2018年06月29日

道徳と学校教育の関連性とは‐通信教育課程(道徳リポート)

道徳と学校教育の関連性とは‐通信教育課程(道徳リポート)


 中学校や小学校での道徳教育の位置付けを考えると、各教科、特別活動、総合学習、道徳の四つは学校教育の教育過程を編成するものである。


 また、小学校や中学校の学習指導要領では道徳教育は、「学校における道徳教育は、学校の教育活動全体を通じて行うものであり、道徳の時間をはじめとして各教科、特別活動及び総合的な学習の時間のそれぞれの特質に応じて適切な指導を行わなければならない。」と記載している。


 道徳教育の目的は、人としての生き方を教育する所にある。

例えば、人として、他者を思いやる心や自分自身の自立心などを育て、また、集団生活で必要な技能、モラルを身に付け、良い事と悪い事の分別を付ける能力を養い、そして、人間としての愛情などを育てる所にある。

また、教師という存在は、未熟な生徒達に対して、良い大人として生きる上での手本となり、また、人生の道しるべ的な存在として、生徒を将来良い方向に導く存在と言えるだろう。

教師の仕事は教科を教えるだけでなく、道徳的なことも重要な仕事の1つと考える事ができる。

つまり、学校という空間は道徳教育に満ちた空間とも捉えることができる。 


 学習指導要領に記載されている通り、道徳教育は学校の教育活動の全ての事に関連する大事な要素である。

道徳は学校のあらゆる所に関連している。

例えば、学校の校則などを守る事は、法治国家とも言える日本で生きていく上で重要な事になる。

つまり、学校の校則を守る事は、国の法律を守る事にも繋がり、また、集団生活や地域社会、会社、仕事場でのきまりを守る事にも繋がっている。

人間として生きていく上で集団でのきまりごとを守るのは基本的な事だといえるだろう。

また、部活動やクラブ活動、学級、学年などを通じて、人間として、人との関わり方を学んでいく。

例えば、年齢での上下関係や同級生との縦の同僚関係、また、これらの関係の中から、先輩や後輩、友人、恋人、友達、知り合いなどを作り個人的に、また、集団を通じてコミュニケーションを取っていくのである。

コミュニケーションから人との付き合い方や、また、人間としての人との付き合い方を学んでいく。

学校という場所は、教科の勉強をする所だと受けとめられがちな部分があるが、教科の勉強は学校教育では、ほんの一部でしかなく、生徒が学校で獲得する技能は教科の勉強だけではないと言えるだろう。


 次ぎに、学習指導要領にある、各教科、特別活動及び総合的な学習の時間のそれぞれの特質に応じて適切な指導とあるように、これらは道徳的な内容を加えていかなければならない。

教科の内容に関しても道徳との関連がある。

例えば、社会科などは直接道徳との関連性も考えられる。

現代社会や倫理などは人間としてのあり方や生き方が教科学習の目標でもある。

また、歴史などでも過去の歴史から日本人としての自覚などを学ぶ事もでき、また、世界の歴史を知ることによって、国際社会に生きる日本人としての生き方も学ぶ事ができるであろう。

そして、戦争などの歴史を知ることによって、そこから、平和教育を行うこともできる。


 特別活動は直接的に道徳教育とも考えられる。

学級を通じて生徒が話し合う行為や児童会などでは、生徒の代表が話し合いながら、より良い学校を作るために学校運営に関わりをもってくる。

学校行事やクラブでは集団生活の技能など直接道徳教育と関係している。


 総合学習では、地域と関わりをもって活動を行い、自らが問題を見つけて活動をしていくものである。

総合学習の時間は学校以外の社会と関わりあいながら、現実的に必要な技能を身につける事ができるであろう。

総合の時間は直接的に道徳と関連をもっているといえるだろう。

近年の教育改革で総合学習ができたので、学校ではよりいっそうの実践的道徳教育が可能となったと思われる。

しかし、近年とくに、子供をターゲットとした犯罪なども増えているので、どこまで、子供を地域に解放するのかが難しい問題となってくるであろう。


 人の生き方に関わってくる道徳教育では教師はどこまで生徒に踏みこんでいくのか難しい問題がある。

必ず、これ以上踏みこんではいけないというラインがあると思う。

そのライン以上の道徳教育は、親の仕事である。本来であるなら、子供の躾に関わる部分は家がその中心となるべきである。親の姿が、子供が将来良い大人になるための手本となるべき姿である。

しかし、現代の社会は核家族が増え、両親は共働きがあたりまえとなる世の中である。

道徳的な子供の教育は家庭だけでは難しい世の中である。

家庭だけでなく、地域社会で子供を育てる風習もなくなりつつある。

そのため、学校での道徳教育の重要性が増しているのである。子供の教育は学校と家庭、地域が連携をとって行うのが良いと思われる。

近年の学校週5日制、総合教育はますます、家と学校、地域との連帯が重要となってくるものである。

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2018年06月01日

生徒指導と道徳教育が果たす学校での役割について‐教職課程‐生活指導論1リポート(2005年制作)



生徒指導と道徳教育が果たす学校での役割について‐教職課程‐生活指導論1リポート(2005年制作)

  文部省(1981年)の生徒指導の手引きによれば、生徒指導が重要な理由として、学校や社会生活における人間関係の改善と望ましい人間関係の促進の必要、子供の学校生活への適応や自己実現を助成する必要、望ましい社会的態度や行動様式の形成の緊要性、道徳教育を培うこと、青少年の健全な育成の緊要性などのためである。

すなわち、生徒指導の目的は生徒一人ひとりの個性を伸ばし、社会的なスキルを身につけるための手伝いや非行に対する指導などを行い生徒がよりよい成長を行うために必要なものであると考える事ができる。

生徒指導の目的はそのまま学校教育の目的とほぼ同じだと言えるだろう。

すなわち、生徒指導は学校教育では必要不可欠であり、また、学校教育のさまざまな所で、生徒指導が必要となってくる。

生徒指導は人間を育てるものと考えることができる。


 そして、社会の変化によって、学校で子供のしつけや道徳的な価値観を教えなければならい情況はますます増している。

特に戦後復興を果し、高度経済成長期に入ると、家庭では、父親は仕事にあけくれ、母親もパートなどにでかけるようになり、いわゆる鍵っ子が増えた時代でもある。

また、核家族化の増加によって、家族の構成単位にも変化が出て、おじいちゃんやおばあちゃんがいない家庭が増えた。

そうなると、本来道徳的な価値観を教えるべき中心となる家庭での教育、しつけが子供に行き届かなくなる。

また、高度経済成長期に入ると、いわゆる転勤族の増加現象やアパート暮らしの増加により、1つの地域に定住しない家族が増えてくるのである。

この現象は、核家族化とも重なり、地域社会との関係を弱いものとしていき、地域社会の子供の教育を担うシステムが崩壊することになる。

例えば隣近所の子供であってもよその子だから叱れない社会ができてしまったのである。

また、日本という国は、表面的に宗教の影響力が低い国である。

一部の外国の国なら、子供の道徳的な価値観を教えるのは宗教の役目だが、しかし、日本では表向き宗教が子供に道徳的な価値観を教えることは非常に少ない。

まとめると、日本では子供に道徳的な価値観やしつけ的な事を教える場所が非常に少ないのである。


 生徒指導の手引きにも書かれている道徳の関連を考えていくと、道徳教育の目的は学習指導要領によれば、(学校の教育全体を通じて行うものであり、・・・。)と記載されている。

また、道徳教育の目標として考えられるのが、生徒の人格の形成、人間としての生き方などを育成する目標がある。

道徳も生活指導と同じように学校教育全体に関わりあうものだと言う事が言え、また、道徳教育も人間の育成がその大きな目標であり、生活指導と密接に関連している教育目標だと言う事がいえるだろう。


 特に特設道徳が存在していなかった、試案学習指導要領時代の道徳教育の目的は新たな道徳教育に関する科目を設置することなく道徳教育を学校全体に浸透させることにある。

また、戦争と結びついた修身、戦争と結びつく道徳教育の排除である。

つまり、学校教育全般の機能を使って、学校や教師それぞれが、地域性や生徒の個性を考えながら臨機応変に道徳教育を行ったと思われる。

国から統制されていない、一方的な主観のない自由な教育だと言えるだろう。


 しかし、1958年学習指導要領から試案が排除され、告示に変わった事は、教育が国家から法的に統制される事を意味している。

また、この年、特設道徳が新たに設置された。

問題点として、戦後の教育が戦前の国家統制の教育の反省からきている事である。

すなわち、日本は、国家に統制された教育を行った事によって、戦争を擁護し、そして、結果、たくさんの尊い命がなくなり、悲劇とともに終戦を迎えた。

戦前行われていた教育の反省、すなわち、国家に統制されない自由な人間的、人権的な教育を行うことが教育の基本的な精神と言えるだろう。

特設道徳の設置や学習指導要領の試案から告示は教育の逆コースの危険を含んでいる。

この事は、国家の理想とする人間像を押し付ける事になりかねないという問題点をも含んでいる。


 学校教育で生活指導にしても道徳教育にしても問題となるのは、なにが悪い事でなにか良い事なのかがはっきりと言えない事である。

また、良い事と悪い事の概念がはっきりしないからと言って、一方的に国が考える良いとされる概念を押しつけてしまえば、戦前のような悲劇がまた繰り返される危険性もある。

人間は育ってきた環境や様々な要因によって様々な価値観や個性を持ってくる。

そのため、教師は、生徒一人一人の個性や様々な要因を考察しながら、教育を行うというのが理想であると私は考えます。


 また、 教科指導と生活指導は密接に関連している。

授業を円滑に行い、そして、生徒に理解してもらう努力をする必要がある。

授業の円滑化と生徒理解の中に生活指導の要素が含まれている。

例えば、授業の開始の合図であるチャイムを守る。

大抵の生徒はチャイムがなると教室に入って自分の席に着く。

チャイムがなり、授業が始まれば、まず、規律、礼、着席の号令とあいさつを行う。

あいさつが終わり、授業が始まると先生の話を静かに聞く、クラスメートの発言も静かに聞くなどのルールを守ると言う事である。


(教育学への道 岩本敏郎 文化書房博文社 参照 ) (学校って何だろう 苅谷剛彦 講談社 参照) (未来をひらく道徳教育の研究 中野重人 押谷由夫 教育情報 出版 参照)

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法政大学文学部史学科通信教育部を4年で卒業して、同時に教員免許も取得した。現在は高校教師教師として、働いています。
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