2011年05月26日
「本物の営業マン」の話をしよう(佐々木常夫) 感想
本書は自閉症の息子をもち、妻がうつ病になった経験から
ワークライフバランスで有名になった著者の
「営業」について書かれた本です。
個人的には少々理想論的な感じがするが
やれ「根性」だ「努力」だという日本的な精神論に
走らないところは好感が持てた。
p44 一般に営業マンはどれだけ商品を売ったかで 評価されます。売り上げの多い営業マンほど優秀であると 評価されますが、どれだけ売ったかは、実は会社にとってさほど 大きな問題ではないのです。商品が売れたのは営業マンの努力以上に、 その商品を作った人のおかげです。あるいはその商品が売れると見越し、 作るように働きかけた人のおかげです。 |
これはよく考えると当たり前のことですが
なかなか言われることではありません。
特に営業マンは営業成績ですべてが決まるので
この視点を持ちにくいでしょう。
また本書では「社内営業力」を
高めることを勧めていますが
日本的な企業では社内での発言は
1人の営業マンがするのにはかなりの
勇気がいると思います。
個人的には本書のような営業をするには
社内での空気がその方向に向かっていないと
意味がないと思う。
「空気」に簡単に逆らえるほど日本人は
強くはないとだろうから。
p139 顧客も、時間をとるのは最小限にしたいと考えているはずです。 人と会うと、いきなり本題に入らず挨拶や天気の話をしたり 無駄なことが多くなります。 多少の用事なら相手もメールやFAX、電話のほうが ありがたいと考えています。 |
日本人は妙なコミュニケーション神話があるみたいで
「人と人が話すのがコミュニケーションだ」
というイメージが強く、メールとかはないがしろに
されるみたいです。
別に芸人とかならその話す能力は
必要でしょうが、ビジネスに対して
必要以上にコミュニケーションが求められるように
感じます。商談の場で雑談が出てくるのも
その証拠でしょう。
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
この記事へのコメント