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2022年08月28日

野菜の出荷と販売の話

こんにちは、ベジママキッチン です!

今日は野菜の出荷ルールと販売元について話していきます。

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意外と知らない方も多いそうですが、農業は従事するにあたり色々届出や許可が必要ですが、「野菜を作り売ること」自体には資格や届出は必要ありません。

なので、家庭菜園で作った野菜を今日から売ることだってできちゃうわけです。

現実的にその件数は多くはないものの、趣味で野菜を作り食べきれない分は販売してお金に変えるという方法を取ってる方もいます。


なぜ、今日この話をしたかと言うと、最近は農産物のネット販売が主流となり農業者の中で、「誰が作ったかわからない野菜が出回っている」と注意喚起がありました。


その多くが「ネット販売」を介した内容だったので、今一度購入される方もきちんと情報を知っておくべきだと思い文章にしています。


ちょっと怖い事例になるかもしれませんが、現実にあることなので知っておいてほしいと思います。

(実例)
フリマアプリで買った野菜の品質が悪く、○○農園の口コミを調べたらそのような農園はなく、個人の方の家庭菜園の野菜だった。
→多くのショップは出店する際に手数料さえ払えば販売可能です。出店する際に「○○農園」「○○菜園」など好きな屋号で出すことも可能です。


(実例)
イベントで野菜販売をしてたブースで買って、美味しかったので調べたら家庭菜園の方の野菜だった。
→イベントやよくあるマルシェなども出店料を支払えば農家さんじゃなくても販売できます。


(実例)
ネット(ECサイトや大手ショップなど)で訳あり野菜をお買い得に購入したら、常温で届いて腐っていた。
→販売者(個人)が安く仕入れた野菜の転売をしていたようで、仕入れ野菜の温度管理、配送知識が乏しかったとのこと。


(実例)
美味しそうな農産物が相場よりかなり安かったのでネットで買ったが、事件性があるとのことで返金対応となった。
→農産物の窃盗、転売の対象だった。


などなど。
窃盗に関しては言語道断ですが、家庭菜園の野菜を売ることは何も問題がないのでそういった野菜も世の中には販売されていると消費者である私たちが知る必要があるわけです。
(直売所や道の駅も申し込みだけで出荷できるので、農家さんじゃない方が野菜を卸してることもあります)


また、個人のかたが野菜を仕入れ転売してるのも、法律上は問題ないですがやはり衛生管理できない以上ちょっと危ないんじゃないかなと個人的には思います。
(農業に知識のない個人宅に野菜を保管するスペースが確保できないと思うので)


農業に従事、もしくはそれ相応の知識がある方が作った農作物であれば何も問題はありません。


ただ、農業者というのは農作物を安全に栽培するために土壌検査や品質検査、農薬肥料の調整、栽培過程での病気対策や出荷基準の品質維持などとても厳しい基準とルールで農作物を作ってます。
(ちなみに農業者が使える農薬は、ホームセンターで売られている万能農薬よりも弱く、登録者しか使用できないような緻密な設計のものを安全に使用してます)

家庭菜園で農薬を使う場合、農業者用の農薬は使用できないのでホームセンターの万能農薬を使用することになりますが、これも知識があれば問題ないですが希釈など確実に行えているかどうかの保証はありません。

家庭菜園だと無農薬で栽培されるかたも多いですが、農薬を使用しない場合は当然虫食いや病気への対応が遅れるので、収穫した野菜の安全性が曖昧になるケースも多々あります。
ご自宅で食べる分には何ら問題ないですが、販売する以上、どこまでの知識と技術で栽培されているのか、栽培環境は間違いなく安全で衛生的な環境なのか、これが不透明になります。


「農薬不使用」と書かれた野菜は農家さんが品質管理して栽培したものでも、個人の方の家庭菜園でも、どんな畑で育ったとしても「農薬不使用」の野菜として販売されます。


こういった話をすると驚かれるかたもいますが、だからプロの農家さんが存在するわけです。
ただ、農作物を作ってるだけじゃなく、消費者のみなさんが安心して食べられるように徹底した品質管理で栽培されてます。

農業者の多くがJAなどを通し、市場に流通させているので、個人の家庭菜園のかたがそこに参入するのは現実的には難しいので、直売所に出す、もしくはネット販売すると言う体制をとっています。
(実例でも書きましたが、野菜に○○農園、○○ファームなどシールが貼ってあったとしても農家さんかどうかは分かりません)



みなさんが日頃手にしている農作物すべてが、整った環境で栽培され、安全な農薬管理、品質管理の元、流通してるわけじゃないと言うことを知っておくべきだと思うのです。
(だからと言って農家さん以外が作る農作物が危険と言う話じゃありません)


誤解しないでいただきたいのは、家庭菜園で作った野菜を売ることは何ら問題なく、上手に栽培される方も中にはいるでしょうし、家庭菜園といえどなかなかの畑の規模でやられてる方もいます。

なので、ネット販売や直売所の野菜が危険と言いたいのではなく、「誰でも野菜を作って売ることができる」と言うことを知っておいてほしいのです。
※直売所には現役農家さんが規格外野菜を卸してるケースも多く、美味しい野菜が多いですよ


ネット販売であれば、購入前に質問することも可能だと思うので、心配な場合は聞いてみたらいいと思います。


野菜の販売ルールを知って、消費者である私たちも納得して買い物できるといいなと思います。
また、フリマアプリなどで格安販売してる野菜などにはちょっと気をつけてほしいなと思います。


以上です。




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北海道野菜Vegemama Kitchen

オンラインショップ
https://vegemamakitchen.stores.jp

つくる人とたべる人を繋ぐ。
大切な伝統を守りつつ
新しいことへもチャレンジする。
ベジママキッチンは挑戦し続けます。

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2022年08月03日

農業の高齢化問題に迫る

こんにちは、ベジママキッチン です!

今日は農家さんから頂いたメッセージを元に「農業の高齢化問題」について書いていきます


農業の高齢化問題と聞いてピンとくる方って意外と少ないんじゃないでしょうか?

農業から離れている立場であればあるほど、自分にはそこまで関係ない問題と思う方もいるかもしれません。

ただ、これは私たちの生活に直接関わってくる大問題で、早ければ5年以内には影響が出てくる可能性があると言われています。


まずは農業の高齢化問題とはどういったことなのか、説明します。


現在の日本の農業就業人口はおおよそ140万人ほど。
2000年には389万人ほどだった農業者は2017年には180万人ほどになり、現在はさらに減って140万人ほどとなっています。

数字だけを見れば、この20年間で農業者は半分以下になったということが容易に分かります。


農業者は半分に減ったのに、農産物の生産量が大幅に減らなかったのは残り続けた生産者さんが、想像を絶する苦労をしてたくさんの農産物を作り流通を守ったということも分かります。

現在いる農業者も140万人ほどと聞いてもピンとこないですよね。

この農業者数は、日本人口のわずか1%です。

100人に一人しかいないんです。

逆に一人で100人分の食べ物を作ってると表現すれば、一次産業である農家さんがどれだけ凄いことをしてくれているか分かると思います。


この限りある人数の農業者さんですが、実はその6割強が65歳〜93歳くらいの高齢者なのが日本の現状です。

普段インターネットやSNSで情報をとっている私たちは、情報発信してる農家さんを見ることもあるのでそこまで高齢化問題は身近ではないイメージですが、若い世代が情報発信してるだけであって日本の農産物の多くは65歳以上の高齢農家さんが生産しています。


後継者不足が発端となり、世代交代できないまま定年後も農業に従事するのが当たり前になっています。

そして体が動く限り、重労働である農業を続けている結果、高齢農家さんの仕事中の死亡事故(農機具や熱中症、北国ではハウスの雪下ろしなど)が年々増えていっています。


そして、一人で100人分の食糧を生産してる6割強の高齢農家さんが、この状況であと何年農産物を作ってくれるでしょうか。

5年?10年?
農業を辞めた人の分だけ、新規就農者がいないともう国内自給率は守れないところまで来ています。


その時代が来てしまった時には、生産量が確保できないので国産農産物の価値が上がり、今よりも2倍も3倍もする価格で販売されることになるでしょう。
お店の中を探しても輸入品ばかりで国産のものを探すのが難しくなるでしょう。
輸入に大きく頼るしかなくなった場合も、食の安全よりも国内食料率を守ために今ある規約が緩和されて、相応しくない商品もたくさん入ってくるでしょう。
国産米を食べらるのは富裕層だけになるでしょう。
お米やパンがないから、じゃがいもを主食にしましょう。
・・・こんな時代がきます。


今、令和ですよ?先進国で食が豊かなのに、こんなことになったら怖くないですか?
大人だったら我慢できるかもしれないけど、私は子供にこんな生活を強いるのは嫌です。
でも実際に農水省が行った日本がこのまま食糧危機に陥った場合のシュミレーション結果がこれです。


国土の狭い日本は国内生産できる規模も量も限られており、どんなに農家さんが頑張っても輸入に頼るしかないわけです。
割合として食糧自給率は現在37%、63%を輸入に頼っている状況です。

これがどういったことを意味するかと言うと、これ以上食べ物をつくる人が減ってしまったらさっき記載した食糧危機に陥る可能性が出てくるよ、と言うことです。


あまり関係なさそうな農家さんの高齢化問題は、実はすごく身近な部分に関係していて、消費者である私たち、国民一人一人が正しい知識を身につけて、国産の食べ物を守っていかないといけない状況になっています。

具体的に私たちにできることは国産の食べ物を買うこと、それと同時に農業に就農する割合を増やすこと。
こういったことが必要になってきます。


実際のところ、やる気や知識のある新規就農者さんも多いです。
ただ、やってみないとわからないのが農業。
10人始めても5年後は3人しか残ってない、これが今の現状です。


価値観や志しは人それぞれなので、どういったスタイルで農業に従事するかは自由ですが、やはり若い世代の多くが有機栽培や特別栽培に挑戦し、農業をスタートするので栽培技術も難しく、収量も取れないため収入が安定せず続けていくことができないと言う状況もあります。
(以前も話してますが、一般農業でない場合はコストやエネルギー消費が大きく、有機野菜や無農薬野菜をたくさん買って応援しても生産者さんは増えないし、栽培作物の単価も下がらない、単純な構造でないことを消費者である私たちも理解しないといけません)


このブログを読んでくださってる方は、私がいつも栽培法はどれが優れていると言うことじゃなく、どれも必要でそれぞれの目的に向かっていってるんだよと言う話をよくしてることをご存知だと思いますが、こういった考えがあるのは、本当の意味で日本の農業を守りたいということがベースにあるので、買う側である消費者さんにも正しい情報を知ってもらいたいという気持ちがあります。


高齢化問題を理解していただけたなら、明日からも国産野菜、国産フルーツ、国産米を買うことで応援してほしいなと思います。
もっと言えば、加工品なども裏面を見て「国内製造」ではなく、「国産○○使用」を選んでくれたら嬉しいです。
そうすることで、生産者さんも収入になり、離農率にも良い影響が出てくると思います。
こうして私たち自身が、国産食物を選び続けることによって、巡り巡って食の安全に繋がっていきます。


農業と離れた場所にいると、スーパーで当たり前に売ってる野菜が5年後10年後に2倍3倍の価格になるなんて想像もしないですよね。それが普通です。


ただ、高齢化問題に潜む食料自給率問題、この部分を私たちが理解し行動することで、結果的に日本の食糧を守ことに繋がります。


今日も読んでいただきありがとうございました




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