2009年02月06日
『翔儀天使アユミ〜成淫連鎖』 居車喬編 part9
「フフッ、喬ちゃん。風子はね、圭ちゃんと龍華先輩を使徒にする時生気を吸えなかったから、喬ちゃんを使徒にする時は絶対に吸わせてくれって私に懇願してきたのよ。
だから、さっき喬ちゃんが自分で自分を犯そうとしたとき、待ったをかけたってわけ」
「そうしないと、喬さんの処女の生気を吸う事が出来ませんからね。お姉ちゃんも圭さんも吸えたのに私が吸えないなんて不公平ですもの」
風子の舌触手がもの欲しそうにパクパクと口動かしている。
「私だって、喬の生気が欲しくて欲しくてずっとここにいたんだからな。まあ、辛抱できなくて風子と一緒にここにいた人間全ての生気を吸って肉人形にしてしまったわけだが……
面白かったぞ。私がちょっと淫気を発したら、全ての人間がたちまち肉に溺れ、列をなして私に犯されるのを待ったのだからな」
龍華はまるで自慢するかのように喬に水泳部、競泳部の部員全てを餌食にしたことを語った。そこには人間的な気持ちの部分は全く感じ取れない。
「さあ、喬さんも素晴らしい世界を見てみましょう。玉王様を讃え、人間を弄んで愉しむ使徒の世界を」
風子の舌触手が喬にぬるぬると寄ってくる。ある程度正気を取り戻しているとはいえ、淫気に爛れた喬の目には、それがたまらなく魅力的なものに見えてくる。
「あ、あぁ……」
外に聞こえるのかと思うくらいの音で、喬はゴクリと喉を鳴らした。さっき自分が入れようとした触手よりアレを入れたほうがよっぽど気持ちいいのが見て取れる。
(ああ…、入れて欲しい。入れてもらいた…。ダ、ダメだ!ボクは、ボクは人間だ!人間なんだ!!)
だが、それをすんなり受け入れるほど喬の理性は崩壊してはいなかった。アレを入れてしまったら間違いなく自分は人間を止めてしまうだろう。それほどの快楽が体を侵しぬいてしまうだろう。
入れて欲しいとも欲しくないとも答えられずえぐえぐと泣く喬を見て、スク水をまくり今にも突っ込もうとしていた風子は舌触手の動きを止め、喬を上目遣いに見た。
「どうしました喬さん。これを入れて欲しいんじゃないですか?
入れてください。犯してくださいって言ってくれたら、気が済むまでこれをぶっ挿してあげますよぉ?」
本当は風子もすぐに挿したいのだが、泣きじゃくる喬を見て嗜虐心が湧いたのか舌触手を喬の膣口に触れるか触れないかのところで止め、軽くつんつんと小突いてくる。
「ひゃああぁっ!!や、やだぁ〜〜っ!気持ちいいけど嫌だぁ〜〜っ!!
ボクは、ボクは天使だ。人間なんだぁ〜〜っ!!気持ちよくなりた、なりたくなんかないぃ〜〜〜っ!!」
もう体はおろか心も屈服しかけているにも拘らず、喬は頑なに触手を拒み続けた。ここまで抵抗をしてこれたのはただ一つ『自分は人間だ』という思いからだった。
だからこそ、そこを突いていけば崩壊は早いものだった。
「どうして?どうして人間にこだわるんですか?使徒に成ればこんなに気持ちよくなれるのに。
毎日毎日、欲望のままに暮らせるというのに……。勉強なんか、しなくても済むのに……」
「べ、べん きょ……」
この言葉に、喬はビクッと反応した。勉強がしなくてもいい。しなくてもいい?!
「おいおい、使徒に成ったら人間の理なんか関係ないだろうが。お前も使徒に成れば、毎日いつでも水の中に篭ることが出来るようになる。勉強なんか気にせず、永遠にな…」
「え、永遠に、泳げる……?!ボクが、ずっと……」
それまで懸命に抗ってきた喬の瞳に、極めて危険な光が宿った。それほど龍華が語ったことは喬には魅力的なものだった。
「そうだ。文句を言う人間なんか肉人形にしてもいいし殺してもいい。お前は誰にも邪魔されることなくいつまでもいつまでも泳ぎ続けることだって出来るようになるんだ。使途に成ればな」
「お、泳ぐ…、泳ぐぅ……。永遠に、永遠にぃ……」
そんなことは想像もしなかった。確かに今のままでは自分は勉強か水泳かの二択を迫られることになる。
だが、使徒に成ってしまえば勉強なんかしなくてもいい。いつまでもずっと、好きな水泳をし続けていられるのだ。
「さあ喬さん、どうします?使徒に成りたいですか?それとも、人間でいたいですか?」
その問いかけに、さっきまでの喬なら迷わず後者を選んだであろう。さっきまでなら。
【このカテゴリーの最新記事】