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亜麻色の髪の青年 in america

アメリカの大学にいたころの髪の色の話。


大学入学当初、僕は髪の色を茶髪にしていた。

理由は、中学・高校時代にて密かに茶髪のヤンキー

やら、茶髪のイケイケメンズに憧れていながらも、

校則や、家族からの白い目の恐怖に勝てずに、

ヘアジェルで髪をヒムロック風(※1)に仕上げる

という妥協策に甘んじていたところにある。

どちらにしても相当ダサいことには変わらないが、

若気のいたりということで、いたしかたない。


そんでもって、念願の茶髪。亜麻色の髪。

いわゆる、大学デビューだ。

ヒムロック的に言えば、

「ライブハウス武道館へようこそ!」

的なハイテンションな僕。

が、しかし、

「ここは東京だぜ。」(※2)

ではなく、

アメリカなのだ。

金髪、茶髪、黒髪、ドレッド、チリチリ、オシャレ坊主、ただの坊主、

なんでもそろってる。

僕の渾身こめた茶髪など、まったくもって目立たない。

誰も「イケイケじゃん!」などとはいってくれない。

だもんだから、だんだんと髪の色など

どうでもよくなり、

一学期が終わるころには、

髪のセットすらどうでもよくなり、

寝癖のまま登校するようになり、

そして夏休みが終わり、

すっかり元の真っ黒髪に戻たころには、

髪の色がどうだなど、一切頭の中から消えていた。


そんな矢先、2学期になって、

ひさびさに再会したアメリカ人が僕をみるなり、

こう言ってきた。

「夏休みの間に髪そめたの?」

え、どういうこと??

「黒く染めたの?」

いやいや。地毛ですよ。

「そうなの?黒のほうが全然いいよ。」

がーん。

いろんな意味でがーん。

彼は僕ら日本人しかりアジア人の地毛が黒だということを知らなかった。

どんだけ、アジアに興味ないんだ。

そんでもって、渾身こめてイケイケのつもりでいた茶髪は

全然イケてなかった。

ヒムロックのあの歌が頭に浮かぶ。

(イメージダウン、イメージダウン、イメージ、ダウン、ダウン、ダウン。。。)

そんな打ちひしがれた僕に、

アメリカ人はさらに続ける。

「なんで茶髪にしてたの?」

か、かっこいいと思ったから。。

「どこが?」

だって、だって、憧れだったんだもん。。

「なんで?」

中・高時代のイケイケ男子はみんな茶髪だったんだもん。

「イケテたのは髪の色の問題?」

いや、それは、その、

っていうか何でそんなに執拗に攻めるんだい。

もう黒なんだからいいじゃん。自分に正直になった僕だけを

みておくれ。プリーズ。。。


とこんなことがあったから、

「もう二度と髪なんか染めないぞ」と誓ったのだが、

一年後に血迷って、髪を緑に染め、みんなから大不評を浴び、

それ以来はほんとにほんと、一切髪を染めることをやめたのでした。

おしまい。



※1 ヒムロック:
   一世を風靡したバンド BOOYのボーカル 氷室恭介の愛称。

※2 「ライブハウス武道館へようこそ」「ここは東京だぜ」:
   解散ライブでヒムロックが発した意味不明だが記憶に残る有名な台詞。


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