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2020年11月17日

マーケティング 顧客 マンガでわかるデジタルマーケティング 書評

今回は「マンガでわかるデジタルマーケティング」についてご紹介致します。



あなたは何か販売をしていますか?

あるいは営業をしていますか?

そんな中で、売れないと悩んだことはありませんか?

この本ではマーケティングについて改めて教えてくれる本になります。

 

さて、この本の結論ですが、

そもそもマーケティングの目的は、売れる仕組みを作ること

この本では売れ続けるために大事なことは、継続顧客と説きます。

特に広告投資では、新規顧客ではなく、この継続顧客まで考えて、投資を回収することがポイントと書かれています。

作者紹介


西井敏恭


日本の実業家。株式会社シンクロ代表取締役社長。オイシックス・ラ・大地株式会社 執行役員兼 CMT(チーフマーケティングテクノロジスト)としてサブスクリプションモデルのEC戦略を担当している。また、フロムスクラッチ社のCIO(チーフイノベーションオフィサー)も務める。

2001年から世界一周の旅に出る。帰国後、旅の本を出版して、ECの世界へ。各社で10年ほどECを経験し、株式会社ドクターシーラボにてデジタルマーケティングの責任者を務め、2013年末に退社し独立

書評


この本からは3つポイントについてご紹介致します。

1、デジタルマーケティングとは?


1、マーケティングの目的


そもそも、マーケティングとは売れ続けるための仕組みづくりのことであると書かれています。売れるではなく、売れ続けるというのがポイントです。

売りての売りたい気持ちではなく、お客様の買いたい気持ちを想起させることが重要です。

2、デジタルマーケティングの特徴


本書で語られるデジタルマーケティングですが、当然マーケティングと基本は同じです。

ただ、デジタルならではのポイントが3つあります。

1、検索性

誰もが情報を入手できるため、他の製品と比較検討が簡単にできる。

2、双方向性

今までは企業の一方的な発信が主体でしたが、

今では、顧客も情報発信の主体になることができる。

例インフルエンサー

3、即時性

最新の情報をリアルタイムで発信することができる

このことから、今までより厳しい環境になったと考えるべきですが、

やはりデジタルの優位性はまだまだあります。

3、デジタルの利点


最大の利点は扱える情報量が圧倒的に増え、顧客情報と購買情報を簡単に紐づけることができるようになった点です。

これは、インターネットのサイトで会員登録をした経験はありませんか?

この情報の登録がそれです。

このデジタル化により、どんな人がどんな商品を買っているのか、わかるため

その人に会った広告を出すことができるようになったことです。

顧客情報と購買情報、さらに検索の情報などを紐づけることでより効果的な広告をだすことができるようになったのが現在です。

さらにデジタルマーケティングは進み、顧客の時間軸が把握できるようになったこが重要です。

顧客の時間軸を把握するということは、その顧客が新規が継続かわかるようになり、新規顧客と継続顧客を区別し

適切な戦略をとれるようになったことが大きいです。

極端な話、継続顧客の年齢がわかれば、その人のライフプランにも踏み込むことができ、結婚式をはじめとする冠婚葬祭などのライフイベントにも継続してかかわり様々なものを提案することができます。

2、売上アップの秘訣は継続顧客


1、新規に頼った売り上げは実はリスクがある


新規と継続どちらの顧客を重視するべきか、

これは継続の顧客になります。

そもそも、新規の顧客の離脱率は非常に高いのですが、

一度継続してくれた継続顧客の2度目以降の購入率は60〜30%非常に高いのです。

ちなみに飲食店の売り上げの8割は常連だといわれています。

このことからも継続の顧客は大事

2、その上で、2回目の壁を突破せよ!


再三説明しているとおり、継続顧客が大事なことはわかってもらえたと思いますが、

継続顧客の獲得の方法が難しいと思いませんか?

まず、最大の課題は実は2回目です。2回目さえ超えてしまえば、

その後の継続は続きます。

そもそも、皆さんも経験があると思うのですが、

2回以上使ったサービスってほとんど継続していませんか?

やめるときは1度目の経験で判断していますよね。

そのため、この2回目を超えるための手段こそ非常に大事です。

この2回目のためにどのタイミングでどのようなコミュニケーションをとるか

これを突き詰めることが大切です。

 

3、広告は新規をとるために


1、広告の目的を考える。


広告は多くの場合、新規顧客の目に触れます。

その広告を見て、購入をしようかどうか決め、その後の継続顧客になるかが決まります。

たとえば、オイシックスの広告のほとんどは初回の人現地画のおためしセットで広告をだし、

ユニクロの広告はヒートテックのような機能性の高い商品が中心になっています。

これは、自信をもっておすすめできる、自慢の商品を、初回購入時に選んで買ってもらうことで、この高い価値を実感してもらい、2度目以降の購入につなげる戦略からできています。

この流れは実は、集客から、継続までの流れを見据えた非常に合理的な戦略になり、このような広告を作ることが理想です。

気を付けるべきなのは安易に1番人気だから広告に向いている、と考えるのではなく、リピート効果の高い、継続顧客を生み出す工夫を考え続ける必要があります。

2、検索対策がとても重要


実はデジタルマーケティングでは検索対策が重要です。

なぜならが、今の時代なんでも調べられ、比較することが容易になったからです。

このなんでも調べることができる、Googleやヤフーで検索をすることが誰でもできるからこそ、この検索をされたときに上位に表示されることが非常に重要です。

キーワードの選定はより重要になり、この成否は非常に大事です。

ユーザーが検索して出てこない商品は存在していないに等しいということを覚えておきましょう。

3、どれくらい広告費はかけていいのか


結論はわからないです。

色々な指標がありますが、利益がでる範囲で経費をかけるということしか言えません。

ただ、単純に一回の単価、新規の顧客だけでなく、

2度目以降も買われることを想定して広告費を考えることは必要です。

一般的には1年で回収できる金額が目安のようです。

先ほど例に挙げたオイシックスの場合は、新規顧客限定でお試しセットを半額で提供しているそうです。

これは、お試しセット単体で赤字でも、その価値を理解してくれた人が継続して買ってくれることを見越しての設定になります。

まとめ


今日では、一般的な社会人であれば、多くの業種でマーケティングという言葉を耳にし、副業ということを始めるとよりそれが身近に感じるようになる中で、

本書のデジタルマーケティングの説明は漫画を用いたこともあり、非常にわかりやすい印象を受けました。

もちろん、サイト設計の考え方やマーケターになるために必要なスキルなどを紹介もしており、マンガと侮るほど舐めていいものでは当然ありません。

この本にも書かれているのですが、

知識も経験もない人にぜひ読んでほしい入門書にふさわしい内容でした。

それではノシ

 
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