私の父は
冬になると『柚子の七味』を
良く手作りして
友人にふるまっていた。
実家で農業をしている
実兄に
柚子を送ってもらい
家族総出で柚子の皮を剥くのだ。
狭い客間で
新聞紙を広げてみんなで
頑張って皮を剥く。
父は友人やお世話になった方に
柚子の七味を送っていた。
父が亡くなって
実兄も病気になり施設へ。
年末の柚子の姿も消えた。
でも、私はお正月と言えば?
という手料理
自分しかできない味わいの
手料理を作りたいと思い
黒豆の煮豆
白ワインとシナモンで味付けして
作ってみようと思い始めた。
年末に
あの人・・・
と思い起こす手料理
お正月にホッとする料理。
日本を代表とする
黒豆の煮豆
今年からチャレンジします。
気心は
きっと父と同じ思いかと思います。
年末だから
送りたい一品。
私もそんな年齢になったのだな
と、スーパーで初めて乾燥した黒豆を手に
自分にできるのだろうか。
と一抹の不安も感じながら
初めての手料理と
父が送っていた柚子の七味の味を思い出しながら
軽い気持ちでレジに向かう
お正月
遠いようで近いような10月。
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