映画・邦画: 兎おっさん、映画を観る

2016年09月06日

その夜の侍(2012)

大河ドラマ「真田丸」の堺雅人主演の「その夜の侍」をご紹介いたします。

共演に山田孝之、綾野剛、でんでん、新井浩文などなど。

監督の赤堀雅秋が自身の舞台を映像化した作品でして、堺雅人と山田孝之の演技が
見所な映画でございます。

「その夜の侍」の簡単なあらすじ

小さな町工場を営む中村（堺雅人）は、５年前にひき逃げで最愛の妻を失って以来、
絶望と孤独の日々を生きていた。

２年の服役を終えて出所したひき逃げ犯の木島（山田孝之）は、まったく反省、後悔しておらず、
傍若無人な振る舞いで気ままな生活を送っていた。

そんな木島のもとに、「復讐決行日」までをカウントダウンする謎の脅迫状が届くようになり・・・

見所は演技合戦！

妻を殺された男を堺雅人が演じているのですが、作中での病的な演技が怖いです。

妻の骨壺がまだ机にあったり、妻の洋服や下着を抱きしめたりなどの亡き人を思うには
異常過ぎではないかと？と思うような描写がけっこうキツイです。

堺雅人の普段から何を考えているのか分からない表情が本作ではより恐怖にｗ

対する山田孝之の鬼畜っぷり演技も堺雅人とは対照的でして、欲望に忠実なだけの人間として
描かれており、この対比が面白いですね。

本作を観ていると「凶悪」という映画の山田孝之の本性は実はピエール瀧やリリー・フランキーと
変わらない「あちら側」の人間なのでは？と序盤から思ってしまいますｗ

「凶悪」と言えば・・・ザラブ星人！！

脇役の綾野剛、新井浩文の巻き込まれた系人間も物語を盛り上げています。

木島の異常さを理解しているのに、離れることが出来ないという難しい役を
上手く表現しており、本作に登場する人物はどれも共感は出来ないけど、嫌いでは
ないという、何とも不思議な気分になりましたね。

また女優陣には坂井真紀、安藤サクラ、谷村美月などが顔を揃えており、
出演時間は短いのですが、男優陣よりも強く描かれているのが印象的でした。

10点中・・・7点！！

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タグ：大河ドラマ真田丸堺雅人山田孝之綾野剛でんでん新井浩文赤堀雅秋凶悪ピエール瀧リリー・フランキーザラブ星人坂井真紀安藤サクラ谷村美月

posted by 兎おっさん at 18:20| Comment(68) | TrackBack(0) | 映画・邦画

2016年08月15日

快盗ルビイ(1988)

「快盗ルビイ」をご紹介いたします。

いや～WOWOWで放送してくれて助かりました。

なんてったってDVDが現在は非常に手に入りにくいですよね・・・廃盤DVDです。

久々に観れました！主演は小泉今日子。共演に真田広之。

監督は和田誠。「麻雀放浪記」で真田広之の新たな一面を引き出していましたね。

快盗ルビイの簡単なあらすじ

真田広之演じる徹の住むアパートに小泉今日子演じる留美が引っ越してきます。
留美は徹に「わたしの正体は快盗なの。一緒に手伝って」と強引に彼を巻き込んでしまいます。
徹は戸惑いますが、留美＝ルビイの小悪魔的な魅力に負け、ずるずると盗みの手伝いをすることに。

という感じのお話です。とても軽快なテンポで物語は進んでいき、死人も怪我人も出ません。

全体を古き良き外国映画風に作っており、ミュージカルシーンもあります♪

現在の真田広之からは考えられないようなコミカルな役ですが、
アクション俳優からの脱却を図っていた80年代後半ということを考えると良く分かるのでは？

また快盗と言っていますが、ルビイに何の実績もなく、盗む相手も別に悪人ではなく、
彼女が悪い人だったらいいな～と思っているだけです。
どことなく世間知らずな部分が今の観客には受け付けられないかもしれませんね。

真田広之のキャラクターも観ていてイライラするかもしれません。

おっさんが幼い頃に観た時はおしゃれな映画に見えたのですが、現在では
どうやら受け付けることができなくなったみたいです。

良かった場面は名古屋章さん演じる医者？鑑識係？の粋な場面ですね。
ああいう大人はとてもカッコいいです♪

後は徹の母親役で出演している水野久美さんです。優しいお母さんなんですが、少し息子に甘い
部分もありつつ、息子の帰りを待つ場面の表情が特に素敵です。

でも食事のシーンでキノコを口にしてウットリし始めたらどうしようと・・・とは思いませんでしたｗ
「マタンゴ」で調べてみて下さい。

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感想(1件)

80年代のこういう映画も当時の文化を知る上でも良い資料だと思いますし、
小泉今日子さんはやはり素敵ですね♪

すいません、最後は「マタンゴ」になってしまい・・・好きなので

10点中・・・6点！！

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posted by 兎おっさん at 22:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画・邦画

2016年07月24日

DEATH NOTE　デスノート(2006)

少年ジャンプで連載されていた人気マンガの実写映画化です。

難しい設定を映画独自にしたり、あえて忠実にしたりなど要所でアイデアが光ります。
藤原さんの演技は舞台の方なのでマンガキャラクターによく合う気がしますね。

もう説明不要だと思いますが、簡単に設定を書くと、

名前を書かれた人間は必ず死んでしまうという死のノートをめぐって頭脳戦が繰り広げられます。
この頭脳戦が面白さのカギになっており、ちょっと笑ってしまうレベルだったりします。
ノートにも様々なルールがあり、ただ名前を書くだけでなく、死亡内容を決めることが出来るため、
より複雑に頭脳戦＆心理戦が展開されていきますね。

デスノートというツールの面白さより、濃いキャラクターたちが魅力的です。

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感想(0件)

藤原さんの役は死神がわざと落としたデスノートを拾ったことで、人生が狂っていく青年の役です。
この青年、夜神月（やがみらいと）くんは死神もびっくりのぶっとんだ男なんですよ。
もともとあった正義感がだんだんと異常になっていく感じを我々に魅せてくれます。
共演の松山ケンイチさんも特に難しいLというキャラクターを上手くやっていると思います。
松山さんがこの映画の立役者なのは間違いないと思います！

そしてエンディングはまさかのレッド・ホット・チリ・ペッパーズ！！