2011年02月20日
あいなめのうんちく-春旬魚-まぐろぐ
あいなめのうんちく-春旬魚-まぐろぐ
あいなめ-レシピを選ばない春の魚
= あいなめ・あぶらっこのうんちく =
●本稿ではあいなめのレシピ・グルメるB級の紹介。
●あいなめと人との関わり-養殖漁業(わかめ)の現況を述べます。
== あいなめのレシピ・グルメるB級 ==
●あいなめ、あぶらめ、あぶらっこ
・あいなめは「活魚」として小漁師たちが、
釣り、小延縄で獲り、小舟の「かめ」
-走るの従って海水が循環する・水槽
-「かめをきる」と称す-に活かして、
水揚げする。
・市場は「活魚の市場」を冠した特定の市場があり、
その港へ送る場合もある。
-もちろん魚種にもよるが-例・「大間のまぐろ」、
三陸物の「塩釜・生まぐろ」というふうに。
● レシピ
・どうやって食っても旨い魚
-北ではあぶらめ、西では鰆・さわら。
・高尚な食感はコリコリして歯ざわりがあり、
喉を通るときにはさわやかなのどごし。
・冬から春にかけての寒い時期が旬。
防波堤や岩場からの釣り魚として親しまれる。
海藻の多い場所にいるあいなめは黒っぽい。
皮との境に旨みが
・刺身、煮付け、唐揚げ、潮汁、焼き物、味噌汁、
干物、みりん漬け、粕漬けなどで食べられる。
めかぶとの酢の物
・「ほっけ」・あいなめ科・あいなめは高いので、
刺身にするとあぶらめと全く同じ旨み
-底引き漁師のオリジナル。陸の人達は食えない。
ほっけといえば、
終戦後の東京都民が動物性たんぱく質の摂取に貢献
-日本橋の三越の食品売り場で、
今でも売っている。
ほっけはあの戦争間、
獲る暇がなかった-そのため資源量増加
-「漁師殺すに刃物はいらぬ、凪の3日も続けばよい」。
海のゴミだった。
●漁師だけのCD級-提案
・「ほし(ほっつ)・心臓、ぎっつぉ・胃袋」の酢みそ和え。
・「なめろう・たたき」-刺身に飽きたらこれ。調味料は味噌・醤油。
・あいなめ料理・湯引き」-皮を付けたまま。皮境に旨みあり。
・「吸い物」-真子・白子を入れて。かかあの腕前これにあり。
●あいなめ のカロリー栄養成分表をご覧になれば、過不足なくありますから安心安心。
== あいなめと人との関わり-養殖漁業の現況 ==
●本欄ではあいなめ漁など磯漁業と、
わかめ養殖漁業との関わりを述べます。
●近年、生産地別の生産量シェアは変わっておらず、
「三陸わかめ」ブランドを有する岩手県・宮城県、
「鳴門わかめ」を有する徳島県、兵庫県の4県で8割近くを占める。
また、価格が、
生産量・繰越在庫量・輸入量・需給バランスといった要因により決定され、
特に生産者価格は、
「三陸わかめ」により大きく左右されることが業界の特徴である。
天然わかめの漁獲量は3000トンと極めて少なく、
流通の中心は養殖といっても過言ではない。
●わかめのカロリー栄養成分表によると、
''' カリウム5200mg ''' とありますので、
塩分の取り過ぎは心配ないですね。
=== 獲ってこそ漁業-わかめ養殖漁業との均衡-北の漁師 ===
●昭和40年代中ごろ以降わかめ養殖漁業が始まり、
それまでの天然わかめ採捕のようそうを一変させた。
これがため海洋生物の、
自然のサイクルは当然のことながら又しかり。
●磯漁業についてもその影響は、計り知れない-北の漁師。
この件についてひとくさり。
・磯漁業-あわび・うに-第一種共同漁業権。
ちなみにわかめ養殖は第二種共同漁業権。
・小舟(さっぱ舟・船外機船)による漁船漁業
-あぶらっこ漁(釣り・延縄・刺網)、
たこ曳(空釣り)・そっこ(ぶり稚魚)の曳縄、
あなご・かれい類・かさご・そいなどその他の小延縄。
・わかめ養殖漁業の大幅な海区拡張のため、
それの操業海区が減少し後退した。
・しかしながら時代の要請により大発展して、
小漁師にとっては貴重な現金収入となった。
養殖漁師は「百姓だ」といわれる所以です。
・あぶらめの一本釣りに至っては、
これからの時期わかめの取り入れの際、
わかめに付いた虫が落ちて餌となり、
養殖棚ではあぶらめの釣りシーズンとなってます。
・わかめの棚の下になった天然礁-忘れ去られた「根-ね」。
忘れもしない昭和38年7月末。
「ひらいわし・まいわし・七つ星」の大々漁の痛快な話。
二艘旋き旋網漁の話なんですが、
なんと朝網(朝があー)1網16,500貫(約62トン)。
25トンの網船2艘、手船1艘に超満船、今にも沈まんばかり。
しかも「乗立づ・のったづ・発出漁」のその日。
当時まいわしは全然獲れなくて、
かたくちいわし・まさごいわしばかりで安かった。
この年は若い衆たちは盆休みにいくばくかの銭を借りて帰省。
小輩も夕があーに乗っていき、
魚探(魚群探知機)を見たけれどはたせるかな、
天然礁のとがった上に魚群の反応がまた映った。
・もったいない話ながら、
失われていくんですな。
ない物ねだりとはいえ、
「前沖-家の前に来た魚を獲りそして、
時期がすぎ去ればまた次の魚」。
こうして古き良き時代の、
「楽して魚をとって、知らず知らずに資源保護」とは、
このことかも知れません。
以上でうんちくの筆をおきます。
シリーズは次回の「さくらます・からふとます」で、
ひとまず終わります。
★北の漁師の母港
さんこうめぬけ・おおさが漁の思いで
北の漁師の定係港-2
あいなめのうんちく
H23 2011-02-20T15:10
まぐろぐ
あいなめ-レシピを選ばない春の魚
= あいなめ・あぶらっこのうんちく =
●本稿ではあいなめのレシピ・グルメるB級の紹介。
●あいなめと人との関わり-養殖漁業(わかめ)の現況を述べます。
== あいなめのレシピ・グルメるB級 ==
●あいなめ、あぶらめ、あぶらっこ
・あいなめは「活魚」として小漁師たちが、
釣り、小延縄で獲り、小舟の「かめ」
-走るの従って海水が循環する・水槽
-「かめをきる」と称す-に活かして、
水揚げする。
・市場は「活魚の市場」を冠した特定の市場があり、
その港へ送る場合もある。
-もちろん魚種にもよるが-例・「大間のまぐろ」、
三陸物の「塩釜・生まぐろ」というふうに。
● レシピ
・どうやって食っても旨い魚
-北ではあぶらめ、西では鰆・さわら。
・高尚な食感はコリコリして歯ざわりがあり、
喉を通るときにはさわやかなのどごし。
・冬から春にかけての寒い時期が旬。
防波堤や岩場からの釣り魚として親しまれる。
海藻の多い場所にいるあいなめは黒っぽい。
皮との境に旨みが
・刺身、煮付け、唐揚げ、潮汁、焼き物、味噌汁、
干物、みりん漬け、粕漬けなどで食べられる。
めかぶとの酢の物
・「ほっけ」・あいなめ科・あいなめは高いので、
刺身にするとあぶらめと全く同じ旨み
-底引き漁師のオリジナル。陸の人達は食えない。
ほっけといえば、
終戦後の東京都民が動物性たんぱく質の摂取に貢献
-日本橋の三越の食品売り場で、
今でも売っている。
ほっけはあの戦争間、
獲る暇がなかった-そのため資源量増加
-「漁師殺すに刃物はいらぬ、凪の3日も続けばよい」。
海のゴミだった。
●漁師だけのCD級-提案
・「ほし(ほっつ)・心臓、ぎっつぉ・胃袋」の酢みそ和え。
・「なめろう・たたき」-刺身に飽きたらこれ。調味料は味噌・醤油。
・あいなめ料理・湯引き」-皮を付けたまま。皮境に旨みあり。
・「吸い物」-真子・白子を入れて。かかあの腕前これにあり。
●あいなめ のカロリー栄養成分表をご覧になれば、過不足なくありますから安心安心。
== あいなめと人との関わり-養殖漁業の現況 ==
●本欄ではあいなめ漁など磯漁業と、
わかめ養殖漁業との関わりを述べます。
●近年、生産地別の生産量シェアは変わっておらず、
「三陸わかめ」ブランドを有する岩手県・宮城県、
「鳴門わかめ」を有する徳島県、兵庫県の4県で8割近くを占める。
また、価格が、
生産量・繰越在庫量・輸入量・需給バランスといった要因により決定され、
特に生産者価格は、
「三陸わかめ」により大きく左右されることが業界の特徴である。
天然わかめの漁獲量は3000トンと極めて少なく、
流通の中心は養殖といっても過言ではない。
●わかめのカロリー栄養成分表によると、
''' カリウム5200mg ''' とありますので、
塩分の取り過ぎは心配ないですね。
=== 獲ってこそ漁業-わかめ養殖漁業との均衡-北の漁師 ===
●昭和40年代中ごろ以降わかめ養殖漁業が始まり、
それまでの天然わかめ採捕のようそうを一変させた。
これがため海洋生物の、
自然のサイクルは当然のことながら又しかり。
●磯漁業についてもその影響は、計り知れない-北の漁師。
この件についてひとくさり。
・磯漁業-あわび・うに-第一種共同漁業権。
ちなみにわかめ養殖は第二種共同漁業権。
・小舟(さっぱ舟・船外機船)による漁船漁業
-あぶらっこ漁(釣り・延縄・刺網)、
たこ曳(空釣り)・そっこ(ぶり稚魚)の曳縄、
あなご・かれい類・かさご・そいなどその他の小延縄。
・わかめ養殖漁業の大幅な海区拡張のため、
それの操業海区が減少し後退した。
・しかしながら時代の要請により大発展して、
小漁師にとっては貴重な現金収入となった。
養殖漁師は「百姓だ」といわれる所以です。
・あぶらめの一本釣りに至っては、
これからの時期わかめの取り入れの際、
わかめに付いた虫が落ちて餌となり、
養殖棚ではあぶらめの釣りシーズンとなってます。
・わかめの棚の下になった天然礁-忘れ去られた「根-ね」。
忘れもしない昭和38年7月末。
「ひらいわし・まいわし・七つ星」の大々漁の痛快な話。
二艘旋き旋網漁の話なんですが、
なんと朝網(朝があー)1網16,500貫(約62トン)。
25トンの網船2艘、手船1艘に超満船、今にも沈まんばかり。
しかも「乗立づ・のったづ・発出漁」のその日。
当時まいわしは全然獲れなくて、
かたくちいわし・まさごいわしばかりで安かった。
この年は若い衆たちは盆休みにいくばくかの銭を借りて帰省。
小輩も夕があーに乗っていき、
魚探(魚群探知機)を見たけれどはたせるかな、
天然礁のとがった上に魚群の反応がまた映った。
・もったいない話ながら、
失われていくんですな。
ない物ねだりとはいえ、
「前沖-家の前に来た魚を獲りそして、
時期がすぎ去ればまた次の魚」。
こうして古き良き時代の、
「楽して魚をとって、知らず知らずに資源保護」とは、
このことかも知れません。
以上でうんちくの筆をおきます。
シリーズは次回の「さくらます・からふとます」で、
ひとまず終わります。
★北の漁師の母港
さんこうめぬけ・おおさが漁の思いで
北の漁師の定係港-2
あいなめのうんちく
H23 2011-02-20T15:10
まぐろぐ