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2020年07月12日
アイリス戦記 第一章 アイリス戦闘態勢
日本列島に潜入し、政府の一員となっている焔凌之介
正体はアイリス島内グレン王国・総帥 リョウ
彼からの緊急連絡を受けた謎の男
彼は、オネストと呼ばれていた。
彼は、リョウ率いる国内最強の軍団「紅龍」の第3部隊隊長。
そして、グレン王国中将を務める有能株である。
彼もまた、リョウの卒業2年後にグレン王国兵隊学校を好成績で卒業し、
リョウに才を見込まれ、異例の中将就任、そして総帥部隊に任命された。
その彼は、上司の言われた通り、まず国王であるグレンフォードにその旨を伝えた。
グレン王国 王の間
王の間には、国王が待っていた。
グレン・フォード
彼は、昔起きたアイリス大戦で現グレン王国のある炎の国を手中に収め、群衆をまとめ、島内で起こっている戦争を止めようと尽力を注いだ。のちに、5国をまとめていた代表が平和協定を結び、均衡を保つためにグレンが提案した5国と中間管理国の建国が実施され、戦争終戦の立役者として島内で英雄として崇め奉られている偉大な人物である。
オネスト
「国王様、本国に潜入捜査をしている総帥より緊急連絡を受けました。
近々、本国から兵の派遣があるとのことです。
今回は、アメリカからも派遣があるそうです。
さらに、本国のものはアビスに援助の申し出をしているようで、今回の戦争は非常に厄介です。」
グレン国王
「そうか…。総帥は、どうすると言っていた?」
オネスト
「総帥は、ひとまずアビス以外の国たちと連絡を取り、臨戦態勢をとってほしいと。
私は、進行する際に戻れるように準備するとのことです。」
グレン国王
「では、戦争の際に戻ってくるということだな。わかった。」
オネスト
「各国への伝達は、サスケに任せてよろしいでしょうか?」
グレン国王
「アビスに悟られるを家にはいかんし、サスケ以外に伝達させることは不可能であろう。
サスケに任せるとしよう。」
オネスト
「承知いたしました。ひとまず、わが軍にも伝達を行い準備をさせます。
国王様、将軍と大臣たちの招集をお願いします。」
グレン国王
「わかった。すぐに呼ぶとしよう。」
オネストはさっそく、サスケを招集した。
どこから現れたのか、早々に漆黒のオーラをまとい現れた。
彼の名は、サスケ。
総帥・リョウに専属のグレン王国忍者8集団の中で最も優秀な集団、「影」の隊長である。
そして、オネストと同期である。
サスケ
「用はなんだ。」
オネスト
「総帥より連絡があった。
各国に、本国とアメリカから近々兵隊が来る。戦闘準備をせよ。
なお、アビスは敵対する可能性がある。気をつけよ。
頼まれてくれ。」
サスケ
「御意。」
伝言を受けると、サスケはまた漆黒のオーラをまとい、姿を消した。
オネスト
「ふー。さて、後はうちの軍隊にも連絡だな。
ゼファー副隊長にも連絡だ。」
オネストは、馬を走らせゼファーの待つ軍団基地へと向かった。
そのころ、各国はグレン王国からの連絡を受け緊急会議が行われていた。
グレイ王国 王の間
グレイ国王
「さて、諸君今回の緊急招集に集まってくれて感謝する。」
グレイ・ベイ
彼は、アイリス大戦からのグレン王国の盟友。
大戦では、知略に欠けていたグレン王国をサポートし、島内平定の立役者となった。
クラウド王子
「父上、今日は何の緊急会議ですか?」
クラウド王子
グレイの息子で次期国王。性格は冷酷な天才知略者で、兵士たちは彼を見ると凍り付くオーラをまとう彼の前に立つと血の気が引くものもいる。しかし、裏では民の為に尽力を注ぎ、信頼値が高い心優しい人物である。
ツンドラ
「おそらく、本国での怪しい動きについての話ではないでしょうか?」
ツンドラ
役職は大将。彼もまた、グレイ王国では、グレン王国のリョウ同様「秀才」で、同年代。
弱冠22歳ながら大将を任されるも動じず、大将たる器を国内に知らしめている。
リョウとは、戦友で仲が良い。
グレイ国王
「さすがはツンドラだ。情勢の空気を読むことができているのだな。そのとおり。
そこでみなには、軍備増強に取り組んでもらいたい。
軍備予算はツンドラとネーヴァ任せたぞ。」
ツンドラ大将、ネーヴァ側近
「ははっ。」
ネーヴァ国王側近
兵士相談窓口係兼国王守護側近を担う。
フィンブル大臣
「では、私が各国の窓口を担当します。連携をとらねばなりませんから。」
グレイ国王
「フィンブル、その件については任せた。
島の民たちの為にも被害が少ない計画も考えねばならん。各軍、頼むぞ。」
各将
「御意。」
グレイ国の幹部将は、退散し準備に取り掛かった。
ゲイル王国 国王の間
ゲイル国王は、各将兵たちへ緊急招集をかけた。
将兵たちは、緊急招集を受け集会場に全員が集結した。
ゲイル国王
「各軍、招集に応じてくれてご苦労。」
ゲイル・ガイ
ゲイル王国国王。アイリス大戦では、光の国と対立していたがグレン・グレイ連合が結成されると先を読み、すぐに同盟を結び、武器の援助をした。現在も武器大国として各国と貿易を行い武器の製造を行わせている。
「この度、盟友であるグレンより緊急の報が入った。
本国が近々、このアイリス島に攻め込んでくるらしい。
そこでだ、わが軍は各国と協力するため早急に武器の制作、徴兵、兵糧確保を行わなければならない。
各将兵に次ぐ。国を、島を守るために奮闘せよ。」
各将兵たち
「御意!」
ゲイル国王
「なお、軍備体制についてはアニマ大将を指揮官、アストロン・エアレイドを指揮官補佐に任命。
各軍は、指示を仰げ。」
アニマ・アストロン・エアレイド
「御意」
アニマ
役職は大将。知勇兼備の勇将で、20代ながら大将に任命された。
普段はおおらかであるが、戦場で武器を持つと鬼の形相で敵陣に切り込みにかかる。
アストロン
ゲイルの息子で、次期国王。指揮・統治能力が高く、戦・内政において優秀人材となる。
民や兵士たちからも信頼度が高い。
エアレイド
役職は中将。奇襲能力が高い策士で戦闘部隊に所属している。
ゲイル国王
「では、以上になる。解散!」
解散の号令と共に、将兵たちは散り散りになり自身の持ち場につき準備を始めた。
ボルト王国 王の間
知らせを受けボルト国王は、上級幹部のみを招集した。
ボルト国王
「各位、緊急の招集にもかかわらず集まってくれて感謝する。」
ボルト・ガイ
ボルト王国国王。彼は、アイリス大戦において現ボルト王国のある光の国をまとめ、各地の勢力と対立していたカイザーの元に属し、有力将兵として活躍していた。特に、現アビス王国の統治者・イビル・イン・ライトと敵対していて周囲にまとまる勢力を警戒しながら戦っていた。そんな時に、背後で3勢力が同盟を結んだことをきっかけにイビル勢力に押されていたことをきっかけに同盟に加入。対戦をおさめ平和協定が結ばれた際に、カイザーが中間同盟管理国となった調和共国・アイリスの皇帝に就任したことをきっかけに光の国を引継ぎ統治している。
ブライト
「国王、どうかしましたか?」
ブライト
役職は大将。元々は、貧困民の家庭に育ち兵隊学校に入学した際も貧困が理由にいじめられていたが、家庭を貶す周囲の人間たちを見返すために人一倍努力をして成績トップで学校課程を修了。その才能が認められ、大将補佐に異例就任。2年後の現在大将にまで上り詰め下克上を成し遂げた。
同期であるイノセンスとは、親友で互いに切磋琢磨をしている。
イノセンス
「国王が緊急招集をするのは珍しいですからね。」
イノセンス
役職は総参謀。彼は、代々財閥であるイノ財閥の息子で、英才教育を受けながら兵隊学校に入学。自身の家庭環境にうんざりしていた中、真逆の境遇に立つブライトと出会い彼の手助けをしていく。その後、自宅から独立し自身の生きたいように生きることを決め、兵隊入団を決意。ブライトと共に成績トップで学校課程を修了。もともと、策士として有名だったので、国王の目に留まりブライトと共に異例の役職に就任。2年後に国内最高軍師・総参謀にまで上り詰めた。魔術を得意とする。
ボルト国王
「実は、本国が近々攻めてくるとグレンから連絡があった。
そのための準備を進めてもらいたい。もちろん、2人の指揮の下でだ。」
ブライト
「なるほど、わかりました。
そうしたら、島全体にまた防衛術を施す必要がありますね。」
ボルト国王
「そうなんだが、今回はそうはいかないことがある。」
イノセンス
「何か不都合があると?」
ボルト国王
「実は、アビスが本国に絡んでいるようだ…」
ブライト
「なんと…それは誠ですか?」
ボルト国王
「表立って、アビスの動きはわからないけれど本当であれば、おそらく隣接しているわれらが先に責められるであろう。もともとは、本国と敵対国だから。」
イノセンス
「そうすると本国の防衛線を張りながら、本国軍も相手をしないといけないと…」
ブライト
「かなり厳しい戦いになりそうですね。」
ボルト国王
「それに、向こうにはエビルもいる。こっちの状況はある程度把握されているだろう。
そして、彼らは平和協定を破ることになるからかなりの重罪を追うことになる。
勝てると見越してのことであろうが…」
ブライト
「わかりました。とにかく準備します。
各将兵には、私とイノセンスで伝えておきます。」
中間管理国・アイリスでは…
カイザー
「グレンの総帥から連絡がきた。ついに、本国がアイリスを占拠するために動き出すそうだ。」
カイザー
調和共国・アイリスの皇帝。かつて、アイリス大戦で光の国を統治し、闇の国を統治していたイビルと対峙。兵力で勝るイビル軍と少数精鋭であたり得意とした魔術を駆使し、戦っていた。その後、戦いは超過していき押され始めたころ後方に位置していた火・水・木の国統治者たちが対戦終焉を目指し、同盟を結び始めると即座に盟主だったグレンと対話を行い、加盟。イビル軍と対峙し、援護を受けながら的確な戦術を駆使し勝利を収めたことでアイリス大戦が終焉を迎えた。その後、各統治者たちで国を割って均衡を保ち、中間に管理国を設置する案を出し、成立。その発案者として皇帝に就任した。統治していた光の国は、配下のボルトに譲った。
クラティア
「総帥は本国のスパイとして適任でしたね。さすがは二皇。若き龍だ。」
クラティア
調和共国・アイリスの参謀。光の国出身者で、島で一、二を争う天才軍師。
古くからカイザーに使えている古参。
セイク
「本当なんですか?本国が攻めてくるなんて。またうわさで終わらないですかね?」
セイク
役職は大将補佐。闇の国出身者。戦闘大国の出身のため、戦ではかなりの腕前を持つため次期大将として将兵たちからの信頼が厚い。
イヴ
「セイクよ。本国にいる若き龍が伝えた情報なら確かであろう。いまは、どんな状況なんです?皇帝。」
イヴ
島内最高大臣。年に4回行われるアイリス会議の統括を行う。また各国の情勢管理も行っている。
策士としても有名で頭の切れる大臣。
カイザー
「総帥がいうには、本国がアイリス占拠の準備を行っている。
アメリカと連携をしてくる。
アビスが手を組む可能性がある。
この三点が現状知りえる情報である。」
クラティア
「アビスがもし手を組むなら、立派な協定違反です。
早急に問いただすべきでは?」
オーマ
「他言無用。まとめて潰すべきである。」
オーマ
役職は大将。島の人間であれば、誰もが知る【魔王】と【二皇】。その【魔王】である。
戦闘での姿は、魔王のように無心で切り込み突っ走っていく姿からそう呼ばれるようになった。
彼一人で万人の兵に値すると言われている。
セイク
「オーマ将軍。ということは、時が来るまで待てと?」
オーマ
「左様。若き龍もそういうであろう。おぬしはどうだ、ゾークよ。」
ゾーク
「ふぁ〜〜あ。(あくび)俺はどっちでもいいですよ〜。
やれというならやるし、待てというなら待つ。それだけです。」
ゾーク
役職は大将補佐。調和共国・アイリスの出身。普段は、気の抜けた阿呆のような人物。
ただ、その正体は【二皇】の一人、【白虎】。その人である。
戦の天才で、オーマに匹敵し、戦場では数千の兵に匹敵する猛将である。
セイク
「おまえは!なんだその口の利き方は!」
ゾーク
「親の言うまま期の向くまま。そう言っているだけですよ。
戦になったら…ただただ目の前の敵を潰すだけだ!」
鋭い眼光でゾークはセイクをにらむ。
セイクは、それに怯み、黙った。
カイザー
「まぁー、とにかく今は、準備をして迎え撃つだけだ。
今訓練をしている四人にも伝えておいてくれ、クラティア。」
クラティア
「かしこまりました。」
カイザー
「よし。では、解散。」
調和共国・アイリスも準備に入った。
一方、報を受けたオネストはゼファーというものの元に到着した。
最高部隊『紅龍』専用軍団基地内
広場にて、1000人ほどの兵士たちが鍛錬のために必死に学んでいた。
そこに、一人の指揮官らしき人が中央壇上に腕組みをしていた。
その人物に向かって、オネストは話しかけた。
オネスト
「やー、ゼファー総帥補佐。訓練は順調ですか?」
ゼファー
「オネスト、ここに来るなんて珍しいな。
お前が来るってことは急報か?」
ゼファー
役職は総帥補佐兼少佐。彼は、リョウの弟子であり、リョウが能力を見込み側近職に就けた。
彼は、普段温厚だが、ひとたび怒ると手を付けられなくなってしまうためそのコントロールをリョウが行っている。剣術については、師匠であるリョウとほぼ同等で特に居合切りにたけている。通称は【麒麟】。
オネスト
「はい、近々戦闘が始まります。本国が攻めてくるそうです。アメリカとアビスと共に。」
ゼファー
「そうか。総帥は戻ってくるのか?」
オネスト
「すぐには戻ってこれないため、アイリス侵攻と同時に戻るそうです。
なので、こっちのことは任せたとのことです。」
ゼファー
「わかった。総帥の報に従おう。オネストよ、一つ。
こいつらに魔法を教えてくれ。簡易的な戦闘能力向上魔法でいい。」
オネスト
「わかりました。間に合わせましょう。」
調和共国を含む五ヵ国は、情報を元にできる準備を本国連合に対抗するために連携し対策に入った。
一方そのころ、息を潜めタイミングをうかがっている黒い影が動き始めようとしてた。
続く
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2020年06月27日
アイリス戦記 序章 列島揺れる
これは、日本海の中心にある島の物語。
島の大きさは、北海道より少し大きい9万㎢。
島の名は、「アイリス島」
その名の由来は、不明である。
島は、とても豊かで資源や食べ物に困ることはない。
ただし、島は、5つの勢力に分類されそれが役割を持っている。
その均衡があることで島が保たれている。
1つ目は、炎の国。島一番の国領を保有し、資源なども豊富に蓄えている。
国王、「グレン・フォード」が管理する国、「グレン王国」
その国の人々は、信義に厚くみんなで手を取り合い助け合って生きている。
2つ目は、水の国。島内で多数の科学者や軍師などを輩出する島一番の知能大国。
国王、「グレイ・ベイ」が管理する国「グレイ王国」
その国の人たちは、勉学に励みたくさんの策士が生まれている。
3つ目は、木の国。たくさんの資源を生み、武器も多数製造する島一番の発明大国。
国王、「ゲイル・ガイ」が管理する国「ゲイル王国」
その国の人々は、武器商人として他国に雇われる方が多く生まれる。
4つ目は、光の国。多数の魔法使いや賢者などを輩出する島一番の魔法大国。
国王、「ボルト・ガイ」が管理する国「ボルト王国」
その国の人々は、魔法のさらなる進化を求めて新術が生まれる。
最後、5つ目は、闇の国。5ヵ国の中で一番の戦闘気質を持つ戦闘大国。
国王、「イビル・イン・ライト」が管理する国「アビス王国」
その国の人々は、武力こその正義の意志が強く常に確執が生まれる。
平和協定が結ばれたことで中間管理を行う国。五か国の中心に位置し、
様々の利点を生かし、5か国を監視している。
皇帝、「カイザー」が管理する国「調和共国・アイリス」
この5か国と中間管理国によって均衡が保たれている。
かつては、国など存在せず荒れ果て戦争が絶えず行われていた。
その戦争を止め、5つの国を創設したのが今の国王たちであり、
その中立を管理することで平和が保たれていた。
その、平和な島にいま問題が起きようとしている。
アイリス島に目を付けた日本政府。
政府は、島が資源豊富であり、島の周りにも捕獲しきれない魚の数々。
その豊かな島を占拠し、国益にしようとたくらんでいた。
とある日本列島での話…
99代内閣総理大臣の任期が終え、選挙が行われた。
激闘の末、記念すべき100代内閣総理大臣に就任した、改革日本党の総裁・日本泰作(ひのもとたいさく)。
彼は、度重なる日本経済の悪化と少子化を改善するため改革案を打ち出し、成功に導いてきた。
まず、消費税を任期期間の4年間廃止を提案。当然、与野党から大バッシングを食らった。
しかし彼は、反対派の意見を論破して見せた。
「日本は、バブル崩壊を迎えてから長期のデフレを迎えた。その最大の要因は、消費税が該当する。消費税が導入されてから国民の消費は落ち込み始めた。さらには、税が増えれば、国益は、潤うはずが事業税、所得税などの収支が減り、±の収益状態となった。それからさらにパーセンテージが上がっていき、国民は貧しくなる一方である。私たち、国会議員は血税からお金を貰っている。そのお金も、私たちは年々上がっていっている。国民の期待にこたえられるような仕事ができているであろうか。私はこれからだが、任期が続いているかたは、自分に問いかけてみてはいかがでしょうか?自分が国民の立場だったらなぜ、こんなに苦しいのだろうか。国民の代表なのだから、それに応えてくれないのだろうか?僕はそう思います。」
その言葉に、議員の人間たちは絶句した。
その後、消費税4年間廃止案は可決された。ただし、税収が回復したら低税収で戻す条件付きとして成立した。
消費税軽減案可決後は、国会議員70歳定年制度と人員削減案を提出。
それに関しても、反発はあったが日本総理は論破し可決した。
従来の人数の20%をカットし、定年制度を設けた。
それにより、国債は純益を取り戻しつつあった。
しかし一定数までは回復するが、黒字まで戻す決定打がなかった。
そこで、日本総理は日本海に浮かぶアイリス島に目を向けた。
東京 万波町 万波ビル
この万波ビルは、都心の中心部における超高層タワービルで60階建て、地下が5階まである。
そのビルは、99代内閣総理大臣・万波太陽によって建設された。
国が管理をする第二の国会と言ってもいい施設である。
日本総理が所属する改革日本党はそのビルを事務所として拠点に置いている。
そのビル地下5階にて、緊急幹部会が行われる。総理の招集にて…
万波ビル 地下5階 会議室
国務大臣 兼 改革日本党 顧問 大平正信
内閣官房長官 兼 改革日本党 副総裁 真島時風
内閣総理大臣補佐官 兼 維新大和党 代表 野上正和
副大臣 兼 新撰開化党 代表 近藤正弘
内閣総理大臣補佐官 兼 改革日本党 幹事長 焔凌之介
法務大臣 兼 維新大和党 副代表 大西肇
厚生労働大臣 兼 新撰開化党 副代表 黒沢真一
経済産業大臣 兼 改革日本党 幹事長代行 大島吉宗
日本総理
「この度は、お集まりいただきありがとうございます。」
大平国務大臣
「総理、何の緊急会議ですか?」
日本総理
「今回は、国益を上げるための提案したいと思います。」
近藤副大臣
「ほう、どんな案でしょうか?」
日本総理
「この度、日本海に浮かぶアイリス島をわが日本で管理したいと思っている。」
焔補佐官
「!」
野上大臣補佐
「なぜ急にあの島を手に入れたいと?」
日本総理
「あの島は、日本海に浮かぶものの国際的にはどこにも属さず、中立した島となっている。
しかし、あの島は日本領域に浮かんでいる。その、島を買い取って我が国の利益となるものを手に入れたい。
そう考えている。あの島には、他国に貿易を行える資源や穀物、動物などが一つで補えてしまう。あの島を手に入れれば、この国は再び景気を取り戻せるのではないか?そう考えている。どうだろうか?」
黒沢厚生労働大臣
「確かにあの島を日本のものにできれば、純利益はアメリカを超える経済大国になれるかもしれません。
ただ、あの島の者たちはあのロシアやアメリカですら侵略を試みようとして撃退されたくらいの者たちがいる島ですよ?わが国の人間たちで太刀打ちできるのでしょうか?」
日本総理
「確かにそうだ。そうなれば、武力行使もやむを得ないだろう。
少なからず、打撃を受けることは間違いない。念には念を入れてアメリカにも手をまわしておきましょう。
それでどうでしょう。」
大島経済産業大臣
「まあーそれなら何とかなるでしょう。」
日本総理
「それにあの島のアビス王国に封書を送って協力を要請している。返答待ちですが…」
真島官房長官
「あの島の方に、協力してもらえるなら100人力ですね。」
日本総理
「では、異論はないようですね。この案を次回の国会で閣議決定できるように持っていきましょう。
それでは解散ということで。」
各位、解散していった。
そんななか、一人の議員が苦悶の表情を浮かべ、額に手を当て何かをしている。
焔補佐官
「あ、オネストか?大変だ。近々本国からアイリスに兵隊が送り込まれる。
しかも、今回はアメリカにも協力を促すようだ。さらに、アビス王国と手を組んで島を占領する気でいるらしい。各国、アビス以外に準備するように伝えてくれ。」
オネストという人物
「かしこまりました。総帥。こちらには戻ってこられるのですか?」
焔補佐官(総帥?)
「いや、こっちの業務がある。そっちに、進行するときに一緒に同行できるように頼み込んでみる。
すまないが、そっちは、ゼファーやサスケ、父さんたちとともに防衛準備を進めてくれ。頼んだ。」
オネストという人物
「かしこまりました。戻るときまでお待ちしています。」
通話が切れ、焔補佐官は会議室を後にした。
彼の名は、リョウ。本作の主人公である。
焔凌之介というのは偽名で、アイリス島グレン王国の最高幹部・総帥兼国王代理を務める。
グレン王国兵隊学校を、首席で卒業。周囲からは「紅龍」と呼ばれ、恐れられる。
学校を卒業して弱冠16歳という若さで、異例の特例出世を果たし、現在の役職に就いた。
(本国では、総理大臣レベルの役職である。)
現18歳で、本国では魔術を使って年を取った姿で本国から攻めるという気を察知して潜入捜査をしている。
今回その行動が実った。
リョウ
「さて、国会は明日だよな。前回の総理大臣と違って今の総理は、可決するして施行まで2週間でできるようシステム化したから。向こうは、準備間に合うと思うんだけど、アビスが気になるな…」
これから、アイリス島で戦争が起こる…
敵味方双方で犠牲を出さないために天才策士の知能が試される。
続