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ν賢狼ホロν
「嫌なことなんて、楽しいことでぶっ飛ばそう♪」がもっとうのホロです。
ザ・タイピング・オブ・ザ・デッド2
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2009年01月20日
『翔儀天使アユミ〜成淫連鎖』 part5

それと同時に全身に走った甘く痺れる快楽に、歩美は喉の奥から快楽の嬌声を搾り出し、先ほどまで何度イッても得られなかった満足感に全身を委ねていた。
「はあっ、はあっ!はあっ………、き、気持ちよかったぁ……」
体を包み込む心地よい倦怠感に、歩美はふやけた笑みを浮かべていた。








「これが…使徒になることなのね……」














体の中に、今までに感じられなかった力が湧いてくるのが分かる。
それは翔儀天使の力とは全く異質の黒く邪な力であり、翔儀天使の力よりはるかに強大なものだった。
「……ふ、ふふふ…。凄い……。この力があれば、なんだってできそう……」
歩美の心に、それまで考えたこともない思いが次々に浮かんでくる。
この力を振るって人間を蹂躙し、喰らい、犯し、侵食し、這い蹲らせて悦に浸る自分の姿。
それはとっても魅力的で愉しそうなことだった。
(わが下僕、歩美よ。お前の中にはワシの力が宿っておる。この力で、お前は唯一他の天使を使徒へと成らせる事が出来る。
他の天使を喰らえ。犯せ。そしてその天使の力を吸え。七人全ての天使の力を吸って成らせれば、ワシはこの世に蘇ることが出来る)
「はい……」
心の中に響く主人の声に、歩美はこっくりと頷いた。
胸に輝く『玉』を崩したような印。これこそが歩美が玉王の力を宿している、何よりの証拠だった。
(今回は前の二の轍は踏まぬ。まずはお前と同じ『歩』の力を持つ貴様の妹、風子を使徒に成せ)








「…承知いたしました。玉王様……ククク…」














歩美はその顔を邪悪に歪ませて微笑みながら、部屋のドアをガチャリと開いた。



「ふーこ、起きるのよふーこ……」
耳に響く声と妙に重たい感触に、風子は深い眠りから不意に目覚めさせられた。
「ん………?!」

眠い瞼を擦って見た先には、歩美の微笑んだ顔が見えた。
「あ…、おねえちゃん……?なに、こんな夜遅く……」
寝る前はあんなに激しく怒っていたのに、今目の前にいる姉はいつもとかわらない優しい笑みを浮かべている。半覚醒の状態だが、風子は少しだけ胸を撫で下ろした。
だが、その時に風子の心に一筋の違和感が走った。何かが違う、今目の前にいる姉さんはいつもとどこかが違う。
いつも通りの顔、いつも通りの微笑み。いつも通りの真っ赤な赤毛……違う。いつもじゃない。
「あれ…?お姉ちゃん。いつの間に髪の毛を赤く染め……」
赤い、瞳
「おねえ、ちゃ……?」
この時風子は初めて気がついた。歩美はその体に何も来ていなかった。いくらなんでも全裸で妹の部屋に入って姉は普通ではない。
さらに、胸の谷間に薄暗い中でもはっきりと分かる『玉』の字。玉という字で連想するのは、あれしかない。








「おねえちゃ!」














一気に目が醒めた風子はベッドから飛び起きようとした。が、上に歩美が乗っかっているせいでびくともしない。
「うふふ……ふーこぉ………」
優しげな微笑みがいびつに歪み、歩美の口から発せられた声は酷く淫靡なものだった。

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