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2015年08月14日
ゼロファイター・レクイエム
兵隊さんありがとう。
兵隊さんへの感謝の気持ちをこめて作った歌です。
ゼロファイター・レクイエム【鏡音リン】Rin_sweet【オリジナル】(2013年制作)
動画は、ニコニコ動画にUPしたものです。
ブラウザによって、視聴にはniconico動画の(アカウント取得は無料です)ログインが必要です。
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生きるって大変ですね。
「普通」という言葉がありますが、意外に難しい「普通」。
何を基準に普通なのか、人それぞれかと思いますが、
平和が「普通」になった現在の日本で、普通を維持することは
努力なしでは実現できないのかもしれません。
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零戦には心があると思います。
零戦だけではなく、全てのものが宿す魂のような…
子供には何をされても、寛容な彼らの心ですが、
大人には厳しい態度をとるようです。
零戦ではありませんが、わたしは戦闘機を現地でスケッチするときに
機体に心で語りかけるのですが、相手が心を閉ざしている時は描けません。
描いても、表面的な形状にしかならないのです。
説得を試みて、2日目に描けたことが一度ありました。
もう何十年も昔のことです。
零戦に語りかけても、いつもわたし心の
斜め後方に回り込まれ、気がつけば心は
蜂の巣ズタズタ・撃墜壊滅状態になってしまいました。
味方なのに〜(TωT)
靖国神社へ何度も参拝していますが、10年程前から、慰霊訪問後しばらくして
零戦の心の中に入ろうとしても、撃墜されないことがわかりました。
目の前を悠々と、飛んでいる様子が見え、
後姿を見せてくれるようになった、そのようなイメージです。
零戦は、戦闘機という過酷な運命を背負って生まれてきました。
土に生まれ、人に育まれ、森に眠り、海に沈み、やがて母なる地球へ溶けていくことでしょう。
戦後直後、本土に残った飛行可能な零戦も、生みの親である人の手によって破壊され、
燃やされ、消えていきました。
しかし、零戦は、戦争の象徴ではありません。
今も、
日本の未来も、
平和の尊さ、大切さや、命、愛、思いやりを知るうえで
忘れてはならない存在のひとつと言えるでしょう。
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追伸
いろいろあって、落ち込んだりしますけど
なんとか生きていこうと思います(´▽`)
更新遅くなりましたが、読んで下さってありがとう。
みなさん、猛暑の中、体に気をつけてね!
2015年07月06日
零戦ではなく紫電改(>_<)
戦後70年目の象徴的事件が勃発。
零戦の写真が違う〜ぅぅぅぅ。
新品価格 |
「日本の歴史 新・真実」(ファミマドットコム)
95ページ目
紫電改の写真に、零戦のキャプションが…
しかも大きな字で…
まいっか(°∀°)b
紫電改として、保存状態の良い貴重な写真ですね。
これをファミマで、発売直後、立ち読みして笑い、
あんまり気にしていなかったのですが…
人ですし、ミスはします。
わたしも子供の頃、国語の授業で、教科書を朗読することになり
「尼」という字を間違って「しり」と読みました。
推定ですが、レンタルの写真などで
零戦として登録されていた写真を使用した可能性もあります。
むしろ、零戦に興味がない方も買いそうな雑誌に
零戦の記事を扱って下さったことが嬉しいです。
本文では、「零戦と隼の比較」という、戦後生まれのスタッフの
企画の面白さと誠意が伝わってきますし、他の記事も興味深い内容でした。
しかし、戦後70年も経つと、
零戦の写真を間違える、このようなことになってしまうのかと、
ただ虚しさだけが、心の彼岸に波のように打ち寄せてきました。
これが昭和18年の記事だったら、戦犯に近いかも?
70年続いた平和な社会、戦争のない社会が、ずっと続いた。
だからこそ、生まれた事象とも言えるのではないでしょうか。
「日本の歴史 新・真実」、70年間の平和が生んだ記念品として購入しました。
出版元はファミマドットコム。
よく利用しています「はみま」。Tポイントも貯まるしね♪
ところで、うちの初音ミクさんが、
零戦と紫電改を間違えた今回の件で、1曲歌いたいと言うので
歌っていただきました。
タイトル「そりゃないわ」です。
オリジナルソング(約14秒)
歌詞最後の「そりゃないわ」の「な」の音は、
3オクターブ高い#ソです。
(プラグインがなくて見られない方は
こちらからどうぞ。Youtubeです)
2015年06月30日
零戦の合成写真をつくる方法
零戦の合成写真を作る方法です。
写真の加工をしてみましょう。
人工的な背景も、写真加工で印象が変わります。
Photoshop Elements13を使用して画像加工します。
写真加工修正の感覚は、零戦を印刷した紙を機体の形に沿って切り、
草原写真に貼るように気軽に。
この写真加工は、プラモデルの写真も応用できます。
零戦だけではなく、様々な合成写真、写真加工や修正に応用できます。
元の画像は、2013年、埼玉の所沢航空発祥記念館に、
プレーンズ・オブ・フェイム(米)から
現存するオリジナルの零戦で唯一フライアブルな52型が
期間限定で公開されたときの写真です。
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加工前と加工後
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元の背景写真です。
では早速、合成写真を作ってみましょう。
1. Photoshop Elements13を開きます。写真の編集を選択します。
零戦だけを選択していきます。
「クイック選択ツール」は、選択したい部分にクリックで自動で選択してくれます。
選択中の部分は点線になります。
選択範囲を追加する場合は、シフトキーを押しながらクリックします。(後で選択範囲を微調整します)
写真解説の「切り抜きたい部分」とは、零戦全体をコピーするために、選択ツールで囲む部分です。
クリックが間違っても、メニューの「編集」から
「クリック選択の取り消し」ができます。(コントロールキーを押しながらZキー)
この「Ctrl+Z」は、他の作業でも、一つ前の作業に戻れるのでやり直しに便利です。
2. 細かい部分は、拡大ツールで画面を大きくすると作業しやすいです。
3. 多角形選択ツール
4. クイック選択ツールでは作業しにくいところは、多角形選択ツールを使います。
最初から多角形選択ツールだけ使用してもOKです。
5. はみ出した選択範囲は、Altキーを押しながら囲むと選択範囲が消えます。
6. 選択範囲が消えても、ヒストリーで戻れます。
マウスの不調か、ワンクリックなのに、ダブルクリック反応する場合がありますが、
その場合、選択範囲が閉じてしまいます。
この場合も、ヒストリーで戻れます。
7. 零戦だけが選択されて点線で囲まれています。
8. 零戦をコピーします。
9. コピーした零戦を背景写真にペーストします。
10. 零戦出現
今回は、零戦の写真の解像度が低かったのでこのように小さくなりましたが
それぞれの解像度によってペースト後の大きさが変わります。
11. 拡大しやすいように移動します。
12. 縮小したい場合は、ポイントをつかんで縮めてくだだい。
自動的に等倍に拡縮できます。
13. レイヤーを見てみましょう。(次ページに続きます)
リンク
フリー素材 画像加工可能「pro.foto」
背景画像に使用しました。
所沢航空発祥記念館
平成27年現在は、零戦の展示はありませんが
数々の航空機の展示、さらにフライトシミュレーター体験もある航空博物館です。
零戦の合成写真をつくる方法2
前項の零戦の合成写真をつくる方法の続きです。Photoshopで画像加工しましょう。
14. 背景の写真に、切り抜いた零戦の写真が
紙のように重なっている感覚です。
レイヤー1の零戦を選択します。
15. 不要な部分を選択して、デリートキーでカットします。
この作業は、7番の作業後に、
不要部分を、選択解除してもOKです。
16. キャノピーの透明部分も同様にカットすると、背景写真が見えます。
17. 暗い零戦のみ、明るくしてみましょう。
18. 微調整して、零戦の明るさを背景に合わせます。
19. 18のように、今度は「色相・彩度」も微調整します。
20. レイヤーで写真が重なっていましたが、
画像を1枚の写真に統合します。
21. コピースタンプツールは、任意の場所をコピーして、
コピーした部分をスタンプのように描くことができます。
22. コピースタンプツールで、前輪、尾輪が草に隠れている部分を描きます。
前輪と草が被る部分に、「指先ツール」(人差し指のアイコン)で
草を下から上に少しドラッグしてなぞると、草らしく先が細くなります。
23. 影を描きます。タイヤと地面(草)が接する部分は濃く描きます。
後は、全体的にバランスを整えるため色調補正しました。
スポイトツールで空の色を採り、
ブラシツールで、カウリングに、空の色を薄くなじませ、
前輪カバー付近には、緑の草原の色を薄く乗せました。
女性が、メイクでチークを使うように、そーっとやさしく色をなじませます。
スタンプツールで、日の丸部分もコンクリート地面の反射を一部修正しました。
それと、貼り付けた零戦の縁が、背景と馴染まない部分があれば
ぼかしツールを使い、指でなぞるようにぼかします。
(ぼかしツールは、指先ツールを選択し、下のプロジェクトエリアから
「しずく型」のアイコンを選択します)
角々しい部分は、指先ツールでも馴染ませることができます。
いずれも、ブラシサイズと強さを調整します。
全体的な色調のバランス調整とメリハリをつけるため
メニュー「画質調整」から「自動レベル補正」を使用しました。
細かく言うと、キャノピー部分の光の反射や遠近感など、
細部も修正の余裕を残しますが
加工を楽しみながらシンプルに仕上げてみました。
思わず、零戦に駆けよりたくなるような光景です。
完成!
リンク
フリー素材 画像加工可能「pro.foto」
背景画像に使用しました。
所沢航空発祥記念館
平成27年現在は、零戦の展示はありませんが
数々の航空機の展示、さらにフライトシミュレーター体験もある航空博物館です。
2015年03月21日
零戦のキャノピーが「和室の障子」に見えるんですけど
何故、日本人の心に、これほど零戦が愛されるのでしょうか?
じーっと零戦を見つめていると、どうしても頭から払拭できないのが
キャノピー(風防)が醸し出す「和」です。
どうみても、「和室の障子」にしか見えないっ
旅館の女将さんが、す…すーっというイメージ。
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キャノピーは、元々、風を防ぐものですが
小型の飛行機の場合は、搭乗員用出入口の一部になっていることがあります。
海軍夜間戦闘機「月光」の、キャノピーの出入口は、
機体右側が固定されているので上方向に開きます。(GIFアニメ)
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陸上攻撃機深山改は、出入り口ではありませんが、上方向への観音開きハッチがユニークです。(GIFアニメ)
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それに比べて、引き戸の零戦って…
なんか和室〜(・∀・)
障子〜
もう掛け軸とか、花かざっちゃおっかな♪
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この引き戸、零戦の搭乗員は、キャノピーを開けて離陸するので
写真や、映画などで見られる、敬礼しながらタキシングするシーンに、胸が熱くなります。
空を飛ぶ零戦の姿に、いつも引き込まれてしまいます。
不謹慎かもしれませんが、無駄のない洗練されたフォルムの美しさ、360度、どこから見ても美しいのです。
ドラマなどで、片方ずつ、前脚を格納するシーンでさへ見とれてしまいます。
搭乗員が零戦に足掛けから乗り込む姿もステキですが、最近、零戦の新たな魅力を発見しました。
搭乗員がキャノピーを上空で閉めるときの所作です。
零戦のキャノピーの可動部分(引き戸部分)の操縦席側には、取っ手がついています。それを前方へ押すようにして閉めます。
両手でバシっと!
きゃーーーーーっ!(゚∀゚*)
バシっとな?
わたしはキャノピー閉めフェチか?( ̄□ ̄;)
「エアーギター」ってありますが、
「エアーキャノピー閉め」やろっと♪
でもこれ、手放し運転ですよね。(操縦)
本来、飛行機は、バラストの位置が正しく、失速しなければ、紙飛行機のように無人でも飛行するのが常識です。
少し手放し操縦しても大丈夫とは言っても、手放しなんて、いやぁ〜だめぇ〜っというかんじ…。
しかし、そもそも何故、キャノピーを開けて離陸するのでしょう。(通常、着陸時も開けることが多いと思います)
自衛隊で使用されていた尾輪式のT−6も同様です。
尾輪式なので、蛇行して前方を確認しながらタキシングするため、見やすくする目的だけなのでしょうか。
零戦は、1機で飛び立つことはなく、編隊を組んでいますし、離陸直後は上空で手信号の確認もあるでしょうから、いずれも可視性を重視した結果かもしれません。
離着陸時に於いては、風防を閉じていた方が、気流が乱れず安定するのに…
万が一、離着陸時に、不時着するような事故があった場合、衝撃でキャノピーが開かないほど曲がることを考えると、脱出するためにも開けていたほうがいいのかもしれません…
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ちなみに、一式陸上攻撃機11型にも、キャノピーにハッチがありますが、出入り口は機体側面の日の丸部分の位置です。
丸いドアは、一式陸攻らしい特徴です。
戦いの場で、あえてデザインを追求するなんて、堀越二郎さんも勿論そうですが、丸いドアって誰の発想なんだろ…本庄さん(設計主任)かな…
本庄さんって、宮崎駿さんの「風たちぬ」で、かっこよかった!
でも、工場で造る立場になると、
丸いドアって、ちょっとめんどくさいような…
もしも、日本の国旗が、白地に四角の赤でしたら
一式陸攻の出入り口も、四角になってたんでしょうね〜(´∀`)
丸くて良かった〜
2015年03月19日
「北海道に、零戦の極秘基地」伝説?
3月18日(水)販売された週間文春には
武蔵を発見してくださったポール・アレンさんのことが紹介されていました。
それによると、ポール・アレンさんは、次の調査目標に「零戦」を検討しているとのことです!
世界中の海を探査してきたポールさんは
零戦が良い状態で沈んでいる場所を知っているそうです!
キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!
零戦の塩漬・70年ヴィンテージもの… (*ノωノ)チュキでし☆
薄い木製部分や羽布は溶けてるかもしれませんが
完全な形に近い零戦に期待大です!
写真は、パラオ戦跡訪問で紹介しました零式水上偵察機です。
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遠い昔のお話ですが、どこかのテレビ番組の放送で
戦時中の北海道に、零戦の極秘基地が地下に存在したというのです。
その地下秘密基地では、戦闘機用の巨大エレベーターがあり
地下には「完全な零戦」が存在する!(゚Д゚)
という放送内容でしたが…
o(・_・= ・_・)o どこ?どこ?
結局、徳川埋蔵金のように番組最後まで発見できませんでしたが
あの話はその後、どうなったんでしょ…
もしも本当に北海道で、零戦の地下秘密基地が発見されたら、
問題が、国外にまで飛び火する可能性がありますので、隠蔽されているのかもしれません。
個人の仮説ですが、地下施設工事の労働者が、もしも強制労働だった場合は
どのように亡くなったのか、新たな戦後補償問題に発展しかねないからです。
地下秘密基地に零戦…実在したら嬉しいですけど、喜んでばかりはいられませんね。
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もしかしたら、北海道のどこかに今も新品の零戦が眠っているかも…
たとえ実在しなくても、そんな夢みたいな夢だけは忘れずに、現実を見て生きます。
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そうだ!初音ミクさん(札幌出身)に聞いてみよう♪ (現実を見て生きてるのか?)
うちの桜ミクさんは、頭に零戦のっけて(UCCコーヒーのオマケの52型)
春の靖国神社仕様になってかわいいですよ!
練りけしでくっついているだけですけどね…
そろそろ桜の季節到来です!o(^▽^)o
「ミクさーん!北海道の零戦の地下秘密基地、探してよ〜!」
ワンフレーズ・ソング(オリジナル・約13秒)
歌:初音ミク
プラグインがなく、見れない方は、こちらへ(You tubeです)
http://youtu.be/8lYfLJvGOv8
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補足:ねんどろいど 桜ミクには、桜ミク本体のみで、
動画にある小さい零戦などは含まれません。
2015年03月15日
零戦は、尾輪式。 尾輪式と前輪式の特徴
その滑走路は、しっかりとコンクリート舗装されています。
戦時中も、三沢や厚木など、一部の基地では舗装された滑走路もありましたが、多くの滑走路や南方の島々では、背の低い草の生えた草原を作り、滑走路として利用していました。
草原の滑走路の手入れは大変です。季節によっては、すぐに草が伸び、プロペラで草は刈るし、尾輪には草がどんどん詰まって回らなくなっちゃたりして…
もしも、1955年に自衛隊に導入されたジェット戦闘機F-86Fセイバーを、
そんな草原の滑走路に招いたとしたら、かっこいいハチロクも、
まるで掃除機になってしまいますよ〜(> <;)
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ここでは、戦時中の飛行機のほとんどが尾輪式であったことに注目します。
当時、前輪式の飛行機がなかったわけではありません。
海軍では、中島製初の前輪式航空機である大型4発式の陸上機、「深山」、
特殊攻撃機として試製された、日本初のジェット機、「橘花」などが存在しました。
中島13試陸上攻撃機「深山」(深山改輸送機)
中島特殊攻撃機「橘花」
前輪式の軍用機は、尾輪式の数には及びませんでした。
しかし、多くの尾輪式が存在したのに、どうして今は少ないのでしょう。
1955年、海上自衛隊に導入されたSNJ(T-6)は、唯一、尾輪式の練習機でしたが、1970年には引退しました。
SNJと同期のF-86Fセイバーは1983年まで飛んでいたのに対し、早い引退でした。
North American SNJ(T-6)Texan(鹿屋航空基地にて)
一応、私も写っています
尾輪式が消えていった要因は、当時、SNJを除く全ての練習機が前輪式だったことや、
タキシング(地上滑走)中における、前方の視界の悪さ、
尾輪式に不慣れなパイロットが、グランドループをおこしやすいことなどが考えられます。
【グランドループ】
ラダーの利かない低速スピード(機種によって速度は異なる)にて
重心に対し、横揺れの力(yow moment)が働いたときに限り
前車輪を中心に回転運動を起こす(横揺れの力・・・ブレーキの片利きや、横風)
それに比べ、前輪式は、タキシング中のグランドループをおこすことはありません。
着陸時の操縦性をふまえて、何よりも前方の視界が良好であることは安全上、最優先事項でしょう。
ちなみに、自衛隊で使用されていた前輪式のT-33Aは、1954年から2000年までといいう長期運用されいた実績を誇っています。
しかし、この機体だけは、他の前輪式とは違った特性があります。
まれに、ノーズコックといって、直進できなくなることがあるのです。
ノーズコックとは、前輪が、機体の進行方向に対して、直角になってしまう現象です。
イラストは、ノーズコックの様子。前席が訓練生で、後席は教官です。
タキシングをスロースピードで、急旋回中におこしやすく、
曲がる方向のブレーキを踏みすぎた場合になりやすいそうです。
でも大丈夫。
エンジンの力を利用して、元に戻れるそうです。
やり方は、80パーセントほどパワーを出しつつ、徐々に旋回し、
前輪がまっすぐになりかけたところで、パワーをアイドルに戻すとのことです。
ノーズコックはT-33特有のものなので、他の前輪式は、このような現象にはなりません。
近代の飛行機の多くは前輪式です。
利点しかないような魅力ある前輪式にも、やはり悩み(?)があるのです。
誤って前輪から着陸した場合、ポーポイズといって、飛行機が、ピョンピョンうさぎちゃんみたいに跳ね、なかなか止まってくれない現象があります。(めったにならないけど…)
また、草原や土の上に、ちょっとしたデコボコがあると、タキシング中にガタっと機体が揺れます。
少々の揺れは問題ありませんが、機体にスピードがあったり、跳ねた直後の機体の姿勢によっては、プロペラが地面を叩くことがあります。
まさしく畑を耕す耕運機です…こればっかりは、パイロットの腕と言うより、地面が悪いというか、運が悪いというか…
プロペラが傷つく程度ならともかく、エンジン内部も曲がったり折れたりと、エンジンまるごと駄目になる可能性もあるのです。
モグラが、ぽこぽこと土くれを盛り上げる草原には、プロペラが土を耕さない可能性が強い、尾輪式の飛行機が向いているかもしれませんね。
それを昔の人達は、知っていたのでしょうか…
風雨により安定しない地面、ましてや爆撃により、でこぼこの滑走路を利用する時代には、万が一の事故に備え、前輪式を控えていたのかもしれません。
もちろん、前輪式でも、草原の滑走路から離発着できます。
しかし、舗装された滑走路の現在では、自衛隊も前輪式パラダイスになってしまいました。
前輪式には、ここに述べた以上の良い評価があるからこそ、多く存在するのでしょうね。
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あなたは通勤中に(もしくは通学中に)、「土」や「草」を踏むことがありますか?
私はありません。
草の上を歩くなんて、1ヶ月に一回あるかないかくらいです。
でも、踏んでみると、意外にこれが必要だったような気がしてくるから不思議です。
優れたスニーカーが売れるのは、それだけ人工的な固い地面からショックを和らげるからでしょう。
私たちは、本物の土の代償として、靴の底に、土を作っているのです。
草原の滑走路を、ゆるやかに滑走する尾輪式の飛行機の姿は、失われつつある者だけに、ちょっぴりさみしいような気もします。
尾輪式の特徴のひとつで、個人的に好きな点があります。
それは、零戦の「ずっと空を眺めている姿」です(^-^)
2015年03月01日
はじめまして!
以前、BEKKOAME INTERNETにて
「ZERO CLUB」というホームページを
公開していましたが、サイトを移転いたしました。
旧サイトでの同内容を改めて編集した記事を含め、
不定期ですが、新規にUPいたします。
零戦だけではなく、
いろいろな分野にまたがるかと思いますが
みなさんが楽しめるお話ができれば幸いです。
よろしくお願いします!