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2018年02月19日

スノウホワイト / 傲獅のハーフナイトメア

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「あれは女王の毒林檎。復讐するなら力を貸そう」目を覚ましたばかりの少女に、獅子のような姿をした精霊が囁く。少女は首を左右に振って断った。少女が姿を隠せば済む話だ。

ただ女王の悪政だけが心残りだった。「ならば虐げられる人々を守るための力を貸そう」精霊が剣を差し出す。少女はそれが自分の使命ならばと剣を握り戦った。精霊の剣はよく斬れた。

あまりの斬れ味に少女は力を使う度にうっとりと酔いしれた。剣を振るうほど力に陶酔し、意識が曖昧になっていく。ただただ気持ちがいい。どこかで精霊の笑う声が聞こえた気がした。

気付けば少女は城にいた。女王は今や傀儡で、少女が思い描く正義の執行人に過ぎない。意識が黒い泥に沈む中、少女はそれでも夢を見る。いつか自分よりも強い正義に殺される夢を。
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