ブラジルで開催されているコンフェデレーションズカップのグループリーグA組は
ザックジャパンvsイタリアが対戦しました。
第1戦目のブラジル戦では格の違いを見せつけられたザックジャパンでしたが、
イタリア戦ではイタリアから先制・追加点を奪うなど「もしかしたら!」と
期待してしまう展開でしたが、結果的には3-4で惜しくも敗れグループリーグ敗退が
決まりました。
イタリア相手にここまで、とも思える試合でしたが
私個人的な見方は本田選手の試合後のインタビューが物語るように
「勝たなければ意味がない」ような気がしました。
試合が動いたのは前半21分、イタリアDFのGKへのバックパスを岡崎選手が
追いかけGKと1対1になった時、GKは岡崎選手をペナルティーエリア内で
倒したとの判定でPKを獲得しました。これを本田選手が右サイドに決め
ザックジャパンが先制します。
続く前半33分、右サイドからのショートコーナーから本田選手がクロスを入れ
イタリア選手がクリアするも、大きく蹴り出せず今野選手が再びペナルティーエリア内へ
出すと、両チームの選手が入り乱れる中、香川選手がうまく身体を反転させて
ボレーシュートを放ちゴール右隅に追加点を決めました!
この時点で、誰もが「ザックジャパンが勝った!」と思ったに違いありません。
しかし、前半終了間際の41分にコーナーキックからデ・ロッシ選手のヘッドで
1点を返されました。
第1の課題はここにあるような気がします。
2-1で前半を折り返し後半開始5分、吉田選手と競り合ったピルロ選手が
エンドラインギリギリまで追いフリーでクロスを上げられ、これをクリアしようと
内田選手が足を出しますが、無情にもボールは日本ゴールへ!これで同点に!
そして、後半7分長谷部選手のペナルティーエリア内でのハンドで
イタリアにPKを与え、これをきっちりバロテッリ選手に決められこの試合
初めてイタリアに逆転されてしまいます。
第2の課題がここにあるような気がします。
今までの日本チームなら恐らくここで終わっていたかもしれませんが、
今のザックジャパンはここからが今までと違うのも事実だと思います。
劣勢になっても落ち着いてボールを回し、チャンスがあったら相手ゴールを
狙っていく試合運びは収穫だったと思います。
そんなゴールを貪欲に狙っていく姿勢が後半24分の遠藤選手のフリーキックからの
岡崎選手のヘディングシュートに繋がったのだと思います。
これで、再び3-3の同点に追いつき、その後もイタリアゴールを襲いますが、
ゴールネットを揺らすまでに至りませんでした。
このまま引き分けで勝ち点1を取れるかと思われた後半41分、一瞬の隙をつかれたように
ゴール前で右サイドからクロスを上げられ逆転ゴールをジョビンコ選手に
決められてしまいました。
日本も後半43分に本田選手のシュート、岡崎選手が懸命に足に当てますが、
ボールはゴールポストに、そのこぼれ球を吉田選手がゴールに蹴り込みますが、
無情にもオフサイドの判定!
結局3-4でザックジャパンはイタリアを相手に善戦はするものの
勝ちきれず、引き分けにも出来ず惜敗しました。
もう、今の日本代表には「イタリア相手に良い試合ができた!」で納得していては
ダメだと思います。
先制・追加点までイタリアから先に取ってからの試合運びが課題だと思いました。
強豪国相手にでも点を取ることができるザックジャパンなのですから、
この得点を勝ちに繋げる、結果を残せる試合を今後は期待したいですね!
残る対メキシコ戦は、ぜひ結果を残して欲しいと思います。