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働かないアリに意義がある

本書はアリの生態系について書いている本である。
ただ、アリの生態系といっても
すべてが効率的でないことが本書でも何回か書いている。

ただ、個人的には途中の遺伝のところなどは
生物学のことをよくわからないので
そこらへんが理解がしにくかった。
しかし、面白い本だと思う。

本書の話と直接関係ないが
本書では、このことを研究するのに苦労していることを
ちょくちょく書いていたように思う。

こういうことを書くということは
おそらく大学の教授は暇人というイメージが一般的にあるように思う。
暇人というイメージでなくても「税金を使って無駄な研究をしている」
というのが一般的な人の意見だろうと思う。

だから、民主党政権が事業仕分けをしたのは
そのようなイメージを国民がもっていることを
わかっていたで、それのパフォーマンスの意味もあったように思う。

しかし、役に立つ研究というのはノーベル賞などによって
注目されない限りは基本的に「役に立たない研究」であると思う。
このように研究の例をとってみても
社会には「無駄」を持っていることが
社会を維持していくための余力になるのは虫でも人間でも同じようなものだろうと思う。



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