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ν賢狼ホロν
「嫌なことなんて、楽しいことでぶっ飛ばそう♪」がもっとうのホロです。
ザ・タイピング・オブ・ザ・デッド2
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2009年01月11日
『セイバーズの危機!? 消えた司令官・霊子!』  part4
「も、申し訳ありません! 何卒、何卒お許しを!」
ダーククロスの拠点、何処とも知れぬ異空間に存在する魔城。
その内部、ダーククロスの首領、ダークサタンとの謁見の間で、淫獣軍団長・秋子はひたすら頭を地にこすりつけ、ダークサタンの許しを請うていた。
ダーククロスにとって、地球淫略の最大の障害が『セイバーズ』である。これまで何度も苦汁を舐めさせられていたその組織に対し、先ごろ本格的に対抗作戦が始められたのであったが、その攻略作戦
のキーポイントである「セイバーズ司令官・司霊子の誘拐・洗脳作戦」が、思わぬ不注意から当の霊子の脱出を許してしまうという失態を晒してしまったのである。
しかも、その後の秋子たち淫獣軍の必死の捜索も空しく、霊子の行方はようとして知れなかった。
あまつさえ、最近では「セイバーフォックス」と名乗る謎の戦士が現れ、ダーククロスの侵略作戦の邪魔をたびたび行うようになっていた。その力は淫怪人はおろか、セイバーやコスモスといった幹部クラスの者達にも勝るとも劣らないものであり、ダーククロスの淫略作戦は遅々として進まない事態に陥っていた。

そもそも、この「セイバーズ司令官、司霊子の誘拐・洗脳作戦」については、秋子の淫獣人軍をはじめ、淫機械軍、淫妖花軍、さらには紫の親衛軍までもが共同で行う大規模な作戦であった。中でも秋子は――霊子がかつての己の親友であったことから――ダークサタンに直々に請願し、「霊子の淫怪人への改造」と「洗脳」という重要な役割を任されていたのだった。
それだけに――彼女だけの責任ではないとはいえ――霊子を逃してしまったことの責任は重く、何とか事態が明るみに出る前に霊子を彼女は捕獲しようとしたのだが、ついにその失態はダークサタンの知るところとなり……こうして呼び出された彼女はただひたすら首領の前で土下座をしていたのだった。

謝罪と許しを請う言葉を繰り返す秋子に対し、その眼前のダークサタンは先ほどから沈黙を通している。それが何よりも秋子には恐ろしく、震えながら再び土下座を繰り返すのであった。
秋子には永劫に続くかと思われた重苦しい時間。だが不意に、広大な謁見の間にダークサタンの重い声が響いた。
『……もうよい。秋子、面を上げろ』
その声にびくりと震えた秋子が顔を上げると、ダークサタンはこちらにじっと視線をとめていた。
重苦しく立ち込める空気に耐え切れず、秋子が再び頭を下げようとした刹那、再びダークサタンが口を開く。
『秋子、余は面を上げろといっている。……本来ならこの失態、どのような罰をもってしても不足する所ではあるが……今回は特別に不問とする』
「は……不問、とは……? ダークサタン様、一体……」
正直な所、重罰すら覚悟していた秋子にとって、首領が下した決定は理解できないものであった。
いくらなんでも、重要作戦での大失態をお咎め無しとは考えられない。そのため、半ば反射的に疑問の言葉が口をついて出てきてしまった。
ダークサタンは、そんな秋子をぎろりと睨む。
『何だ? 余の決定が不服か?』
「い、いえ! そんな、滅相もありません!!
この身にあまる慈悲深く寛大な処置、ありがとうございます!』
再び頭を下げる秋子を一瞥すると、ダークサタンはこの件については終わりとでも言うかのように秋子に声をかけた。
『うむ。だが心しておけ、秋子。余が許すのは今回限りだ。……次は無いぞ?
分かったなら行け。そして、次こそは必ず奴等セイバーズどもを倒し、淫怪人へと堕としてみせよ!』
「イ、イーッ・ハイル・ダーククロス!!」
その声に震えながら敬礼を取ると、秋子は謁見の間を後にした。



「うふふ、お優しいことですわね、ダークサタン様?」



秋子が去った後の謁見の間。ダークサタン以外誰もいないはずの空間に、女の声がどこからとも無く響く。だが、ダークサタンはそれに特に驚くことも無く、虚空に向かって声を返した。
「……紫か。よく言う。余に秋子を許せと言ったのはお前ではないか。
もっとも、お前の部下が持ってきた情報が無かったなら、いくらお前の申し出でも聞きはしなかったがな」
ダークサタンはそういいながらも、別に不機嫌な様子は無かった。むしろ、既に別のことに興味が移っているようにも見える。その間に、いつの間にか虚空から現れた紫はダークサタンにぴったりと寄り添い、視線の先、虚空に映し出された映像を首領と共に見つめていた。
「うふ、なかなかのものでしょう? 射命丸の偵察は。この映像を見たら、セイバーズの子たちだけでなく、軍団長の皆さんもびっくりするでしょうね。何せ謎の戦士の正体が、彼女だったんですもの」
そういって心底楽しそうに笑う紫の手には、部下の射命丸が先ほど送ってきた数枚の写真があった。
そこには、これまで何度も作戦の邪魔をし、しかしその正体を掴むことのできなかった謎の戦士・セイバーフォックスの正体が映っていた。写真にはダーククロス二改造され、淫獣人と化した霊狐がセイバースーツの変身をとく瞬間がはっきりと納められている。
『ふん……ヤツもつまらん小細工をしたものだ。もっとも、正体がばれてしまった今となってはもうそんなこともムダだがな』
そう言うダークサタンの声は、どこか獲物をいたぶるような嗜虐的な喜びがにじんでいた。
「楽しそうですわね? ダークサタン様」
彼にしなだれかかり、腕を絡ませる紫の髪を梳きながら、ダークサタンは頷く。
『ふふ……余に楯突く狐をどのように弄んでやろうかと考えるとな。
紫、お前も我らに刃向かう愚かなヤツらに最高に残酷で、救いなど欠片も無く、そしてこれ以上ないほど淫らなショーを演じさせてやりたいと思わんか?』
「ええ、そうですわね。くだらない正義などにしがみつくのがどれほど愚かか、あの子たちには身をもって理解して貰わなくてはいけませんものね」
闇と淫気に包まれる部屋の中、彼らの笑い声だけがいつまでも響いていた。

――――――――――――――

「ぐ、くぅっ……。はぁっ、はぁっ、はぁっ……」
人気の無い路地裏の一角。雑草が生い茂るなかに隠れるようにして、一人の女がうずくまっている。
その呼吸は荒く、苦しげに背が丸められている。身に纏う黒を基調としたスーツに、銀髪と純白の肌、そして手足や耳、腰から伸びる白い尻尾が映える。
彼女こそ、「セイバーフォックス」と名乗りセイバーズを助け、ダーククロスと戦う戦士。淫怪人に改造されながらも、正義の心を持ち続けた元司令官、司霊子の現在の姿であった。



「危ない所だった……まさか、淫妖花軍団の長が自ら出撃してくるとは……。
何とか今日のところはやつらを引かせられたが、くっ……力を使いすぎたか……」
苦しげに言葉を搾り出す彼女の頬は真っ赤に上気し、額には珠の汗が浮かんでいる。
一目見て発情していると分かるその姿を隠すように、霊狐は壁に体を押し付けた。
「セイバークリスタル、そしてスーツが、淫怪人の淫力を完全に遮断する能力を……はぁっ、持っているといっても、流石に自分自身の体から、出る淫気までは全て消しきれない、か……」
普段の戦闘程度なら、スーツを装着してさえいれば自分の淫気も中和できるが、今回は敵が強力な幹部であり、セイバーズの危機を救うために淫怪人としての能力を全開にしてしまったため、スーツでも性欲が抑えきれなくなってしまったのだ。
既に霊狐の秘所はパンツ越しでも分かるほどぐっしょりと濡れており、気をしっかり持っていないと無意識に自慰をしてしまいかねない。だが、何もせずただ耐えることも難しいほど体が火照ってしまっているこの状況では、この波が引くまでに発狂してしまうかもしれない。
「ああ……ぁ……ほしいぃ、誰かぁ、誰かにぃ……私の……からだぁ、鎮めてぇ……ほしいのぉ……」
思わず口をついた言葉に、霊狐は愕然とする。性欲に流されるまま男を貪るなど、それこそまさに彼女の敵、ダーククロスの淫怪人と同じではないか。
(くっ……何を考えているんだ私は! だめだ、ここはこらえるんだ……し、しかし……)
絶え間なく続く疼きに、彼女の限界が近づく。
(もう、だめ、だ……。せ、せめて一回、一回だけ……。いや、だめだっ!)
いけないとは思いながらも、彼女の手がそれぞれ胸とあそこに伸ばされようとしたその時。
「あの、誰か、いるんですか?」
彼女の背後から、若い男の声が掛かる。不意のことで思わず霊狐の手は硬直し、一瞬体の火照りも頭から消え去った。
(見られた!?)
今の自分は声の主に背を向けているとはいえ、頭から生えた獣の耳や、豊かな毛並みの尻尾は隠していない。性欲を押さえ込むことに必死だったことと、まさかこんな所に人が来るとは思わなかったとはいえ、霊狐は自分のうかつさを呪った。
背後で青年が息を呑むのが分かった。淫怪人の存在はまだまだそれほど世の人々には知られていないとはいえ、この獣のような姿を見られては化け物扱いされても仕方ないだろう。
どこか悲しさと空しさを抱きながら、直後に青年が上げるであろう悲鳴に対して耳をふさごうとする彼女に掛けられたのは、霊狐が想像もしなかった言葉だった。
「あの……大丈夫、ですか? 具合が悪いのなら、その……何か、手を貸しましょうか?」
「え……」
思わず肩越しに振り返った霊狐の目に映ったのは、穏やかで優しげな顔に心から彼女を心配する瞳をもった、青年の姿であった。

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