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荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論 感想




本書の著者はマンガ「ジョジョの奇妙な冒険」
の作者、荒木飛呂彦氏がホラー映画の評論の書いた本

正直、ここに出ているホラー映画は
ほとんど見たことがないが、それでも本書はおもしろいと思う。
ただ、映画をみて読んだほうが面白いかもしれない。
ただ、マンガの「ジョジョの奇妙な冒険」の話は
あまり出てなかった。

ちなみに私は著者のマンガは
「ジョジョの奇妙な冒険」を文庫本で6部までしかみてない。
7部からは文庫本はでるのだろうか?




p10
『プレシャス』(二〇〇九年・米)をという映画をご存じですか?
感動作ですし、監督もそうなることを意図して作ったほずですが、
それでも僕は、この作品をホラー映画だと思います。
映画には、殺人鬼も怪物も出てきません。
ニューヨークのハーレムという過酷な環境で、
一六歳の黒人少女がありとあらゆる不幸の中で生きている。
(中略)これは何よりも、人を「怖がらせる」ために作っている、
そう思わされる映画です。
少女をそんな境遇に追い込んだ社会を告発する目的であれ、
アメリカで黒人が背負わされてきた悲惨な歴史に
目を向けさせる目的であれ、ともかく恐怖以外の何ものでもない
この世の字毒を、真正面から書いている。
だからこの作品は、僕にとってホラー映画なのです。



この映画を私は見たことがないのですが
普通にみたら感動作らしい、この映画を
このような視点を持てるのがすばらしいと思う。

このような視点をもっていないと、おもしろいマンガは
描けないのだろうと思う。

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