

NTT-Xにて、テストベンチ台使用も考慮されたキューブ型PCケース、クーラーマスター HAF XB EVO RC-902XB-KKN2-JP

本製品はPC自作用ケースで、マザーボードは言うまでも無く、電源から必要なドライブまですべて別途揃える必要があります。ケースとしては、高さ180mmまでのCPUクーラーや長さ334mmまでのビデオカードに対応、240mmまでの液冷ラジエーターを搭載できて、NVIDIASLI/AMDCrossFireXの3-way構成にも対応しているところから、大型ケースだということがイメージできると思います。対応マザーボードは、ATX、microATX、Mini-ITXと、ほとんどのボードに対応しています。本体サイズは幅442mmx高さ330mmx奥行423mm、重量は8.2キログラムで、テスト台(まな板)としても使えるメンテナンス性にマッチしたシャーシが丈夫なキューブ型をしています。エアフロー構成は、前から後ろに空気を直線的に流し、ケース内を上段と下段に分離した2段構造で流れを向上させるよう作られています。RAID等を使用してストレージサーバーにする場合も問題ない、3.5/2.5 インチストレージに対応する「X-dock」(リムーバブルHDDケース)も便利です。IO パネルにもぬかりなく、ケース正面に USB 3.0x2、ヘッドホンx1、マイク x1搭載、拡張スロットも7スロット使えて、3.5、2.5インチそれぞれ4つずつベイがあって、SSDやHDDをその分搭載することもできるのに加え、すべてネジで固定しなくてよいタイプですので、使い勝手が抜群です。
このケースの存在感を単純化して表現すると、昔の大きな自作ケースを横に寝かせて厚みを出した感じです。そのため、とても大きく感じるのですが、その分メンテナンス性は類を見ないほど行いやすいです。大きなサイズのグラフィックカードなどを利用される方は、その分別途ファンも搭載することが多いのですが、一般的な高価ではないタイプのカードであれば、ファン搭載は幾分省略してもいいので、その分内部パーツへのアクセスが簡単になるので、個人的には内部はスカスカで使いたいです。内部をファンで埋めたとしても、まだまだ空間的には余裕があり、さらに天板・側板が外せる構造ですので、メンテナンス性はそれでも悪くなりません。天板はメッシュタイプになっていますが、アクリル天板のオプションも販売されています(ただし海外公式サイト)。
このPCケースを必要とする方は、水冷システムを試したかったり、大きなワークステーションなみのグラフィックカードを酷使したりするユーザーを想定してしまいがちですが、ATXサイズのマザーボードをテストしたり、各種カードをテストしたりするのが、本ケースだと容易に出来るので、普通のPC自作ユーザーにもオススメですよ。
タグ:NTT-X


