2021年11月29日
フジミ1/48P-51マスタングのリベット
旧オオタキやニチモ、モノグラムといった旧作のキットを好んで作るちゃーべんだが、その類のキットの不満点の一つに、仕様を選んで作れないことがある。 例えば1/48の旧オオタキのD型とモノグラムのB型は、ハードポイントの部分が主翼下面のパーツと一体化しており、力技で修正しようにもえらく手間がかかる。ご存じのようにモノグラムのこの型は凹モールドであり、違和感なく仕上げるのなら全体を凹モールドにする必要がある。オオタキの方もハードポイントをくり抜いた穴の形にプラ板を切ってはめ込んで整形の必要がある。
だからこの両キットで最近飛んでいるマスタングを簡単に再現しようとしたら、往年の花形の頃の姿を再現したものに限られてしまうだろう。
だが、このフジミのキットは、旧オオタキ版と同世代のキットながら、ハードポイントが別パーツになっており、両翼下面の薬莢出口をプラ板でふさぐ必要があるにせよ自家用機仕様のムスタングの個体に仕上げやすいキットだと思う。所々モノグラム風味の凹モールドがあるのもレトロな味わいがあって、個人的には好きだ。
風防の分割は旧オオタキのように接着の際に前部をパテ埋めする必要がなく、ハセガワ版のようにカッチリと透明部品が別になっているのに対して、やはりというべきか、古さが隠し切れない部分があるにはあって、主車輪の軸をはんだごてでつぶす指示はニチモの1/70ゼロ戦の「主車輪の虫ピン止め」にも通じる固定方法だ。
このキットを作るうえで迷うのは、全体にビッシリと打ち込まれた「凸モールドのリベット」だろう。デカールを貼る際に、ぴったりとモールドに追従してくれるかが激しく不安になるので、今回は削り落とすことにした。
今回作ろうと思っている個体はアルプスのMD-5500で出力したデカールを使う予定だが、細かいモールドにデカールのインクが追従せず、パリパリと剥がれ落ちる危険があるからだ。以前アルプスで出力したデカールをモノグラムのキットに使おうとしたらものの見事に失敗した苦い経験がある。
多少機種が太いが味のあるこのキット、もし完成したらアップする予定なので乞うご期待。
プラッツ/ベゴ 1/144 P-51Dマスタング 太平洋戦線(2機セット) 価格:1,045円 |
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