2009年02月06日
『翔儀天使アユミ〜成淫連鎖』 居車喬編 part7
プールサイドから聞こえたその声に反応したのか、喬の手の中の触手はちゅるりと音を立てて喬の中から出ていってしまった。
「ああっ?!
誰だ!ボクの気持ちいい思いの邪魔をした奴は!絶対に許さない……」
その様に絶望に似た悲鳴を上げた喬は、自分の快楽を邪魔したプールサイドの声の主を憎悪の目で睨みつけた。
が、その顔を見た瞬間その声は急速に力を失っていった。
「何言ってるのよ喬ちゃん…。ていうか喬ちゃん、それどうしたの…?」
プールサイドに立っていたのは、着替えがすまないので遅れてきた歩美だった。歩美は触手に絡め捕られても抵抗せず、全身を赤く火照らせ歓喜の笑みを浮かべていた喬を呆然と見ている。
「あ…歩美ぃ……?!」
歩美の姿を見て、喬の淫欲に支配され光を失っていた瞳にみるみる光が戻り、触手からもたらされた快感に蕩けていた理性が戻ってくる。翔儀天使という立場にありながら、玉王の肉人形にいいように嬲られた挙句、それから与えられる快楽に溺れ処女すら捧げようとしていたはしたない自分が非常に情けなく思えてくる。
「あ…歩美!きちゃダメだ!早く逃げろ!!」
正気を取り戻した喬は、肉人形の巣窟になった室内プールから歩美に逃げるよう指示した。
たった二人でで20体以上いる肉人形を相手にするのはさすがに少し骨が折れる。しかも、自分は捕まった状態であり全く戦力にはならない。
「早く逃げて、先輩やみんなを呼んで!!このプールは今、玉王の肉人形でいっぱいなんだ!!」
ここは自分が囮になって、その間に他の翔儀天使を全員集めるほうがいい。鶴花先輩や琴ちゃんは肉人形になった人間を元に戻すのが得意な能力を持っている。自分以外の全員で当れば、肉人形になった皆を元に戻すことはすぐに出来るだろう。
ただ、その間自分は間違いなく肉人形達に犯される。前の穴も後ろの穴も犯され、皆がつく頃には壊れてしまっているかもしれない。
でも、ここまで来たらそれ以外に選択肢はない。いくら歩美でもたった一人で自分を助け出すことは絶対に不可能だからだ。むしろ、ミイラ取りがミイラになりかねない。
だから喬は歩美に逃げろといった。が、歩美はその場に留まっていた。
「そんな…。私、喬ちゃんをおいて出て行くことなんて、出来ないよ……」
「出来なくてもなにも!このままじゃ歩美まで肉人形の餌食にされちゃう!ボクのことはどうでもいいから、はやくここから出て皆を呼んできて!!はやくぅ!!」
喬は金切り声を上げて歩美に出て行くよう促した。が、歩美はやはり動こうとしない。
「出来ないよ。出来るわけないじゃない!だって、だってそんなことをしたら……」
喬ちゃんを餌食に出来ないじゃないの
「え……?」
後半の声を、喬はよく聞き取れなかった。いや、聞いてはいるがそれを理解したくはなかった。
理解したくはなかったが、理解せざるをえなかった。
(そう言えば…、触手に『そこまで』って言った声、歩美の声にそっくりだった…)
「せっかく喬ちゃんが自ら罠に飛び込んできたんですもの。私だけここから離れるなんて勿体無さ過ぎるよ…」
喬の見ている前で歩美は性戯使徒の本性を表した。燃えるような赤い髪と瞳が着ているスク水に妙にマッチしている。
口元からは自慢の舌触手がにゅるにゅると伸びて、別の意思を持っているかのように歩美の口元でぐにぐにと蠢いている。
「あ、歩美ぃ…。なん なの、そのすがた…」
「うふふ、ごめんね喬ちゃん。私、ずっと前から玉王様の下僕になっていたんだよ。人間の生気を吸い取って自分の力にし、肉人形にして操る力を持つ素晴らしい性戯使徒にね……」
舌触手を揺らめかせながら喬に向ける歩美の微笑みは、喬が知っている元気一杯の歩美からは想像も出来ないほど淫靡で禍々しいものだった。
「性戯、使徒……?!玉王の下僕…?!な、何言ってるんだよ歩美…、ボクたち天使だろ?
この世界を悪から守るために選ばれた、翔儀天使じゃないか……。そうだろぉ?」
喬は引きつり笑いを浮かべながら歩美に話し掛けたが、歩美は首を横にふるふると振った。
「ああっ?!
誰だ!ボクの気持ちいい思いの邪魔をした奴は!絶対に許さない……」
その様に絶望に似た悲鳴を上げた喬は、自分の快楽を邪魔したプールサイドの声の主を憎悪の目で睨みつけた。
が、その顔を見た瞬間その声は急速に力を失っていった。
「何言ってるのよ喬ちゃん…。ていうか喬ちゃん、それどうしたの…?」
プールサイドに立っていたのは、着替えがすまないので遅れてきた歩美だった。歩美は触手に絡め捕られても抵抗せず、全身を赤く火照らせ歓喜の笑みを浮かべていた喬を呆然と見ている。
「あ…歩美ぃ……?!」
歩美の姿を見て、喬の淫欲に支配され光を失っていた瞳にみるみる光が戻り、触手からもたらされた快感に蕩けていた理性が戻ってくる。翔儀天使という立場にありながら、玉王の肉人形にいいように嬲られた挙句、それから与えられる快楽に溺れ処女すら捧げようとしていたはしたない自分が非常に情けなく思えてくる。
「あ…歩美!きちゃダメだ!早く逃げろ!!」
正気を取り戻した喬は、肉人形の巣窟になった室内プールから歩美に逃げるよう指示した。
たった二人でで20体以上いる肉人形を相手にするのはさすがに少し骨が折れる。しかも、自分は捕まった状態であり全く戦力にはならない。
「早く逃げて、先輩やみんなを呼んで!!このプールは今、玉王の肉人形でいっぱいなんだ!!」
ここは自分が囮になって、その間に他の翔儀天使を全員集めるほうがいい。鶴花先輩や琴ちゃんは肉人形になった人間を元に戻すのが得意な能力を持っている。自分以外の全員で当れば、肉人形になった皆を元に戻すことはすぐに出来るだろう。
ただ、その間自分は間違いなく肉人形達に犯される。前の穴も後ろの穴も犯され、皆がつく頃には壊れてしまっているかもしれない。
でも、ここまで来たらそれ以外に選択肢はない。いくら歩美でもたった一人で自分を助け出すことは絶対に不可能だからだ。むしろ、ミイラ取りがミイラになりかねない。
だから喬は歩美に逃げろといった。が、歩美はその場に留まっていた。
「そんな…。私、喬ちゃんをおいて出て行くことなんて、出来ないよ……」
「出来なくてもなにも!このままじゃ歩美まで肉人形の餌食にされちゃう!ボクのことはどうでもいいから、はやくここから出て皆を呼んできて!!はやくぅ!!」
喬は金切り声を上げて歩美に出て行くよう促した。が、歩美はやはり動こうとしない。
「出来ないよ。出来るわけないじゃない!だって、だってそんなことをしたら……」
喬ちゃんを餌食に出来ないじゃないの
「え……?」
後半の声を、喬はよく聞き取れなかった。いや、聞いてはいるがそれを理解したくはなかった。
理解したくはなかったが、理解せざるをえなかった。
(そう言えば…、触手に『そこまで』って言った声、歩美の声にそっくりだった…)
「せっかく喬ちゃんが自ら罠に飛び込んできたんですもの。私だけここから離れるなんて勿体無さ過ぎるよ…」
喬の見ている前で歩美は性戯使徒の本性を表した。燃えるような赤い髪と瞳が着ているスク水に妙にマッチしている。
口元からは自慢の舌触手がにゅるにゅると伸びて、別の意思を持っているかのように歩美の口元でぐにぐにと蠢いている。
「あ、歩美ぃ…。なん なの、そのすがた…」
「うふふ、ごめんね喬ちゃん。私、ずっと前から玉王様の下僕になっていたんだよ。人間の生気を吸い取って自分の力にし、肉人形にして操る力を持つ素晴らしい性戯使徒にね……」
舌触手を揺らめかせながら喬に向ける歩美の微笑みは、喬が知っている元気一杯の歩美からは想像も出来ないほど淫靡で禍々しいものだった。
「性戯、使徒……?!玉王の下僕…?!な、何言ってるんだよ歩美…、ボクたち天使だろ?
この世界を悪から守るために選ばれた、翔儀天使じゃないか……。そうだろぉ?」
喬は引きつり笑いを浮かべながら歩美に話し掛けたが、歩美は首を横にふるふると振った。
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