2011年05月27日
FUKUSHIMA福島原発メルトダウン(広瀬隆) 感想
本書では福島原発の事故をはじめ現在の原発の
危険性を指定をしてます。
この本の趣旨は原発の危険性や
今日本にある原発はどれだけいい加減につくられて
いるかが書いています。
ただ、本書を読むと俗に言う「危険厨」か?
と思ってしまうかもしれませんが
今の原発事故の状況を見ると著者のほうが
正論であると思っています。
p216 第一章で、原発における熱の流れを説明し、 「原子炉で発生した熱エネルギーの三分の一しか電気にならない」 ことを説明しました。(中略) この捨てられる熱水を「温排水」と呼びます。 温排水によって海に捨てられる熱量はどれくらいか? これが膨大で、びっくりします。 福島第一原発事故が起こる前、二〇一〇年末現在で日本の原子炉 五四基の電気出力は、合計で四九一一・二キロワットでした。 ということは、原子炉から毎日、温排水として海に捨てられた熱量 はその二倍、約一億キロワットという計算になります。 この熱量は、たった1日で、広島に投下された原爆一〇〇発分に 相当します。広島の原爆は一瞬で町を焼き尽くし、 一四万人の命を奪いましたが、それが毎日一〇〇発分も海に 「投下」されたら、どうなるでしょうか。海の生態系が壊れないはずがありません。 「原発は電力需要の三分の一をまかなっています」という前に、 「原発は発電量の2倍の熱で海を加熱しています」と言うべきでしょう。 |
原子力発電のメリットは二酸化炭素をださないので
温暖化問題を解決するとよく言われています。
しかし、これを読んで全然違うと思いびっくりしました。
しかし、これはテレビでは言われていません。
原子力発電を使う理由に上げられるのが
「クリーンであること」「エネルギー効率がよいこと」だと思いますが
その条件でさえ満たしていないので問題であると書いています。
しかも、日本の原発はすべてが地震の対策をしていないため
これから起こると懸念される東海地震で倒れる可能性が
出てくると書いています。
ただ、浜岡原発が止められた分は本書の希望が反映されてるかも
しれないが
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