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2014年06月05日
俺のダンディズムを観て感じること。
少し落ち着いたとはいえまだまだ暑いですね。梅雨入り前にこの暑さでは夏は一体どうなってしまうのかと早くも不安になっております。
最近、ちょっと気になるテレビ番組があります。
俺のダンディズムという番組です。
これは冴えないサラリーマンが職場の気になる同僚の「ダンディな大人の男性がタイプ」という言葉を聞いて、一念発起。
ダンディな男を目指すというストーリーで、毎回小物など紳士用品にスポットを当て紹介していく番組です。
靴なら靴、時計なら時計と毎週一つのアイテムに焦点を絞りダンディなアイテムを紹介します。
まさに私がこのお店「m.s.p」でやりたいことをやられてました。
photo credit: josefnovak33 via photopin cc
今の時代は情報が溢れる時代です。ちょっと前まではテレビや一部の雑誌などで知る人ぞ知る世界だった物事も、今や誰でも調べる気になれば知ることが可能な時代です。
これはたくさんの選択が可能になったということです。
一応ファッション業界に長らく属しておりますと、時代時代のブームも幾つか体験してきました。昨今洋服にしろ音階にしろ大ブームというものがあまり感じられなくなったのは、この選択の多様化が作り出した今の時代性なのでしょうか。(アナと雪の女王は久しぶりの大ブームですね)
一昔前なら右も左も同じような格好をしてる人が溢れる光景を観ることもありましたが、最近は流石にそんな極端なことはなくなりました。
自分が自分を追求出来る世界。
未だ流行やブームはあるものの、随分と個性豊かな時代が来たように感じます。
電車内でほとんどの乗客が下を向いてスマホをいじる光景には少し異様な感じがしますが。
話しが逸れましたが
この俺のダンディズムはなかなか凝っているように思います。
安い物や流行り狙いの物などではなく、あくまでダンディズムというテーマのもと選品されており、見ていて楽しい気持ちになります。
当店では取り扱えない高級品など本物志向が強く、お金に余裕があるけど何買っていいか分からない人には必見かもしれません。
持ち物だけでダンディになれるとは思いませんが、人間やはり持つ物で変わります。
何でもいいや、これでいいやとこだわらない一日はやはりなんとなく終わってしまいがちですが、お気に入りの靴、コーディネートなどを身につけている日は何をしても前向きな一日が送れるように。
人間の衣食住というのは非常に本能的かつ生活を送る上で重要であり過ぎるが故に、どうしても妥協・惰性してしまう部分が生じます。
それは全ての人が自分の好きな衣食住を体現することは出来ないし、それをするにはそれなりの環境が必要だからです。
結局お金があれば好きな生き方するのによ〜と半ば諦めてしまうのが現実でしょうか。
しかし我々は死ぬまで生きていかなければなりません。
そして先ほども言いましたが、自分の身の丈にあったスタイルは自分自身が追求することでどこまでも体現出来る時代です。
中年だろうが、ただのサラリーマンだろうが、中年のただのサラリーマンだろうが、いつだってなりたい自分を目指すことが出来る時代なのです。
俺のダンディズムの主人公のように、大事なのは決心することです。
草食系男子
悟り世代
作中では毎週高価なアイテムを紹介され、主人公は迷い、そして決心します。
確かにこの番組で紹介されるアイテムは割と高額な部類に入ると思います。
その機能、役割を果たせるのであればそこまで高額な品は必要ないのでは?と迷う一方で、そのアイテムを身につけて自分の目指すダンディに近づきたいという一心で決意するのです。
はっきり言って痩せ我慢にも近い様相です。
最近草食系男子やら悟り世代やらと、消極的な男性が増えているようです。
消極的というよりは、私はより効率的になったのだろうと思いますが。
つまりは効率良く生きていかなければこれからの時代は生き残れないのでは?と社会不安が強く停滞してしまったことも原因でしょうか。
なので今の時代、ダンディズムとは程遠い思想が蔓延しており、若者たちは高価なブランド品でなくとも機能、役割を果たしてくれるアイテムならば良いという風潮も頷けます。
しかしこのまま効率化を進めていけばカッコつけるというスタイルもやがては廃れてしまうのでしょうか。
そうはならないと願いたいところです。
今日は随分と長らく書いてしまいました。
面白いと思った番組を紹介しようと思っただけでしたが、時代なんて言葉を使ってダラダラと書いてしまいました。
言いたいことは、ダンディズムとはカッコつけることから始められると。
私?
私は毎日痩せ我慢でございます。
posted by 11LO at 07:00| One Point Grotesuque