2018年03月12日
全米だけで1,000万枚以上売り上げたアルバムは?
今日は昨日に続きトリビア・シリーズ第二弾(笑)ということで全米におけるアルバム売上枚数に絞ってお届けします。
コチラの「Tap the Pop」さんの記事「時代を超えた1000万枚以上ベストセラーアルバムの変遷(アメリカ編)」http://www.tapthepop.net/extra/15671
に詳しく1960年代から2010年代までを網羅した全米のみで1,000万枚以上売り上げたアルバム名とアーティスト名がリストアップされているのですが、各年代別の詳細等は上記サイトをご覧いただくとして、こちらではその中で気になった部分を抜粋してお届けします。
まず売上枚数の数字の出どころは1952年に設立されたアメリカレコード協会によるもので英語表記では「Recording Industry Association of America, RIAA」(https://www.riaa.com/)で、「アメリカ合衆国のレコード会社による業界団体である。多数のレコード・レーベルや配給会社が加盟しており、アメリカ全体の流通量の90%を占めている。日本語での表記は「全米レコード協会」(Wikipediaより)とRIAA認定のゴールドディスク、など皆さんもこの協会の通称を耳にされたこともあるのではないでしょうか。
で本題ですがTap the Popさんの記事によると1960年代で全米で1,000万枚以上を売り上げたアルバムは「4枚」!?しかなくその4枚とは:
1,900万枚
ビートルズ「The Beatles」(1968)ホワイトアルバム(2枚組)
1,200万枚
ビートルズ「Abbey Road」(1969)
レッド・ツェッペリン「Led Zeppelin II」(1969)
1,100万枚
ビートルズ「SGT Pepper's Lonely Hearts Club Band」(1967)
で4枚中3枚がビートルズということでさすがビートルズ、恐るべしですね。
特にこの時代ではシングルレコードを売ることに重きを置いていた音楽業界全体の考えを根底から覆してアルバム志向に向かわせた、ロックミュージックも芸術に成りえる、という概念をレコード会社、一般消費者、そしてアーティスト自身達にも圧倒的な数字で知らしめたという意味においてもこの2バンドは偉大で偉業を成し遂げたと言えますね。
1970年代に入ると1,000万枚超えのモンスターアルバムは大幅に増え60年代のほぼ7倍の27枚となります。
全世界で2番目に売れているピンクフロイドの「狂気」(4,500万枚、アメリカのみでは1,500万枚)もこの時代に発表されました。
この中で目立つのはやはりライブ活動を含め70年代を制したとも言えるレッド・ツェッペリンで
Led Zeppelin IV(2,300万枚)、Physical Graffiti(1,600万枚)、聖なる館(1,100万枚)と他のアーティストと比べて最多となる3枚を送り込んでいます。その他で目立つアーティストはイーグルスでしょうか。ストーンズも「Hot Rocks」でかろうじて1,200万枚と面目を保った形です。
1980年代も70年代とほぼ同数の28枚。
ただこの時代にMTVやCDが生まれ音のみならずビジュアル面でもアピールできる土壌が確立され
このような背景もありマイケル・ジャクソンやマドンナのようなアーティストが大活躍することになったのでしょうね。ちなみに殿下、プリンスの「Purple Rain」は1,300万枚の売上です。
また忘れてならないのはハードロック勢も元気でボンジョビ、デフレパード、AC/DC、ヴァンヘイレン、ガンズ&ローゼズ等が大活躍し人気及びレコードセールスを伸ばした時代でもありました。
1990年代に入ると枚数が一気に増えて46枚に!
CDが一番売れた時代とも言われ、既にこれまでに確立されたジャンルに加えカントリー系シンガー達の台頭で彼らもその地位を確立+グランジやラップ、ヒップホップにアイドル系のアーティストなど多様なジャンルも支持されこうして多くのヒット作が生まれました。ん?でも今気付いたのですが80年代〜90年代にジャネット・ジャクソンの名前がないですね、これは意外。
逆に2,000年代は14枚。
この10年でいよいよネット配信時代に突入しアルバム売り上げの激減が顕著に。
最高に売れた作品でも1,100万枚のリンキンパーク、インシンク、シャナイア・トゥエイン、アウトキャスト、ビートルズの5組でここでもビートルズ(該当アルバムは2,000年に発表されたナンバーワンヒットのみを集めた「1」)が上がってくるあたりは流石!
そして2018年の今、あと2年を残していますが2010年代はたった2枚に・・・。
更にアーティスト数はもっと悲しくなんと一名だけ。
その現代の北米における最もアルバムが売れるアーティストとは、
そうですアデルです。
彼女のセカンドアルバム「21」が1,400万枚、「25」が1,100万枚と人の心をつかみ揺さぶることができる「唄と声」には向かうところ敵なしですね。こんなに売れてる彼女ですが、それでも偉ぶらない気さくなキャラも功を奏しているのかもしれません。
25 [ アデル ] |
21 [ アデル ] |
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