映画・邦画・2015: 兎おっさん、映画を観る

2016年11月16日

劇場霊(2015)

WOWOWにて観賞しました。
「女優霊」、「リング」などのJホラーを手掛けてきた
中田秀夫監督の「劇場霊」をご紹介します。

中田監督で「〇〇霊」とくれば、それは「女優霊」の衝撃を
期待してしまいますよね？

主演はAKB48の島崎遥香。共演に足立梨花、高田里穂
など。彼女らにはあまり詳しくはありませんが、演技力は
皆さん似たような感じなので、上手い、下手などは特に
気にはならなかったですね。

脚本で三宅隆太が参加していたので、「心霊」の
扱いに期待大で観賞しました。

タイトルが「劇場霊」だったので、冒頭のシーン、
ちょっと勘違いしてしまいましたよ。
劇中劇かな？と思って観ていたら、それは次のシーンで、
冒頭の人形による殺人事件のシーンは実際に起こったこと
というシーンでした。
ここはなんだろう？セット？演技？そこら辺りが原因だと
思いますが、冒頭でちょっと躓き気味な気が・・・

簡単なあらすじとしては・・・
女性2人が殺されるという事件が起きる。2人の父親は
「人形が殺した！」と錯乱している。
（これが冒頭のシーンなんですが、かなりチープ）
場面は変わり、なかなか芽が出ない若手女優（島崎遥香）は
新鋭の演出家、錦野豪太の舞台のオーディションで
なんとか役を獲得する。もちろん主役ではなく。
そんな舞台の小道具として、あの人形が使われることに・・・

みたいな感じで物語は進行していきます。

若手女優たちのもどかしい思い、出来レース、
そんな悩みなどが出演陣の女の子たちと
ダブるのでしょうか？妙にリアルでしたね。

分かりやすい「心霊」描写では怖くありませんが、
実際に生きている人間たちと「人形」の対比、
その「人形」が一番活き活きしていること、
なかなか面白い映画でしたよ。

「人形」のセリフが「ちょうだい・・・ちょうだい」しか
言わないのはちょっと可愛かったですｗ

ただ、世間ではちょっとコケ気味でしたね。
もちろんよく分かります・・・
物足りないってのはあると思いますし、怖くないってのも
あると思います。よーく分かります。

こんなセットにしなくてもいいんじゃないか？って
ぐらいのセットですね・・・

悲しいのは予告の最初に流れる「女優霊」のシーンの方が
いまだに怖いということですね。

本作は「劇場霊」というくらいなので、
人形だけでなく、劇場に関わっている人、全員が
心霊みたいなもんだったということではないでしょうか？

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タグ：女優霊リング中田秀夫劇場霊ホラー AKB48 島崎遥香足立梨花高田里穂三宅隆太

posted by 兎おっさん at 19:07| Comment(2) | TrackBack(0) | 映画・邦画・2015

2016年09月20日

グラスホッパー(2015)

伊坂幸太郎の原作小説の映画化です。「グラスホッパー」

それにしても伊坂幸太郎の映画化って本当に多いですね。何冊か読んだことはありますが、
映像化が難しい展開を映画化の際にはかなり変更していることもあるようです。

調べたかぎりでは10冊以上は映画化されていますね！もう出版の時点で決まっているんだろうな～。
権利とか契約のことなど、様々なことがきっと・・・

今回の「グラスホッパー」ですが、原作は未読でございます。
映画の内容のみの感想になりますので、原作では良かった点もあるのかもしれませんが、
あくまで映画だけで受けた感想になります！

映画の紹介が「巻き込まれ型エンターテインメント」と書いてあるが・・・不謹慎？

まず映画の冒頭なんですが・・・
ハロウィンで盛り上がる渋谷の交差点に暴走車が突っ込んできて、人々が巻き込まれます。
ここのシーンは映像が凄いとかではなく、実際にそういう事件が多いために、観ているこちらの
嫌悪感から生まれる「酷い・・・」って感情ですね。

おそらく作り手も観客がそういう気持ちになることを承知で作っているので、まずこんな事件の
原因があるのなら（この映画ではある組織が関わっている）、それらは絶対に最後には滅んでいないと
ダメだと思います。それは実際にある事件を「ある意味利用した」ことによる当然の義務だからです。

脱法ドラッグによる暴走車の事件を冒頭で描くことで、それくらいの覚悟はあるのか？とおっさんは
勝手にハードルを上げてます。

「巻き込まれ型」っていうのは主人公のことなんでしょうけど、おっさんはどうしても暴走車の
方を「巻き込まれ」と考えてしまい、勝手に不謹慎な映画だな～と思ってしまいます。

それは置いといて、映画はどうだったのか？

結論から言うと、その組織は壊滅しました。ただ誰もドラッグがどうこうではなく、一人は暴走車に恋人を
殺された復讐のため、一人は組織に狙われた殺し屋、一人はその殺し屋に相棒を殺された殺し屋・・・
などでして。要するによくある展開の関係なかった人間が最後の舞台で出くわすという王道展開です。

これはそうあって欲しいと思っていたので、良かったです。巨悪には勝てないって展開ではなかったのは
良かったですね。正直に言うと、一般の力で勝ったわけではないので、少し不満はありますが。

そしてラストに実は主人公の行動は別の組織によって仕組まれていたと判明するんですが、
これがまた酷い！なんというかこれで驚く人っているのでしょうか？
小説はどうかは分かりませんが、文章で書かれている以上は文字で表現しなくてはいけないので、
誰かのセリフや説明が多くなるのは普通だと思うんですが、映画でそれをやると本当に酷いことに。

あの時こうだった。実はこうだった。これはこうだった。あれはこうだった・・・これを全部セリフで説明
するんですよ！これは観客の理解力を信じていないからなのでしょうか？
全て映像だけで表現できるのに、いちいち登場人物に説明させるために、演技が下手な人が
無駄に長いセリフを喋るので、どんどん映画のクオリティが下がっていくんですよね・・・

またアクションもどっかで見たシーンが多く、ジャニーズの子が頑張っていますが、
こんなので喜んだり驚くのってファンだけなんじゃないでしょうか？

生田斗真、浅野忠信、山田涼介が3人の主人公を演じており、そこに菜々緒、村上淳などが
脇役で出演しております。

なんか色々と書いてみたかったのですが、文句が多くなってしまいそうなので止めておきます。

良かった点は山田涼介と村上淳の相棒感がちょっと良かったことぐらいですね。
生田斗真は今回は魅力0じゃないでしょうか？彼の主演映画はかなり観ておりますが、
今回は新境地とかそんなことではなく、ただただ平凡なキャラクターだった気がします。

浅野忠信は・・・うーん・・・お小遣い稼ぎかしら？何だったのか？

予告で「抜け出せるか？」って書いてあるんですが、自分から飛び込んでいるんですよねｗ

10点中・・・5点！

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タグ：ジャニーズグラスホッパー伊坂幸太郎アクション村上淳菜々緒生田斗真山田涼介浅野忠信

posted by 兎おっさん at 15:01| Comment(54) | TrackBack(0) | 映画・邦画・2015

2016年09月13日

劇場版 MOZU(2015)

「劇場版 MOZU」をご紹介します。

MOZUとは？

逢坂剛のハードボイルド小説をWOWOWとTBSが共同で制作したドラマ作品ですね。

「MOZU Season1 ～百舌の叫ぶ夜～」10話と「MOZU Season2 ～幻の翼～」5話が
WOWOWとTBSで放送され、スケールのデカさと謎が謎を呼ぶ展開で人気を博しました。

あまり日本のドラマは観ないおっさんですが、WOWOWでたまたま1話を見たので、
そのまま最後まで見続けることが出来た次第です。

簡単な内容ですが、妻子の死の謎を追う公安警察の倉木（西島秀俊）を中心に、
失踪した父を追い求める同じく公安の明星（真木よう子）と警部補の大杉（香川照之）の3人が
お互いを利用しつつ、同じ目的のために協力もしつつで、謎と陰謀に挑んでいくというお話でございます。

そこに「百舌」と呼ばれる殺人鬼、爆破事件、グラークα作戦などなど物語を盛り上げる謎が
多くドラマ内に登場するので、ついつい気になって見続けてしまいますｗ

ドラマを見直してみると、人気女優の有村架純がとっても悲惨で可哀そうなことに・・・

そして、今回の劇場版ではドラマ最大の謎「ダルマ」という存在が明らかになるというが目玉ですね！

うーーーーーむ・・・

まず上映時間が2時間に満たないと分かった時点でちょっと不安でした。
長ければ良いというものではありませんが、凄く展開が早いんだろうな～と思っちゃいます。

予想通り、テンポがオカシナ事に・・・「いや、これは演出でスピード感を出すためだ！」などとは、
口が裂けても擁護出来ませんよ！明らかに何か所か場面が抜けております。

また新キャラクターをビートたけし、伊勢谷友介、松坂桃李が演じているんですが、どれもイマイチでした。

特に松坂桃李演じる権藤という暗殺者が酷いです・・・彼のファンは若い子が多いので、斬新なキャラに
見えたのかもしれませんが、映画やドラマ、マンガを多く見てきた人にはもう勘弁してくれなキャラです。
見ていて恥ずかしくなりましたね！！やたらと絶賛している人とはもう違う世代なんだなと感じてしまいます。

もう予告やポスターでビートたけしがドーン！と写っているので、丸わかりですが・・・
彼が「ダルマ」でしたｗ　やっと分かった謎も何だか予想通りで本当に残念でした・・・

魅力と気になった部分

魅力はこのMOZU最大の萌キャラクター東和夫くんですね。演じているのは「シン・ゴジラ」の長谷川博己さん。
もうキャラがぶっ飛んでいて、ここまでイってくれるのなら最高です♪「チャオ！倉木～♪」

気になった部分なんですが、ネタバレを含みますので、ご注意下さい！！

途中で予告でもどうぞｗ

では書いてみます。

終盤前に倉木がバーで目覚めるシーンについてです。

①序盤から目覚めるまでが夢だったと主張する人。ペナム共和国での出来事は夢だった。

②いや、実際に体験したことをバーで寝て、夢で見ていた。つまり現実に起こった。

とそれぞれ主張している方がいるのですが、たしかに①だった場合は面白い展開ですね。
倉木は夢にダルマが出てきたことがないので、とうとう劇場版でそれを体験したことになります。

しかし、バーで起きた倉木の顔の傷がペナム共和国で受けた傷ですし、明星もペナム共和国で
脅されたことを回想しているので、夢だったという主張は違う気がします。

夢だっと主張する方たちも傷と明星について書いていないので、観直してみると意見を変えるのでは？

もし、何か①だと言う根拠があればぜひ教えていただきたいです。
おっさん的には②だと思うんですが、気持ち的には①だと面白いな～と思っているので。

とにかくあまりドラマを見ないおっさんが、こうして劇場版まで楽しめたので、まだ未見の方も
きっと面白いと思える部分が多い作品なので、ぜひご覧いただきたいです。

10点中・・・6点！！

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posted by 兎おっさん at 02:54| Comment(1) | TrackBack(0) | 映画・邦画・2015

2016年09月01日

進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンドオブザワールド(2015)

人気マンガの実写化映画「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN」の完結編です。

前回の記事、よろしければどうぞ♪→「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN」

「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンドオブザワールド」

監督は「シン・ゴジラ」の樋口真嗣。
制作に市川南がいるというのがポイントですね。

市川南は「シン・ゴジラ」や「君の名は。」など東宝映画を数多く制作している方でして、
その市川南をもってしても本作は少し残念なことに・・・

某ラジオでの情報ですが、市川南自身も本作はもっとこうすれば良かったという思いが
あるみたいです。春日太一さん情報ですけどねｗ

出演陣は前半と一緒で、三浦春馬、長谷川博己、水原希子、本郷奏多、
松尾諭、石原さとみ、ピエール瀧、國村隼などなど何名かは「シン・ゴジラ」にも出演しておりますね。

特に長谷川博己、松尾諭、國村隼などは役柄も演技の質も全然違うのが面白いですね。

肝心の内容ですが・・・原作マンガ、アニメはほとんど知らずの進撃弱者ですが、
本作はなかなか難しい映画でした！（いや難解な映画という意味ではなく）

CGは問題なかったと思うんだけど、やはりシナリオが酷かったな～

町山智浩さんが脚本だったんですが、本人的にもだいぶ自分の書いた物とは違うことに
なっていたみたいなので、やはり樋口真嗣の責任だと思いますね。

登場人物の演技指導が出来ていないんだと強く感じました！
本当に彼は監督ではなくて特撮の方を最優先してほしいですね。お願いしまーす！！

なんか書いていると文句ばかりになってしまいそうなので、良かった点を考えてみます。

良かった点・・・前編では浮いていた石原さとみが今回は可愛く見えたことですね。
考えてみると一人ブレないキャラだったのでそれが良かったのかな？

他には・・・ちょっと今は思い出せないですｗ

フィギュア、お高いんですね・・・

10点中・・・5点！！

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posted by 兎おっさん at 23:34| Comment(61) | TrackBack(0) | 映画・邦画・2015

2016年08月28日

SMAP騒動の後ではまともに鑑賞できない！　ギャラクシー街道(2015)

WOWOWで放送していたので、観ることが出来ました。

大河ドラマ「真田丸」の脚本で人気の作家三谷幸喜の監督作品「ギャラクシー街道」です。

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感想(1件)

観ず嫌いは良くないのは分かっているのですが、本作は今までの三谷作品の中でも
トップクラスの地雷臭がしており、映画館、レンタルには至りませんでした・・・

そしてそこに来て「SMAP解散騒動」ですからね・・・まともに主役の香取慎吾さんを直視できないですよ。

本作は未来の宇宙が舞台でして、なおかつ宇宙空間にあるハンバーガーショップで起こる
騒動を描いているので、さらに舞台が限定されています。

実際、映画にする意味はあったのでしょうか？正直、どこかの劇場で舞台として見せた方が
良かったのでは？または深夜ドラマで１話１５分くらいで毎週放送するとか？

三谷作品なので、出演陣は豪華です。香取慎吾、綾瀬はるか、大竹しのぶ、優香、小栗旬、
山本耕史などなどです。

あ、この豪華なキャストに変な演技をさせるために映画にしたのかｗ

正直、あまり宇宙の意味はなく、香取慎吾演じるノアという男の台詞がいちいちSMAP騒動と
結びついてしまい、もうイタイタしいことになっております。

「アイツの顔が幸せに見えない・・・」　「ここでも駄目な奴が他に行っても成功するわけない」などなど。

なんとなく映画全体から昔のSF映画のオマージュは感じられますが、いかんせん映画がね～

見どころは綾瀬はるかの髪型が可愛かったくらいでしょうか？

「真田丸」ではとても魅力的な遠藤憲一が本当に酷いことに・・・