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2021年06月23日

復元薩摩切子 猪口小 矢来に魚子文(やらいにななこもん) 藍





復元薩摩切子 猪口小/1406 矢来に魚子文(やらいにななこもん) 藍



薩摩切子は薩摩藩が幕末から明治初頭にかけて生産した切子ガラスになります。


切子ガラスと言えば、江戸切子とこの薩摩切子が有名ですが、薩摩切子は削られた面に現れるぼかしが特徴。透明なガラスの上に色ガラスをかぶせて作る色被せガラスなど、全国で唯一薩摩藩だけが持っていた技術でした。

幕末の動乱の中、割と短命に終わった薩摩切子ですが、20世紀末に復興の流れが出てきます。
1994年設立の薩摩びいどろ工芸が、薩摩切子の復元をはじめ、1997年に忠実な復元を目指していき、鹿児島県伝統工芸品指定を受けます。

さらに2006年には薩摩黒切子の販売を開始します。

この猪口は、薩摩切子らしい重厚感に溢れ、ひときわ存在感を放ちます。
藍色は薩摩切子を代表する伝統の色で、清々しくも凛とした雰囲気。

矢来で囲ったひし形の中にさらに細かい矢来を均等に施し、薩摩切子の代表的な文様と言われる魚子文を繊細に施しています。








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