新興国の特徴(通貨)今回はブラジル・レアルについてお伝えしたいと思います。
ブラジル(ブラジルレアル)
ブラジルの特徴:ブラジルというと真っ先に出てくるのが「サッカー王国」といった印象を持たれる方も多いでしょうが、どうしてどうして堅実な成長を遂げる南米最大の経済大国で、環境・気候変動、G20、国連改革、WTO等の地球的規模の問題への積極的に関与しグローバルで活発な外交を展開しています。
経済成長率も4.6%(2021年)、2.9%(2022年)、2.9%(2023年)としっかり成長を続けていることからスワップ投資でも人気のある通貨となります。
ブラジルレアルの為替に変動をあたえる要因
上昇要因
@金融政策:金融引締め(観測の高まり)
A国際情勢:主に米国との政策(金利差)と対外信用度の上昇による直接投資の増加。
B経済指標:ブラジルの経済指標(GBPやCPI)の結果が予想を上回る
下降要因
@金融政策:金融緩和(観測の高まり)
A国際情勢:主要貿易相手国(米中)との関係悪化
B経済指標:ブラジルの経済指標(GBPやCPI)の結果が予想を下回る
上記以外にも商品市場が堅調か軟調かでも為替は左右される
輸出においてはコーヒー豆やオレンジジュースが今までも世界1位であったが、綿花に関しても2023/2024年度(2023年8月〜2024年7月)ブラジル産綿花輸出量が270万トンに達し、米国の257万トンを上回り初めて世界1位となったが、他にも豊富な天然資源や製造業の強みなど今後ますます国際的優位性が際立ってきそうである。
しかしブラジル・レアルに限らず新興国通貨は、政治や社会情勢によって通貨が暴落するなどのリスクもあることは忘れないようにしましょう。
投資の最終判断は自己責任でお願いします
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