兎おっさん、映画を観る

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ちょうどWOWOWで録画しておいたイーサン・ホーク映画を続けて観てみました。



1本目は2014年の「ドローン・オブ・ウォー」でございます。
ジャケットで分かる通り、原題はGOOD KILLという軍事用語です。これの意味と
日本が字幕で付けた言葉は何だったのか？そこはご確認して頂きたいですね。

邦題の通り、中東に配備されたアメリカ軍のドローン機による戦闘が描かれており、
それを遠く離れたアメリカから操縦する兵士の物語でございました。

監督はアンドリュー・ニコル、主演はイーサン・ホークなので、SF映画好きはどうしても「ガタカ」を
思い出してしまいますね。アンドリュー監督はSF以外にも「ロード・オブ・ウォー」なども撮る監督なので、
本作も期待してしまったのですが、少しだけ期待外れ感がありましたね。



しかし、イーサン・ホークはどの映画でも仕事と家庭の両立が出来ない男な気がします。

数万Km離れた中東にいる「アメリカに害をなす可能性があるかもしれない人物」を
操縦室からドローンを操作し、ミサイルのスイッチを押すという仕事と終えて、本人曰く、
「一番危険なのは帰宅時の高速道路さ」と冗談めいた事を言います。



家庭も美しい妻や子供もいる幸せな家庭です。しかし、彼は生きている実感が湧かないのです。
もともと戦闘機パイロットだった彼は、自分が何をしているのか？危険が好きな分けではないが、
これは仕事なのか？

終盤である行為を主人公がとるのですが、それは一見すると良い行為に見えますが、
とても危険な事だとすぐに分かります。これが監督が伝えたいことだったのかもしれませんが、
アメリカではどうなんでしょうか？どう受け取っているのかな？

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2本目はSF映画の「プリデスティネーション」です。こちらも2014年の映画ですね。

こちらはちょっとマイナー映画なんですが、ザ・スピエリッグ・ブラザーズという兄弟監督の映画でして、
イーサン・ホークとは「デイブレイカー」という映画も作っておりますね。



「デイブレイカー」のお話もしたいんですが、また今度にしましょう。
簡単に内容を説明すると、SFヴァンパイア映画なんですが、世界観が面白い映画です。
マイケルとピーター・スピエリッグの兄弟監督はこれからも要注目です！！

それでは「プリデスティネーション」のレビューなんですが、本作はあまり内容を知らずに
観るのが一番良いと思います。掘り出し物感がある映画なので、イーサン・ホークの映画くらいって
知識でご覧になってほしいですね。

ジャンルはSF、タイムトラベルですね。そして共演のセーラ・スヌーク！！彼女の存在が大きいですね。
イーサンもそれが分かっているのか、映画全体の主役感を彼女に譲っている気がします。

あとロバート・Ａ・ハインラインの短編小説が原作なので、SF小説好きな方も注目すべきかと。

まだ未見で、わたしゃ絶対にこれから観るよ！って方は予告も止めておいた方がいいかな？
どうしようかな？って方は予告編で最終判断して頂きたいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=c02SizWyNdQ

「ドローン・オブ・ウォー」はちょっと物足りなかったけど、「プリデスティネーション」は
かなりおススメですね！超大作ではないけど、一定以上の面白さがある映画ですね。

それにしてもイーサン・ホークは昔からファンでしたが、彼は庶民的な悩める父親役はもちろん、
何かのプロフェッショナル役も上手にこなし、とても凄いんですよね・・・
そろそろアカデミー賞もゲットしちゃうんじゃないでしょうか？



　




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ブロードウェイミュージカルをディズニーが映画化した「イントゥ・ザ・ウッズ」でございます。

監督はミュージカル映画お得意のロブ・マーシャル。

俳優陣はとっても豪華で、メリル・ストリープ、ジョニー・デップ、クリス・パイン、エミリー・ブラント、
アナ・ケンドリックなどなど。

おっさんは数年前、実は映画館で働いていたので、同じ映画の予告編を何百回と観たり、
事前情報を結構早く知ってしまったり、観客の反応をダイレクトに感じる事が出来る環境にいたんですが、
退職した後や、映画雑誌をあまり読まなくなった最近の方が映画を純粋に楽しめるような気がします。

事前にあれこれ知るのも重要ですが、少しだけの知識で観賞すると、驚きが結構あるんですよね。
その驚きは予告編や、チラシ、雑誌ですぐに分かってしまうレベルなんですけど、そういう物を
遮断したことで、より映画への集中力が増した気がします。

本作「イントゥ・ザ・ウッズ」も出演陣と、何種類かのおとぎ話がミュージカル仕立てで、森を舞台に
バタバタするぐらいしか知らずに観賞したので、なかなか楽しめましたよ♪

冒頭から、「シンデレラ」「赤ずきん」「ジャックと豆の木」の場面が歌と共に交互に流れ、本作の中心人物である
「パン屋の夫婦」（オリジナルストーリー）がそこに絡んでいきます。
つまり皆の知っている「おとぎ話」は全て同じ森を舞台にした同一世界として描かれているんですね。

おっさん的にはアナ・ケンドリックの歌唱力は知っていましたが、エミリー・ブラントがあそこまで
歌が上手いとは・・・ビックリしました！

アナ・ケンドリックの「ピッチ・パーフェクト」の記事です♪宜しければどうぞ！

他にも安定のメリル・ストリープの歌唱力！もう演技も歌もここまでってどうなってるんでしょうね？
今回は魔女の役ですが、意外にもディズニー映画初出演ですかね？

男性陣の歌も素晴らしいですよ。特に王子役のクリス・パインが弟王子と歌うシーンは
笑えます！かなり狙ってきてます・・・これは笑うしかないですね♪
またクリス・パインから滲みでる、悪い奴ではないけど軽薄そう感がイメージ通りなのもグッドです。

肝心の物語は「パン屋夫婦」が「魔女から4つのアイテムを持ってこい」と言われたことで、
進行していきます。そのアイテムを巡りつつ、それぞれのストーリーはほぼ原作通りに進んでいきます。

それが変わっていくのが、「シンデレラ」の結婚式の後からです。

あとで知ったんですけど、キャッチコピーが「おとぎ話の主人公たちのその後・・・」って書いてあったそうです。

これはちょっと内容とは違うような気がしますね。宣伝ではその後が見所みたいに紹介してましたが、
序盤、中盤からも「ご存じのおとぎ話」とは違った内容を出していたので、「その後」も何も、本作全体が
皆が知っている話とは違う「新しいおとぎ話」だと思います。

もともとのお話の方でも実は気になっていた内容にかなり正面から挑んでおり、かなり因果応報な
展開になっていくのが驚きましたね。
盗み、嘘、誘惑、期待、殺しなどなど・・・自分の望みを叶えるために払った代償が、全て自分自身に
返ってくるって内容はけっこうキツイものがありましたね。

そんなこんなでジョニー・デップのオオカミが数分で終わりとかは置いておいてｗ
豪華俳優陣のミュージカルシーンだけでも満足ですが、なかなかのテーマがあった映画でございました。
舞台をほぼ森の中に限定しているんですが、飽きがこないのは流石です。






　





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「クライモリデッド・エンド」のジョー・リンチ監督作品です。

主演はサルマ・ハエック。50歳近い年齢でサルマ・ハエック史上最高のアクション映画です。

共演に渡辺裕之、伊川東吾など日本人キャストが出演しております。
強面揃いということは・・・ヤクザが出てくる映画だからですね。



いや〜かなりスカッとする面白いアクション映画でした！
やはり予想を上回る展開やアクションを見せてくれると本当に楽しい！

なので、未見の方でちょっと気になった方は↓の予告編を見ないで、本編を観賞していただきたい。
予告編で敵の倒し方を何種類か見せているのはちょっと勿体ないです・・・



異常に強すぎるコールガールVSゲテモノヤクザ軍団との戦いを延々を見せてくれます。



ヤクザの組長の愛人であるエヴァリー。彼女は組を裏切り、警察に情報提供することに。
しかし、バレてしまい、怒り狂った組長は総力を挙げて彼女を殺そうと部下を送り込んできます。
それを迎え撃つエヴァリー！彼女には守らなければならない娘がいるのでした・・・

舞台設定が面白く、マンションのみに限定して物語が進みます。
つまり街中の移動などはなく、ひたすらマンション内で大殺戮が繰り広げられます。

なかなかのグロゴア描写がありますが、サルマ・ハエックが美しいので、全然大丈夫でしょう♪

娘ちゃんがまた可愛いのがいいです。この子なら守りたい！ぜひ守ってくれとこちらも応援したく
なるんですよ。これは非常に重要です。

インドネシア映画の「ザ・レイド」を彷彿とさせますが、本作の敵キャラクターはかなり
マンガ的でして、バラエティに富んでおり、それも面白いです。
中盤に出てくる「犬」は必見です！

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とにかく50歳目前でこんなアクションを披露したサルマ・ハエックに拍手を送りたい！



10点中・・・8点！！



　





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80歳過ぎてもどんどん映画を撮り続ける男、クリント・イーストウッド監督の
「ジャージー・ボーイズ」をご紹介します。

イーストウッドは本当に衰え知らずで、映画毎に手法を巧みに変えたり、
拘りがあったりと職人気質な監督だと思います。

本作の「ジャージー・ボーイズ」にも驚かされましたよ。

もともとは名作ミュージカルが原作なので、ミュージカル映画かなと思ってみると、
わりと手堅く撮っており、ミュージカル要素はラストのラストまでないです。

ビックリするのはナレーションですね。いきなりこちらに向かって話しかけてきたので
驚きましたよｗ


映画は60〜70年代に活躍したフォー・シーズンズの栄光と挫折を描いております。

フォー・シーズンズと言えば、「シェリー」「君の瞳に恋してる」など多くのヒット曲がある人気グループ。

「君の瞳に恋してる」はボーイズ・タウン・ギャングの曲だと思っていた方も多そうですねｗ

本作もクリント・イーストウッド映画というよりフォー・シーズンズの映画だから行ったという
方も多いのではないでしょうか？　映画館がそんな雰囲気だったので。

肝心の俳優たちの歌ですが・・・これが文句なしです！

フランキー・ヴァリを演じたジョン・ロイド・ヤング（ミュージカル版もやっているので当然ですが）の
歌声が本当に素晴らしいです。

もしかすると新しいお客様の中にはフォー・シーズンズの歌のファンになるより、
ジョン・ロイド・ヤングの歌う方のフォー・シーズンズのファンになってしまうのではないでしょうか？

ラストにミュージカルシーンがあると書きましたが、本作の出演陣の中でかなりの
存在感を発揮しているのが名優クリストファー・ウォーケンです。

主人公たちの地元のマフィアのボス役なのですが、ヴァリの歌声に惚れ込んでおり、
良く面倒を見てくれます。優しそうでもあり、締めるところは締めるのがまた怖いです・・・

そんなクリストファー・ウォーケンもラストのミュージカルに参加！！これには笑いましたよ！！

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サントラ、超おススメです！

10点中・・・8点！！



　


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「トレーニング・デイ」での演技でアカデミー賞助演男優賞を獲得したデンゼル・ワシントンが
監督のアントワン・フークワ（発音しづらいｗ）と再びタッグを組んだ映画です。

共演に「キック・アス」のクロエ・グレース・モレッツ。

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元は80年代の知る人ぞ知るドラマ「ザ・シークレット・ハンター」を映画化したようです。
未見なんですよね〜　観てみたい！

ただ、未見でもあまり繋がりはないみたいです。名前とセリフくらいに要素があるだけみたいなので。

最近流行のアクション俳優じゃない演技派俳優がアクション映画に出演みたいな感じなんですが、
「96時間」と違い、そこはデンゼル・ワシントン！けっこうギャップが激しく、魅せてくれるんですよ♪

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元CIA（これはよくある設定）の主人公。いまはホームセンターで静かに働いており、周りの評判も上々。
そんな彼を慕う娼婦の少女がマフィアに酷い目に合わされてしまい、隠してきた怒りが爆発！！
ってスティーブン・セガール、ヴァン・ダムのお得意のパターンをデンゼルがやると・・・


見所は初めて観客にアクションを見せる場面とラストのDIY精神溢れるバトル！！
そして徹底的に悪を潰していく姿（これはチャック・ノリスに通じるところが）
この潰し方が半端なく豪快で爽快です！
船を使って悪事を働いていると分かってからの、潰すまでの速さ！！ビックリです！

10点中・・・8点！！



　




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