2019年07月16日
【タジマアイコのBacktoBackあんぎゃ】7/14感想 + 平和・死・再生・音楽
2019年7月14日、海の日を目前にして主催DJイベント第2弾、無事終了しました〜!
うーん、いいね。
暗さを全面に出すのって、それはそれで楽しい。
ゲストの大貫さんと一緒に今回もバック・トゥ・バックで5時間音楽を交互に繋ぎ続けたんだけど、テーマが闇&病みということで、好きなだけ沈ませてもらったよ♪
全体的にはロック寄りだったけど、メタルやパンクの王道の激しい系怖い系〜静かだけど精神的に崩壊しそうな音源〜私得意の民族系(今回はダーク寄り)までいろいろ。
ちんどん屋さんがよく演奏する曲(美しき天然)や、サーカスっていうとかかる曲(Thunder And Blazes)など、曲名はあまり知られてないけど、多くの人が聞いたことあるだろうなぁっていう音楽もかけたよ。
大貫さんはロック畑の人(バンドではベース弾き)だから、日本のロックバンドの楽曲が多くて、しかも地元出身のバンドを沢山かけてくれたので、私的に再発見があって楽しかったな。
地元でもこんな良い曲作るバンドがあるのねぇと思ったよ。そういうのが知れるのが良いよね。あと、途中で遊んでくれたセリフ中心の音源とか気持ちわる…面白かったなぁ。もっとふざけて良かったのに(笑)
今回に限らず、昔の音源をかけるとボーカリストやメンバーが亡くなってしまってる音源ってことは普通にあるけど、テーマがテーマなだけにそんな曲が多くて一足早いお盆特集みたいになったわ。
でも、こうやってずっと聴きたくなる音楽を作るのってすごいよね。
人の命って限りがあるから、死ぬ時に生まれて良かったなって思って死にたいわ。良いものいっぱい残せたらいいな。
このイベントも音楽という貴重な文化遺産を、誰かの記憶に残せたら嬉しい。
私がかけた中で今回みなさんの良い反応を頂いたのが「Ceddin Deden ジェッディン・デデン(祖先も祖父も)」。
トルコの軍楽隊の音楽(メフテル:Mehter)なの。
メフテルはトルコ以外の軍楽隊のみならず、クラシック音楽にも大きい影響を与えてる音楽で、特にこの「ジェッディン・デデン」は、日本でもドラマやCM音楽でも使われる頻度の高いワールドミュージックなのよね。
重々しいドラム・破壊的なシンバル・けたたましく鳴り響く管楽器:ズルナが印象的な音楽。
(※ズルナはラーメンの屋台で有名なチャルメラと同じ系統の楽器)
私はこの曲を聴くと何とも言えない悲壮感みたいなのを感じて逆にそれが心地よいんだけれど、それは個人の感想として、軍楽としてはもっと勇猛果敢なイメージで演奏してると思うんだ。
だって、演奏で敵を撤退(!)させたくらいなんだもの。
(※そういう逸話を読んだ事があって、本当かどうかは分からない)
戦争は嫌い。だけど力なく巻き込まれてきた人々にとっては、自由を勝ち取るために自分たちの足で立つために戦うことが必要なときもあるのかもしれない。
なんか話がだいぶ飛んだけど、音楽ってその背景に様々なものを含んでいて、でも根本は変わらない人間の営みがあって、現代を生きる私たちの琴線にも響くのかもしれないわね。
辛い記憶をしっかり残すから、幸せな未来をつくる礎ができるとも言える。
とにかく「ジェッディン・デデン」を始めとするメフテルが、色んな意味で破壊的な音楽であることは間違いない。破壊は再生に繋がる。分断している国々を音楽が文化として繋いでいく。歴史を繋いでいく。
そういうの考えると面白くない?
闇は再生の前の景色。だからどんな深くても潜ってみる価値はあるし、心地よく感じるのかもしれないね胎内のように。
さて、次回「タジマアイコのBacktoBackあんぎゃ」vol.3は9/8開催です!お楽しみに!
・前回のご報告→ 【タジマアイコのBacktoBackあんぎゃ】5/12感想
・どんな音楽がかかるかな?→ #タジマアイコのBacktoBackあんぎゃ
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