「仕事や働き方クイズ19」を公開しています。
今回のクイズは「すしざんまい」編です。
年中無休・24時間営業の「すしざんまい」は
開店当初は深夜にお客さまが来ませんでした。
創業者の木村さんは、なんとかお客さんを集めようとします。
今回のクイズは、木村さんがどのような仕掛けで
深夜のお客さんを集めたのか、その方法についてです。
「すしざんまい」創業者・木村清さんは
27歳で水産物を売買する会社を設立しました。
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事業の拡大のため、銀行から百数十億円を借り入れていたが
バブルが崩壊します。
ただ、借りたお金は事業資金であって
株や土地への投資資金ではなかったようです。
借金を4000万円台まで減らしますが
メイン銀行のいい加減な言動でブラック企業とされます。
ブラック企業では全ての銀行との取引が不能なため
自分の会社を精算せざるをえなくなります。
会社の整理が済んだ1997年 ゴルフ仲間が無条件で銀行口座に
振り込んでくれたお金で10坪の店「喜よ寿司」を開業します。
10坪の店に行列ができ、人気店になります。
築地の人達が注目、地元から築地再生の相談を受けます。
築地場外の年間集客力は500万人強あったが
バブル崩壊後150万人に減少していました。
2001年 年中無休の24時間営業の店「すしざんまい」を開店します。
ところが、深夜の時間帯にお客さんがきません。
果たして、「ここで木村さんは
集客のためどのような手を打ったのでしょうか」がクイズです。
それでは問題です。
問題17:木村さんは、深夜のお客さまにしようとしたのが、
@ 築地のトラック運転手の人達
築地で荷物の搬入出をしているトラック運転手をターゲットにします。
築地を訪れるトラックの台数は5000台、運転手の1割が利用
してくれるだけで大きな売り上げになると期待します。
すし代が大幅に安くなるクーポンを発行して集客しようとします。
A 銀座のクラブで遊んでいた人達
築地は銀座に近く、お酒を飲める店が多くあります。
高級クラブなどでは、お店の閉店後に「アフター」といって
ホステスさんがお客さんと食事に行ったりします。
この「アフター」で「すしざんまい」を
利用してもらえるよう店のママにお願いします。
B 成田空港を利用する外国人の人達
当時、成田空港の国際線最終便の到着は、夜の12時台でした。
翌朝6時くらいの飛行機を利用するトランジェットの外国人は
日本で滞在する数時間で、「SUSHI」を食べたいと思う人がいました。
外国人向けのガイドブックに「すしざんまいの24時間営業の広告」
を掲載、外国人の集客をします。
はたして、来店してくれたのはどのような人達だったのでしょうか?
@ABのうち、正解は何番でしょうか?
正解、A「銀座のクラブで酒を飲んでいた人達」です。
親しい銀座のクラブママに、「アフター」で来店したほしいとお願いしました。
銀座のママさんが、1人でもお客さん連れてきてくれたらと思います。
最初のママは、お客さんを4人連れてきてくれました。
こうなると銀座で働く女性の張り合いが始まり
別の店のママは8人を連れて来店してくれます。
その後も、ママが連れてきてくれるお客さんが増えます。
夜の12時過ぎから早朝4時、5時の時間帯に
着物の女性と一流会社の偉いさんがすし店に吸い込まれていきます。
この様子が話題になり、マスコミに報道されると
一般のお客さんもたくさんやってくるようになります。
間違いは@、Bです。
@ トラックの運転手は、早く荷物を降ろして道の混まないうちに
東京を脱出したく、築地で食事をしようとしませんでした。
B 外国人用の「ガイドブック」に「すしざんまいの広告」
は掲載しませんでした。
ただ、最も短時間に集客につなげてくれたのは、銀座のママさんでした。
ここまで銀座のママさんに無理をお願いできたのは
木村さんがそれまで銀座で使ってきた飲み代がすごかったらからでしょうね?