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2015年03月23日

無知の壁

養老孟子さんと、アルボムッレ・スマナサーラさんとの対談を書籍化したものです。

科学者と仏教者との対談で「バカの壁」と「無知の壁」の共通点を見つけ出し、「自分の壁」を越えて行くということが帯に書かれています。

「自分」というものの捉え方を、科学と仏教というそれぞれ全く異なるアプローチで臨みながら、気付くところはかなり似ているという現象が起こっているということが何となく分かった本です。ただし、敷居は高いなと感じました。

敷居が高いというのは、ある程度、仏教についての下地を持っていないとスマナサーラ長老の話は簡単なようで難しくて、結局何を言っているのかが分からないというところに落ち着いてしまいそうだからです。

私は仏教に関する興味が幸いあったので、幸い今までにも何冊か仏教関連の書籍を読んだことがありますし、般若心経も暗唱できます。このためか、スマナサーラ長老の話にも「なるほど、そういうこともあるのかもしれない」とうなずくことが出来るのですが、他の人にそれができるのかどうかは疑問です。

さて、この二人の対談者の話から共通項として読みとれるのは、
「自分という認識は錯覚や妄想であり、脳の機能の表れであり、実体はないもの」
ということです。

仏教の本ではこのことは何度も繰り返し書かれていますが、今回の本ではそのことがより受け取りやすく表現されていると思います。

「何を言っているんだ!自分というものが無い訳ないじゃないか!息をしているのも自分、考えるのも自分だよ!」
と、二人の話に耳を貸さないような考え方でいることは、それは即ち養老さんがいう「バカの壁」に囲われているということに他ならないことになります。

いろいろと考えさせられる切っ掛けを与えてくれる本、のような気がします。


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posted by 霧島もとみ at 2015年03月23日 | Comment(0) | TrackBack(0) | 著者 や行
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霧島もとみ
他人との距離感をいつも遠く感じながら生きてきました。高校の体育祭のフィナーレでは、肩を抱き合って大はしゃぎする光景に「何でこんなに盛り上がれるんだろう・・・?」と全く共感できませんでした。共感できない自分が理解できず、いつも悩んでいます。そんな私でも面白いと思うことはこの世界に一杯あります。それが私の生きる糧でした。面白いことが増えていけば、よりたくさんの人が楽しく生きられるはず。そんな世界を夢見ています。
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