2018年08月19日
ロード・オブ・ウォー(映画)
ロード・オブ・ウォー
「史上最強の武器商人と呼ばれた男」
2005年アメリカ映画
アンドリューニコラス監督、脚本
ニコラス・ケイジ主演
良かった。
一番よかったのは、この映画のメッセージだ。
地域紛争をしているところに武器供給をしているのは、国連の常任理事国である。という事だ。
アメリカ、イギリス、フランス、ロシア、中国
映画の中では、主にロシア(旧ソビエト連邦)の武器が売られていたけど。
派手な戦闘シーンはなかったけど、爆発シーンは迫力があった。
静かに進行していくストーリーのなかで、突然大爆発するのはとてもインパクトがある。
ニコラス・ケイジの演技力は言うまでもなく、危険な取引の場面でもシリアスとユーモアを交えて交渉するユーリ(ニコラス・ケイジ)は、商売の仕方を心得ていた。
ユーリ(ニコラス・ケイジ)の人間関係はボロボロになるが、必要悪として存在意義を感じて、武器商人の仕事を続ける姿は、まさに必要悪の権化と言えるだろう。
描かれていたアフリカの独裁者の暴虐武人ぶりは、誇張はないのだろう。
地球上には、独裁者が少なからず存在する。
独裁者が存在する力の一つが軍事力だ。
軍事力を支える武器
どこかが供給しないと成り立たないはずだ。
悲しいことに、そこではWIN WINの関係が成り立ってしまう。
武器を横流しする人たちには、賄賂が渡り、武器を買う独裁者は、それを使って自国から金と権力をむさぼる。
損をする一般市民は、むさぼられて終了だ。
文句を言うにも、独裁政権に対して対抗することはできない。
それこそ、反政勢力として活動するしかない。
そこにも武器が必要になる。
常任理事国たちは、そこにも武器を供給する。
そして、紛争が大きくなればなるほど、武器は売れ、人は多く死ぬ。
この世界とは何なのか?
考える映画になっている。
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