2018年06月19日
八重山 祈り!沖縄慰霊の日(6月23日)によせて・・P1
=「忘勿石」・・・忘れな石=
西表島、南風見田(はえみだ)浜の東端の岩場、通称、ヌギリヌパ(海へ向かって迫り出している岩場)の一角に「忘勿石(忘れな石)」はあります。
現在は、立派な「忘勿石之碑」が建てられていますが、その、右端の岩盤に、ひっそりと「忘勿石、ハテルマ、シキナ」の文字が刻まれています。
文字が刻まれた平らな岩場は、疎開中の一時期、波照間国民学校の青空教室として、入学式と授業が行われた場所です。
疎開した地でも、教育を続けようと識名校長は試みましたが、伝染病のマラリア(現在は、根絶)の猛威により、間もなく子供達の多くが命を奪われました。
校長は、疎開が、解除された際に、教え子達が多数犠牲になった事を悔やみ、ひっそりと岩に刻んだという。
この文字が発見されたのは、1982年(昭和57年)、沖縄国際大学、石原ゼミの学生達である。まさに、終戦から37年目のことでした。
「忘勿石」・・・この石、忘るること勿れ。
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