山の音楽家

大学を出てから、一年間・・


とりあえず、色々なバイトをしながら

歯科技工士学校の試験を受けるための勉強を続けました。


しかし、どうやら実技の試験もあるようで、

一体どんな勉強をして良いのやら分かりません。






受験科目は確か、数学、理科、国語、英語、

実技の5項目だったと思いますが、

ずいぶん昔のことなので、うる覚えです。





年齢的には20代前半でしたので、

今から考えると若いですが、私の周りの友人は、

皆、就職して自立していましたので、焦りがありました。





今でこそ、大学を出てからも

就職せずにバイトだけやっているフリーターという

存在がありますが、当時は、そのような人は

一般的ではなかったので、肩身の狭い思いでした。



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そうこうするうちに、歯科技工士学校の受験日がやってきました。


受験会場に行くと、両親につれられてきたと思われる高校の制服を着た

受験生ばかりで、スーツ姿の自分はとても浮いた存在でした。





試験自体はとても簡単で拍子抜けしましたが、

受かるという保障はどこにもないので、

受験結果はとても心配でした。


面接の中で「歯科技工士という仕事は

てもキツくて大変な仕事ですが、

将来の仕事としてやっていく自信はありますか？」と、

質問されたのを今でも覚えていますが、

実際に歯科技工士になってみて、

これほどキツい仕事だとは思いもよりませんでした。





受験結果は直接見に行きましたが、

自分の受験番号が確認できたときには、マジで嬉しかったです。


これで、将来の仕事が決まった！！


という安堵の気持ちで一杯でしたが、

そこから地獄のような日々が始まるのでした。






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