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アメリカ人VS一輪車

アメリカの大学に留学中に一瞬だけヒーローになったときの話。


大学4年のときに同じ学部の人たちが、学校の廊下の一角で集まっていたので

いってみると、ひとりが一輪車にまたがっていた。みんな交代交代で、

トライしている様子だった。アメリカでは一輪車は大道芸人のみのものであって、

一般のひとで乗れるひとなんかそうそういない。

なので、ひとり跨っては転び、次のヒトに交代しそしてまた転ぶの繰り返し。

そんななか、

「you もやってみる?」

なんて声がかかる。

「うん、じゃあ、ちょっとやらせて。」

なんて平然を装い返事をしたが、実際のところは、待ってましたの興奮状態。

僕等日本人、少なくとも僕の世代以降のヒトは小学校で一輪車経験があるということを

ここにいる誰も知らない。僕が誕生日に買ってもらったマイ一輪車の乗りすぎのせいで、

おなかがいたくなって、病院にいったら、

「腸がぐちゃぐちゃです」

と先生に言われ、母親が慌てふためいたということももちろん誰もしらない。


僕は逸る気持ちを抑え、ゆっくりと一輪車を手にとった。

「肩につかまっていいよ。」との申し入れを断り、

一息ついて、僕は颯爽と一輪車にまたがる。

そして次の瞬間にはもう、手を忙しくフリフリして

スイスイ、キュッキュと廊下中を駆け巡る。

そして巻き起こるみんなの歓声。

この瞬間僕はヒーローになった。

みんなが僕に駆け寄り、「なんで乗れるんだ?」としきりに聞く。

どこから説明すればいいんだ。日本の小学校にはベルマークってのがあって。。

めんどくせぇ。いいや、と思い、僕は答える。

「日本人はみんな乗れるよ。」

皆:「おぉー!」

思ってた以上のリアクション。

ちょっと大きくいっちまったけど、いまさら撤回できないや。

なのでもしこれから留学するひとで、

一輪車にのれないヒトがいたら乗れるようにしておいてください。


おしまい。


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