2020年02月06日
トヨタの全店全車種取り扱い開始で何が起こる? 買う側も売る側も全店全車種扱いにはメリットがある!
値引き縮小の可能性もある?
トヨタの全店全車種取り扱い開始で何が起こる?
買う側も売る側も全店全車種扱いにはメリットがある!
トヨタは東京を除き
トヨタ店
トヨペット店
カローラ店
ネッツ店
4系列に分かれている国内正規ディーラーネットワークをそのままに!
今年5月より全店全車種扱いをスタート
トヨタ店ではクラウン
トヨペット店ではハリアー
カローラ店ではカローラ
ネッツ店ではヴェルファイア
などの専売車種がすべてのトヨタ系ディーラーですべてのトヨタ車(JPNタクシーやコースターなど一部例外車種があるとの話も聞く)を購入することが可能となる
すでにプリウスやC-HR、シエンタなど多くの売れ筋モデルについては、全店扱いとなっているが、これらが全車種にまで広がります
日産系ディーラー
日産店
プリンス店
サティオ店
と3系列がすでに全店で全車種が扱われています
ホンダ
ホンダカーズ”として屋号を統一し、全店全車種扱いとなっています
現在、他メーカー系ディーラーが全店全車種扱いの中
各系列に専売車種をおくトヨタディーラー
同じトヨタの看板を掲げれいても、トヨペット店でカローラを見たいという来店客にカローラ店での専売であることを説明し、最寄りのカローラ店の店舗を紹介したり、うちにはプレミオというクルマがありますよと、自分たちの取り扱い車種を勧めている
来店客も!ここのトヨタのお店では何を扱っているのですかと言ってくる
販売チャンネル(系列)や専売車種の存在
日本の新車販売が右肩上がりで、未来永劫繁栄を続けるものと思われていた時代に構築
現状は新車が最も売れたバブル時代の半分ともいわれる市場規模にまで落ち込んでいる
そこで、国内で圧倒的な販売シェアを誇るトヨタもいよいよ時代に即した販売ネットワークの構築へ大なたを振るのです
消費者サイド
同じトヨタの看板を掲げているのに、ある車種については決められた店の専売になっているというのは面倒くさかった
他メーカー車へお客が流れてしまうことにも?新車販売の不振傾向、そして新車販売の減少傾向に歯止めがきかない今では、少しの可能性であっても取りこぼしてはならない
買う側も売る側も全店全車種扱いは一定のメリットがある
モデルチェンジのタイミングで全店扱いとなったシエンタ
その後飛躍的に販売台数を伸ばし、人気モデルとして販売ランキングトップクラスの常連車種となっています
シエンタだけでなく、扱い店舗を増やすことで販売台数を伸ばすトヨタ車は多くあり、その意味では全店全車種扱いのメリットはすでに数値として現われている
ケースも存在している。
全店全車種扱いを先行させるトヨタだが、その先にあるのは店舗数削減と車種のラインアップ数削減です
全店全車種扱いを進めている東京
同じ店舗でノア、ヴォクシー、エスクァイアを販売し、車種削減がないなかで取り扱い台数は膨大に増えていますが
増えているのは選択肢で、売れ筋モデルの偏りが顕在化する
併売を始めた店舗では他車種への代替えも増えている
クラウンの販売苦戦が目立つ
全国的にもアルファードやヴェルファイアへの乗り換えが目立っている
都内ではそれまでクラウン専売であり、アルファードやヴェルファイアを扱っていなかった旧トヨタ店(都内ではクラウンはトヨペット店でも併売されている)でもアルファードやヴェルファイアの購入ができるようになり、既納クラウンユーザーがアルファードやヴェルファイアへ代替えするケースが目立っている
全店全車種扱いとなる=トヨタ車のなかでも他車種への乗り換えがより手軽になり
売れ筋モデルへ販売台数がさらに偏る傾向へ全国的に進むのは間違いない
販売車種の偏りが顕在化すれば車種整理も進めやすくなりますが、結果、消費者サイドから選択肢が減ることになるのです
日産やホンダでは軽自動車販売にも力をいれ、軽自動車の販売比率が際立って高くなっている(セールスマンも売りやすいという面もある)
トヨタの全店全車種扱いの当面の狙いは、トヨタディーラー同士の潰し合い
トヨタディーラーはそれぞれのディーラーのオーナーが地元の名士や有力企業などとなり、異なるケースがほとんど
同じトヨタの看板を掲げていても、別資本の会社となれば、トヨタディーラー同士での値引きの競り合いがより激しくなり、値引き販売余力のある大手のトヨタディーラーが、零細なトヨタディーラーを吸収し統合するなど淘汰が進んでいくでしょう
車種数と店舗数の削減が進められる
現状では、自宅でインターネットで、かなりの情報収集が可能であり、商談前に購入希望車をかなり絞り込み、他メーカー車と値引きを含めて比較検討しながら商談を進めていく傾向です
新車販売台数自体の減少傾向も改善の兆しが見込めない
新車販売のメインは他メーカー車からの代替えよりも、継続的に既納ユーザーに自社内で代替えしてもらう、囲い込みに重きを置くしかないでしょう
専売車種や4系列のディーラー網の存在が、今後トヨタにとっては大きなアキレス腱となっていくのでしょう
どこのトヨタディーラーでもすべてのトヨタ車が買えるということだけ見れば消費者メリットは大きい
しかし、ディーラー統合による店舗数や扱い車種数の削減というものが待っています
そうなれば値引き拡大をなかなか引き出すことも難しくなってきます
消費者サイドとしては手放しで歓迎することもできないかもね
また、いまのトヨタの高い国内販売シェアは、ある意味豊富な車種ラインアップと街なかに多く存在する販売拠点(ディーラー店舗)も大きく貢献している
車種数や店舗数が減った時にいまの販売力をトヨタが維持することを続けられるのか?
筆者は元トヨタの営業マンですが、忘れてはならないのは、ユーザーはメーカーや車種だけで、車を購入しているのではないことです
高額な商品を購入するのですから、特に安心を購入しているのです
その安心の中に、メーカーや車種、夢があるのですが、それ以外にどのお店のどの営業マンから購入するかも、大きな選択肢なのです。
顧客は商品を安く買いたいだけではないのです
商品から得られる、自分にとっての利益、満足、夢、そして一番大事な安心(不安の解消)自分の車選びに如何に満足できるかです
それを担っているのが、販売店であり、担当営業マンなのです
本当に自分の車選びを成功させる為には、自分の事(希望、条件、使用状態、使用目的、家族構成、あなたの性格を知り)的確なアドバイス、車選びを支援してもらえるかです
単純に値引競争させるだけが、賢い選択では無いのです
各車のディラーはメーカーの直営店は少ないのです
販売に対する考え方、方法、スタッフへの教育にはかなりの差があります
賢い車の買い方の、最重要点は、心知れたお店と、営業マンを探すことが先決です
貴方に合ったいろんな提案をしてくれるはずです。
お買い物は人と人の中で生まれるものですから!
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