台風のような風
何かを伝えるように
飛び交う
自衛隊の飛行機。
近所の住まう方が
猫に餌付けをしだし
近所中が
猫除けのために
小さな坪庭のような
でも、
綺麗に整っている
小さな庭に
猫が入ってこないように
物を散乱させて
近所中が
荒れた庭になっている。
いつもきれいにされている
ご近所の庭も
私の父が丹精込めて
作った庭も
可愛そうだからなのか
可愛いからなのか。
雨の中
子猫が鳴いている
子供を産んだらしい
その餌付けをしている人は
大きな声で
リリー！
と毎朝叫ぶ。
元々声の大きい
少し異国情緒の漂う人
泣きながら雨に濡れている
子猫
気分のいい時だけ
名前を呼ばれる
どうなんだろう？
あれから
子猫の声も聞こえない
子猫を呼ぶ
声も聞こえない。
一時の喜び
何となく
そんな言葉が浮かんだ。
本当に幸せなのだろうか。
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