2020年07月08日
イオン、コロナでも増収増益を実現! その理由は?
イオン、コロナでも増収増益を実現!
その理由は?
都道府県境をまたいだ移動の自粛が解禁
イオンスタイル有明ガーデンが新型コロナウイルス感染症の拡大の影響で当初の予定から約2か月遅れの6月17日にグランドオープン
新型コロナの影響で地元住民向けに先行オープン(5月15日から営業)
大型商業施設は外出自粛要請下では営業が難しいタイプの施設である
イオンスタイル有明ガーデン店では、レジに並ばない新会計システム
レジゴーも都内で初導入
レジゴー(スマホ)で商品POPのバーコードをスキャン
イオンへのコロナによる影響?
イオングループのコロナウイルスの影響
GMS(総合スーパー):80%〜90%で推移=なんとか食い止めた
SM(スーパーマーケット)/ヘルス・ウエルネス:100%越え連発で好調 専門店:70%以下となり、大ダメージ
これは決算資料の「新型コロナウイルスの影響」において
イオンモール・イオンファンタジーを営業停止した旨の記載とも合致する結果です
ショッピングモール内の各テナント・付随施設は大きくダメージを受けたものの
主力の総合スーパーは大きく落ち込むこともなく、スーパーマーケット・ヘルス&ウエルネス事業はむしろ好調だった
グループの多角化戦略が効果的に働き、新型コロナウイルスによる悪影響を上手に抑え込めた?
セグメント別の売上ではGMSとSMが主力
営業収益(売上)・営業利益ともに
全体額は直近5年間で維持・伸長できており、中長期でも大きな問題はなし
イオンの場合は扱う業務の幅が非常に広いので、セグメント別に分析を進めます。
セグメント別の売上を確認すると、GMS(総合スーパー)とSM(スーパーマーケット)の売上額がほぼ同等であり、主力となっています
GMS=イオンのことで、SM=ダイエー、マックスバリュ、ミニストップ
総合スーパー(イオン)が圧倒的優位というわけではなく、事業の多角化は一定程度進行している
各セグメントの利益額順で比較すると…
各セグメントの利益額順で比較してみると風向きが少し変わります
総合金融>ディベロッパー>ドラッグ・ファーマシー>SM>国際>GMSとなっています
スーパーマーケットの会社というイメージから離れてくる
利益面では総合金融(イオンフィナンシャルサービス)
ディベロッパー(イオンモール)
ドラッグ・ファーマシー(ウエルシアHD)の存在感が大きくなっている
総合金融とディベロッパーで手堅く稼ぐ
イオンフィナンシャルサービス社はイオンカード・WAONを取り扱っている企業
イオングループで買い物をする場合、イオンカードまたはWAONを使ったほうが割引のメリットが大きくなります
日本人1人あたりのクレジットカード平均所持枚数は約2.19枚
1枚でもイオンカードを契約した人は
イオングループの支払いだけでなく、他店舗での支払いもイオンカードで済ませるという人が多い
結果として、それらの支払い手数料はイオンフィナンシャルサービスの収益になり、この事業セグメントの利益率が高くなるのです
イオンモール社はイオンモールの開発(用地選定〜建設)および、専門店の誘致・テナントの管理を担っている企業
2020年2月期では国内4モールの増床
11モールのリニューアルを実施し
積極的に収益改善活動を実施し
海外でもテナントの入れ替えを積極的に行い、増収・増益を実現
口コミサイトからみえる現場の声
働く側としてはどうでしょうか?
【正社員】
良い点:
・給与水準は業界内で高水準
・有休休暇がとりやすい
・女性の幹部登用に積極的
気になる点:
・社内テストの結果を偏重している傾向がある
・全国転勤があるので、夫婦で別居しているケースがある
・新しい提案が通りにくく、他社追随の傾向がみられる
・子会社のガバナンスに懸念点がある
【アルバイト】
良い点:
・契約がしっかりしていて、有休などもとりやすい
・幅広い年齢層の人が働いている(高校生〜60代まで)
・希望すれば正社員登用の道もある
気になる点:
・面接前に計算問題を解く必要がある
・ある程度精神的にタフである必要がある
・品出しなどが重労働
小売として働きやすい印象だけど懸念も
小売りとしては社員・アルバイト共に条件がよく、働きやすい印象
特にアルバイトも、契約回りがしっかりしている
イオン特有の事情として、社内テスト受験(社員)
面接前の計算問題(アルバイト)と、基本的なな学力が求められる傾向があり
勉強が苦手だった人には辛い局面もある
子会社・関連会社を中心に、コンプライアンスが気になる事例が?
イオン関連の労働事件の判例として
イオンディライトセキュリティ事件がありました
これは関連会社の警備会社(イオンディライトセキュリティ)にて発生
裁判の結果、警備員の仮眠時間を労働時間として認め、残業代支払いが命じられました
2019年にも連結子会社(カジタク)が不適切会計を行い、親会社のイオンに対しても50億円の損失を与える結果となりました
子会社2社でもそれぞれ、景品表示法違反で課徴金対象となる事例が発生
イオンライフ(2019年4月)ではイオンのお葬式の家族葬サービスで追加費用が一切不要であるかのように誤認させ、イオンペット(2019年8月)ではトリミングサービスでシャワーに炭酸泉水を使っていないのに炭酸泉使用と表記し、ホテルサービスでの散歩が屋外で1日に2回行われるかのように誤認させた
2020年3月にイオン銀行はデジタルサイネージや動画広告に優良誤認があったとして、に消費者庁から措置命令を受けています
イオン「ホワイト/ブラック度」判定:★★★☆☆
イオンの場合は総合スーパー事業=イオンの勢いが鈍化しても
他の成長事業(金融・テナント開発・ドラッグストア)が利益面でカバーできており、着実に業容を拡大することができています
事業を増やし、総合力で生き延びるのは決して悪いことではないです
事実、イオンカード/WAONも、イオンモールも、ウエルシア薬局も顧客に価値を提供した結果利益を出しています
社員・アルバイト共に労働条件が整えられているのは良いことですし、評価すべきです
一方で、各種子会社の気のゆるみ?
不祥事が立て続いている点、公的機関(消費者庁・裁判所)から改善命令が出ている点は重く受け止めるべきでしょう
財務基盤は良好であり、小売業の中でも労働環境は良いほう
公的機関からの複数子会社への改善命令はどうしても無視できないため
評価は★3
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