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老いの才覚(曽野綾子) 感想




本書は売れているみたいなので


買ってみた。


ただ、読んだ感想は「今の老人はダメ」と言うものだ。


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ただ、「昔は良かった」という懐古主義的な


ことも感じられ正直、あまりにも外国や昔の日本を美化しすぎて


いるように感じた。


もちろん、最近の老人は老いの才覚を失ったという部分は


ある種納得できるが、


残念ながら多くの人はそこまで、


著者は言うように生きられないと思う。


(生きられるのは理想だろうが)


ただ、貧しい人が必ずしも心が美しいというわけでない。


と著者が言ってるように人間の弱さをわかっているはずなのだが。





p51、52
日本人の多くは、人は皆いい人という性善説が好きですが、
私のように性悪説だと、人と付き合っても感動することばかり
です。だれでも嘘をつくだろうと思っていると、騙されなかったり、
むしろ救ってもらったりする。その時、自分の性格の嫌らしさに
苦しむことは合っても、いい人に合えて良かった、という喜びは
大きい。


このようなことを書いているのに


あえて「老いの才覚」という本を出して


いるのは、今の日本の老人の行動が目に余るからだろう。


ただ、本書のことは全ての年代の言えることがある。


ただ、著者はとても強い人間で、ゆとりとエネルギーがあるから


このようなことをいえるのでないかと思います。

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