2019年09月14日
電池から出る白い粉の正体? 触った手はすぐに流水で洗い流す事が大切だ!
電池から出る白い粉の正体?
触った手はすぐに流水で洗い流す事が大切だ!
・電化製品などの電池交換の時に電池周辺に白い粉が付着していた!
・その電池を素手で取り出し、リモコン内部を簡単に拭いて終わり!
・じつは、非常に危険なの行為です!
☆ 今までに白い粉が付着した電池を見たこともあるでしょうが、この白い粉は電解液が結晶化したものです、液漏れの跡と答える人は多いのですが、液漏れの液体はどのような物質かは知らないという方も多いでしょう
電池は正極、負極、電解液で構成
それらの化学反応によって電気を起こしています
液漏れの液体は、その中の電解液です
電池の種類と使用されている電解液
は下記のとおり
【電池名称:電解液】
マンガン乾電池:塩化アンモニウム、塩化亜鉛、水
アルカリマンガン電池:アルカリ金属水酸化物、水
空気亜鉛電池(補聴器などに使用されるボタン電池):アルカリ金属水酸化物、水
二酸化マンガンリチウム一次電池(車のキーレスエントリーなどに使用されるコイン形電池):リチウム塩、有機電解液
触った場合はとにかく流水で洗い流す
電池内部の電解液のうち、
アルカリ金属水酸化物を使用している電池は、強いアルカリ性物質であるため、皮膚に触れると化学やけどを引き起こす恐れがある
液漏れした液体を触った場合は、大量の水で洗い流さなければならない
マンガン電池に使用されている電解液は弱酸性で、アルカリ性電解液より危険性は少ないものの、やはり触った場合は水で洗い流すべき
液漏れした電池に付着している白い粉
電解液が空気に触れ、結晶化したものであり、水溶性の物質です
白い粉自体を触ってすぐに問題はなくとも、その粉が水や汗に溶けることで化学やけどを起こす可能性があるので、
白い粉を触って何も起こらないからと安心しない
白い粉には触らない、触ったら水で洗い流すことを徹底
化学やけどとは、化学物質による皮膚・粘膜の損傷のこと
通常のやけどのような熱傷より、時間とともに皮膚の奥へ損傷が進行する
触ってすぐに問題がなくても安心してはいけません
化学やけどの際は、大量の水道水に勝る中和剤はないので、電解液や白い粉を触った場合は、まずは水で洗い流す
(必要があれば医師に相談する)
☆ 電池の周辺についた白い粉の掃除方法
用意するもの
防水性ゴム手袋
ゴーグル、メガネ
ティッシュペーパー、雑巾、古い布
爪楊枝、綿棒
・白い粉、掃除の際に粉が飛び散って目や口に入らないよう、ゴム手袋とゴーグルを着用
・液漏れした電池をティッシュペーパーで包み、ビニール袋へ入れる
・電池の触れていた電気機器や家具に付着した液体は、ティッシュペーパーできれいに拭き取る
・ティッシュペーパーや雑巾などを水で湿らせ、こまめに取り換えながら白い粉をきれいに拭き取る
以上のように念入りに掃除することをおすすめします
☆ 液漏れを起こさないために心がけること
・電極の向きを正しく入れる
・長期間使用しない場合の電池は取り外す
・使用していないときはスイッチを切る
・スイッチのない機器は電池交換を定期的にする
・使いきりの一次電池を充電器で充電しない
・使用推奨期限内に使用する
・液体で濡らさない
・電池を交換は、すべての電池を同時に交換し、新しい電池と古い電池、種類の違う電池を混ぜない
・直射日光、暑い車内に放置せず、涼しい乾燥した場所で保管
・保管する際、金属物と一緒に保管しない
☆ 使い終わった電池の処理
使い切った電池は、本来、自治体のルールに従って早めに廃棄することが基本
電池は小さいか、有害ごみとなり、捨て方にも注意が必要である
廃棄処理はまとめてと考え、廃棄する電池をそのままの状態で一つの容器の中に入れておくと、時間の経過とともに液漏れを起こす可能性がある
電池の捨て方の基本としてビニールテープで絶縁してから捨てる
電池を交換した時、捨てる直前ではなくすぐに絶縁しておく
こまめな処理をすることで液漏れを防ぎ、思わぬ危険から回避できる
電池は身近なものであり、液漏れしてもつい、たいしたことはないと考えてしまう!
実は非常に危険な物質で、電池事故の多くは液漏れによるトラブルであり、小さな子どもの被害報告も少なくはないので、思わぬ危険な事態が起こらないよう注意しましょう!
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