ランクル70購入記

愛車ランクル80の買い取り査定額、なかなか厳しい数字だなぁ…平成17年の1月23日、フレックスドリームで１９９万円で購入したランクル80最終型のＶＸ−ＬＴＤ。

当時の走行距離は７２０００ｋｍ。



ランクル７０が再販されることがあるとは思いもせず、今年の夏前までは、生涯、修理しながらこの車に乗り続ける意気込みだった。

しかし、あの8月25日にランクル７０再販の正式発表があって、躊躇することなく8月31日にオーダー。

庶民である自分は必然的に愛車ランクル８０を手放すことが決定していた。

10年の間、ときどき消耗品が壊れることはあっても、大きなトラブルは全くない健康優良車だった。

事故もなし。そして、現在の走行距離は１４万８０００ｋｍ。約10年で７万６０００ｋｍをともに走った。

ちょいとぶつけた凹みのＤＩＹ補修跡や子傷がたくさんあって、決してきれいではないし、ナロー化、背面レス化、クロカンリアバンパーなど、純正とはかけ離れた姿。

ボンネットと、屋根はクリアー禿げが目立つ。まさか売るとも思わないので、使い方やカスタムは思い切ってやっていた。


そんなせいもあって、８月末時点でのディーラーでの査定額は12万円。ディーラーはノーマルなら30万位もあり得るが、愛車の状況では難しいとのこと。

そして、同じく８月末にガリバーでは25万円と査定されていた。もう少し頑張れることをほのめかしてはいたが、いいところ30だろう。

そんなものだと半ば諦めていたのだが、もうひと踏ん張りする気になり、ランクル専門店に査定を依頼。

まずメールで問合せると、状態にもよるが、50万円くらいとのこと。

お！頼もしいじゃないか、ということで、遠路遥々（田舎なもので…）査定してもらいに横浜まで出掛けていってみた。そして、査定開始。

車検証の入ったケースと鍵を渡して、店内で待つ。

５分もせずに店員が車検証を持って戻ってきたので、何か確認かと思ったら、査定が終わったらしい。早！

こりゃ、ほとんど見てないし、パソコンで買取データ確認して、最低レベルを言うだけとすぐにわかった。

それも明らかに浮かない表情。こちらが同情したくなるような切ない顔だ。

そして、告げられた査定額は20-30万円。金額は想定の範囲内。

それよりも、凹んだのは「うちで取るならこの位が限界」という言葉。（お店への不満などは全くない）

お店ボランティアでないのだから、要らないものは要らないというのは当然のことだ。

凹んだのは、この車がそういう価値だということだ。まだまだ機関は元気で、自分も家族も大好きなこの愛車が…まるで粗大ゴミの引取り依頼みたいな感じになってしまいそうだ。

そして、同じタイミングでネットでおそらく輸出専門の2社に査定依頼していたのだが、１社は、30万円ならば結構欲しそうな感じの回答があった。

もう１社は、「1営業日以内に必ず連絡します」という受付メールが目の錯覚だったかと思う程、何の連絡もなし。

こちらは依頼段階でかなり細かい情報を入力させられたので、その情報で選別しているのだろう。無駄な労力を使わないという面では立派な会社だ。

そんなことをしているうちに、開き直りというか、今までと違う気持ちがふつふつと湧いてきた。

査定額は今のMAX30万円から増えても10万とか、そんなものだろう。

30万円なんて、トミカのミニカー10台といい勝負のレベル。

買い取られたあとはオークションで売られるか、バラバラになって海外に行くのか、それは分からない。少しでも高ければありがたいのは間違いない。

でも、それより何より、せめて買い取られるその瞬間はこの車が欲しいと強く思っているように振る舞ってくれるお店に気持ち良く渡したい。

自分なりに考える売り時は今月末まで。なんとかいいお店を探したい。