼすべての登録手続きを
代行してくれるサービス
を利用することです。
私も当初はこのサービスを使おうと
考えていました。
https://www.seturitu-kun.com/
結果的には、次の項目のものを
利用しました。
Aまあまあ簡単にすること
会計ソフトが提供している
無料で利用できるサービスです。
登録事項を順番に入力していくと
自動的に登録書類が作成され
あとは役所に持参して手続きするだけです。
こちらもまあまあ簡単ですが、
その先の会計ソフトの利用が条件で
各種手数料がさらに安くなるものです
結果的に、私はこのサービスを利用しました。
会社設立freee
メジャーどころ2つを載せておきます。
会社設立freee
マネーフォワードクラウド会社設立
Bかなり手間をかけること
自分で調べてすべて自分でやる
まったく現実的ではありませんが、
興味ある方はがんばってください。
会社設立前後でやることを
別記事でかなりリアルに書いてますので
ぜひこちらもご覧ください。
副業サラリーマン 合同会社設立のきっかけと費用のリアル
副業サラリーマン 合同会社設立までの実務のリアル
2.本業の会社にはバレない?
副業もずいぶんメジャーなことになりましたが
まだまだ会社として副業禁止
というところは多いようです。
とはいえ、
会社に内緒で副業されている方も
多いのではないでしょうか。
そこで、心配なのが
副業サラリーマンが会社設立したら
会社にバレるんじゃないの?
ということでしょう。
結論から言うと、
以下の2点に気を付ければ
まずバレないでしょう。
@給与をもらわない
A株式会社ではなく合同会社にする
え?
給与をもらわない?
それじゃ意味ないよ!
合同会社?
何それ?
簡単に解説します。
@給与をもらわない
給与をもらうと、
・社会保険料を支払ったり、
年末調整などの手続きをする
必要が出てきて
かなり、相当、めちゃくちゃ面倒になる。
どのくらい面倒かは
こちらの記事をご覧ください。
合同会社設立後、期中に役所から送られてくる書類と対応のリアル
なぜか2年目に初めて郵送されてきた「年末調整関係書類」のリアル
なぜか2年目に国税局から直接電話がかかってきた「給与支払い」の確認に関するリアル
・個人所得が増えることで
本業の会社天引きの住民税が
本業給与の額より高額になる
結果、バレてしまうリスクが高まる
では、どうするかというと
売上以上の経費で相殺する
ことです。
・会食や手土産(交際費・会議費)
・電車や飛行機や宿泊(旅費交通費)
・車での移動(車輌費)
・事務用品(消耗品費・雑費)
・携帯電話(通信費)
などなど
もちろん、
「副業で使用した経費」
ということになりますが・・・
A株式会社ではなく合同会社にする
「決算公告」でバレるリスクがある
株式会社は毎年決算期ごとに、
決算の公告を行わなければならない
と定められています(会社法440条1項)。
通常、国の発行する「官報」に
決算内容を掲載することになります。
普段、「官報」なんて見る機会ないとは思いますが
何かの拍子で検索で出てこないとも言えません。
しかも最低でも約75,000円
の掲載料が必要になる
というダブルパンチです。
ただし、
「電子公告」
という方法があり
自社のHPに掲載することで
対応できます。
これだと費用はかかりません。
一方で、持分会社である
合同会社には
そもそも決算公告の義務はありません。
3.会社設立のタイミングっていつがいい?
思い立ったが吉日です。
私は、以前より会社設立に興味があり
自分で会計処理などやってみて
会社経営をやってみたい
と思って、いろいろと準備はしていましたが
なかなか踏み切ることができませんでした。
たまたま、友人の社長がいて
その友人と焼き肉を食べながら
会社設立の話をしていたところ決心がつき、
その日のうちに手続きを開始しました。
4.副業サラリーマンが会社設立するメリット
メリットについては
一般的に言われているのが
・社会的信用を得やすい
・資金調達をしやすい
・助成金を利用しやすい
・最長10年赤字を繰越控除できる
などですが
私が考えるメリットは
・会社経営の勉強ができる
・合法的な節税になる
・取引先候補となる相手に業務への本気度を見せられる
といったところでしょうか。
会計ソフトですべての取引を登録したり
(スマホで簡単に登録できます!)
決算処理をして納税したり
役所から送られてくる書類と手続きをしたり
きちんとしたルールに従って
ある程度の手間をかけることはありますが
それでも私にとっては
メリットの方が圧倒的に大きいと感じています。
会計ソフト使った処理がどの程度のものかは
ぜひ以下の記事をご覧ください。
合同会社設立1期目、決算申告(確定申告)でセルフ申告のリアル@
合同会社設立1期目、決算申告(確定申告)でセルフ申告のリアルA
合同会社設立2期目、決算申告(確定申告)でセルフ申告のリアル
それでも上記が面倒な方は、
税理士にお願いすれば解決できますね。
費用はかかりますが。
また、わざわざ会社設立してまで
副業するという気合を
取引先候補となる相手に
感じていただくことができます。
これはリアルに感じてもらえています。
それと、最近話題になった以下の件でも
会社設立はメリットだと感じています。
副業サラリーマンや個人事業主の方は要注意!副業収入300万円以下は事業所得から雑所得へ!
5.副業サラリーマンが会社設立するデメリット
デメリットについても
一般的に言われているのは
・会社の設立や解散にはコストがかかる
・赤字でも法人住民税の均等割りは負担しなければならない
・事務的な負担が増える
・社会保険の加入が必要
などですが、
社会保険は先ほど述べたように
給与を取らなければ
加入の必要はありません。
やはり、
コストと事務負担が
増えるのは避けられませんね。
私の場合は、
会社設立時には安く抑えましたが
それでももろもろで
約95,000円
(資本金除く)
決算時には、
法人住民税
70,000円
かかりました。
また、仮に解散(精算時)
するとなった場合には
登録免許税 41,000円
かかります。
事務負担については
先ほど紹介した
会計freee
マネーフォワードクラウド会計
といった会計ソフトを使えば
かなりの負荷が軽減されます。
ただ、それも面倒であれば
コストをかけて税理士に依頼すれば
解決できます。
6.まとめ
副業サラリーマンが
1人合同会社(マイクロ法人)を設立して感じた
メリット・デメリットのリアル
いかがでしたでしょうか。
一般的な記事にあるような
表面的なことではなく
2年半運営してみて
本当にリアルな内容で
書いてきました。
この記事が、少しでも皆さんの
お役に立てれば幸いです。
下記については
今回の記事の内容を理解するうえで
具体的な金額を掲載した
さらに詳細な記事になっていますので
ぜひご覧ください。
副業サラリーマン 合同会社設立のきっかけと費用のリアル
副業サラリーマン 合同会社設立までの実務のリアル
副業サラリーマンや個人事業主の方は要注意!副業収入300万円以下は事業所得から雑所得へ!