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2015年09月12日

歯や口中に用いる薬 (2)歯痛・歯槽膿漏薬



【大阪26−051】
a.チモールは、歯周組織の血行を促す効果を期待して配合される場合がある。

b.カルバゾクロムは、炎症を起こした歯周組織からの出血を抑える作用を期待して配合される場合がある。

c.アミノ安息香酸エチルは、齲蝕により露出した歯髄を通っている知覚神経の伝達を遮断して痛みを鎮めることを目的として用いられる。

【解説】
a × チモールは防腐剤、殺菌剤として歯磨き粉、軟膏、石鹸などに用いられる。
b ○ カルバゾクロムは止血剤。
c ○ アミノ安息香酸エチルは局所麻酔薬。


【四国26−051】
1 歯槽膿漏薬は、患部局所に適用する外用薬のほか、抗炎症成分、ビタミン成分等が配合された内服薬もあり、外用薬と併せて用いると効果的である。

2 イソプロピルメチルフェノールは、炎症を起こした歯周組織からの出血を抑える作用を期待して配合されている。

3 ジブカイン塩酸塩は、齲蝕により露出した歯髄を通っている知覚神経の伝達を遮断して痛みを鎮めることを目的とする。

4 オイゲノールなどの殺菌消毒成分は、粘膜刺激を生じることがあるため、歯以外の口腔粘膜や唇に付着しないように注意が必要である。

【解説】
1 ○ 
2 ×
3 ○ 
4 ○


【九州・沖縄24−095】
ア カミツレ − 止血

イ 塩化セチルピリジニウム − 殺菌消毒

ウ イソプロピルメチルフェノール − 殺菌消毒

エ カルバゾクロム − 止血

【解説】
ア ×
イ ○
ウ ○
エ ○

歯や口中に用いる薬 (1)口内炎用薬



【大阪26−052】
a.茵蔯蒿湯は、構成生薬としてダイオウを含む。
b.ポビドンヨードは、口腔粘膜の組織修復を促す作用を期待して配合される場合がある。
c.シコンは、口腔粘膜の組織修復促進、抗菌などの作用を期待して用いられる。

【解説】
a ○
b × ポビドンヨードは殺菌剤。
c ○ 


【四国26−052】
a 口内炎用薬を使用した直後に、口腔咽喉薬や含嗽薬などを使用すると、より効果的である。

b アクリノールは、口腔粘膜の炎症を和らげることを目的として用いられる。

c シコンは、ムラサキ科のムラサキの根を基原とする生薬で、組織修復促進、抗菌などの作用を期待して用いられる。

d 茵蔯蒿湯は、口内炎に適するとされる漢方処方製剤であり、構成生薬としてダイオウを含み、まれに重篤な副作用として肝機能障害が起こる。

【解説】
a × 
b × 
c ○ 
d ○

2015年09月11日

皮膚に用いる薬(外皮用薬)



【大阪26−049】
a.貼付剤を同じ部位に連続して貼付すると、かぶれ等が生じやすくなる。

b.外皮用薬を一定期間使用しても症状の改善がみられない場合には、専門家に相談することが重要である。

c.人間の外皮表面には、化膿の原因となる「皮膚常在菌」が存在しているため、創傷部に殺菌消毒薬を繰り返し適用する必要がある。

【解説】
a ○
b ○
c × 常在菌のバランスが崩れるため殺菌を続けるのは良くない。


【大阪26−050】
a.アクリノールは、真菌やウイルスに対して優れた殺菌消毒作用を示す。

b.ウフェナマートは、炎症を生じた組織に働いて、細胞膜の安定化、活性酸素の生成抑制などの作用により、抗炎症作用を示すと考えられている。

c.ブテナフィン塩酸塩は、皮膚糸状菌の細胞膜を構成する成分の産生を妨げることにより、その増殖を抑える。

d.カプサイシンは、創傷面に浸透して、その部位を通っている血管を収縮させることによる止血効果を期待して用いられる。

【解説】
a × 真菌やウイルスには無効。有効なのはアルデヒド類。
b ○
c ○ 真菌の細胞膜合成を阻害する。
d × カプサイシンは血行促進、温感などの作用。


【四国26−047】
(    )は、一般細菌類の一部(連鎖球菌、黄色ブドウ球菌などの化膿菌)に対する殺菌消毒作用を示すが、真菌、結核菌、ウイルスに対しては効果がない。
有機水銀の一種であるが、皮膚浸透性が低く、通常の使用において水銀中毒を生じることはないが、口の周りや口が触れる部位への使用は避ける必要がある。

1 レゾルシン
2 オキシドール
3 ヨードチンキ
4 ベンザルコニウム塩化物
5 マーキュロクロム

【解説】
5 マーキュロクロム
有機水銀の一種、で確定。


【四国26−048】
a 短期間の使用であっても、患部が広範囲に亘っている人では、ステロイド性抗炎症成分を含有する医薬品が患部全体に使用されると、ステロイド性抗炎症成分の吸収量が相対的に多くなるため、適用部位を限る等、過度の使用を避けるべきである。

b 外皮用薬は、表皮の角質層が柔らかくなることで有効成分が浸透しやすくなることから、入浴後に用いるのが効果的とされる。

c サルファ剤が配合された化膿性皮膚疾患用薬は、連鎖球菌や黄色ブドウ球菌などの化膿菌が耐性を獲得するおそれがないため、しばしば長期連用される。

d カルプロニウム塩化物は、末梢組織(適用局所)においてアセチルコリンに類似した作用(コリン作用)を示し、頭皮の血管を拡張、毛根への血行を促すことによる発毛効果を期待して用いられる。

【解説】
a ○ 
b ○ 
c × 長期連用しない。耐性菌のことは考慮しなければならない。
d ○


【四国26−049】
a 尿素 − 角質層の水分保持量を高める(皮膚の乾燥改善)
b イオウ − 角質層のケラチンを変質させる(角質軟化作用)
c スルファジアジン − 細菌の細胞壁合成を阻害する(抗菌作用)
d バシトラシン − 細菌のタンパク質合成を阻害する(抗菌作用)

【解説】
a ○ 
b ○ 
c × 
d ×


【四国26−050】
a ミコナゾール硝酸塩は、皮膚糸状菌の細胞膜を構成する成分の産生を妨げたり、細胞膜の透過性を変化させることにより、その増殖を抑える。

b シクロピロクスオラミンは、患部を酸性にすることで、皮膚糸状菌の発育を抑える。

c ウンデシレン酸は、皮膚糸状菌の細胞膜に作用して、その増殖・生存に必要な物質の輸送機能を妨げ、その増殖を抑える。

d ピロールニトリンは、菌の呼吸や代謝を妨げることにより、皮膚糸状菌の増殖を抑える。

【解説】
a ○ 
b × 
c × 
d ○


【九州・沖縄24−085】
ア 塩化カルプロニウムは、末梢組織においてコリン作用を示し、頭皮の血管を拡張、毛根への血行を促すことによる発毛効果を期待して用いられる。

イ 硝酸ミコナゾールは、皮膚糸状菌の細胞膜を構成する成分の産生を妨げたり、細胞膜の透過性を変化させることにより、その増殖を抑える。

ウ イオウは、皮膚の角質層を構成するケラチンを変質させることにより、角質軟化作用を示す。

エ ヘパリン類似物質は、切り傷、擦り傷などの創傷面からの出血を抑えることを目的として用いられる。

【解説】
ア ○ 
イ ○
ウ ○
エ × ヘパリンは血液の凝固を妨げる。類似物質も同様で、出血部位には使えない。


【九州・沖縄24−094】
語句選択問題 皮膚に用いる薬の配合成分

ア 副腎皮質ホルモンと共通する化学構造を持ち、炎症を抑える作用を示す。
イ 皮膚に温感刺激を与え、末梢血管を拡張させて患部の血行を促す効果がある。
ウ 創傷面の痛みや、皮膚の痒みを和らげることを目的とする局所麻酔成分である。

アの選択肢:酢酸プレドニゾロン ピロキシカム
イの選択肢:カプサイシン メントール
ウの選択肢:アラントイン リドカイン

【解説】
ア 酢酸プレドニゾロン
イ カプサイシン
ウ リドカイン


【九州・沖縄24−097】
ア 一般的に、表皮の角質層が柔らかくなることで有効成分が浸透しやすくなることから、入浴後に用いるのが効果的である。

イ 中黄膏は、急性化膿性皮膚疾患(腫れ物)の初期、打ち身、捻挫に適すとされるが、傷口が化膿している場合、患部が広範囲の場合には不向きとされる。

ウ みずむし薬の剤型は、じゅくじゅくと湿潤している患部には、液剤が適すとされる。

エ インドメタシンは、過度に使用しても鎮痛効果が増すことはなく、またその場合の安全性は確認されていないため、まとめ買いや頻回に購入する購入者に対して、注意を促していくことが重要である。

【解説】
ア ○
イ ○
ウ × じゅくじゅく水虫に液剤やクリーム剤は、刺激が強い。
エ ○ 

2015年09月10日

眼科用薬(点眼薬)



【大阪26−047】
a.通常、無菌的に製造されており、点眼の際に容器の先端が眼瞼けん(まぶた)等に触れないように注意しながら1滴ずつ正確に点眼する。

b.点眼後は、数秒間、眼瞼けん(まぶた)を閉じないで、薬液を結膜嚢のう内に行き渡らせるのがよい。

c.点眼薬の容器に記載されている使用期限は、未開封の状態におけるものであり、容器が開封されてから長期間を経過した製品は、使用を避けるべきである。

【解説】
a ○ 触れてしまうと雑菌が混入する。
b × まぶたを閉じて行き渡らせるのが良い。ただし、何度もまばたきするのは良くない。
c ○ 開封後は数週しかもたない。ベンザルコニウムなどの防腐剤が入っていても限界がある。


【大阪26−048】
成分選択問題

細菌感染(ブドウ球菌や連鎖球菌)による結膜炎やものもらい(麦粒腫)、眼瞼炎などの化膿性の症状の改善を目的として用いられる。
なお、すべての細菌に対して効果があるというわけではなく、また、ウイルスや真菌の感染に対する効果はないので、3〜4日使用しても症状の改善がみられない場合には、眼科専門医の診療を受けるなどの対応が必要である。

1.リゾチーム塩酸塩
2.スルファメトキサゾール
3.イプシロン‐アミノカプロン酸
4.アラントイン
5.ヒドロキシプロピルメチルセルロース

【解説】
2.スルファメトキサゾール 雑菌が原因となる結膜炎や麦粒腫にはサルファ剤。


【四国26−045】
語句選択問題

点眼薬は結膜嚢に適用するものであるため、通常は( a )に製造されている。
点眼薬の1滴の薬液の量は約( b )μLであるのに対して、結膜嚢の容積は( c )μL程度とされており、一度に何滴も点眼しても効果が増すわけではなく、むしろ鼻粘膜や喉から吸収されて、副作用を起こしやすくなる。

( a )の選択肢:無菌的 非無菌的
( b )の選択肢:10 50
( c )の選択肢:30 5

【解説】
a 無菌的 
b 50
c 30


【四国26−046】
a ネオスチグミンメチル硫酸塩は、毛様体におけるアセチルコリンの働きを助けることで、目の調節機能を改善する効果を目的として用いられる。

b ナファゾリン塩酸塩は、連用又は頻回に使用すると、異常なまぶしさを感じたり、かえって充血を招くことがある。

c コンドロイチン硫酸ナトリウムは、有効成分としてではなく添加物(粘稠化剤)として、結膜や角膜の乾燥を防ぐ目的で用いられる。

d ビタミンAは、アミノ酸の代謝や神経伝達物質の合成に関与していることから、目の疲れ等の症状を改善する効果を期待して用いられる。

【解説】
a ○ 
b ○ 
c × 有効成分として用いられる。
d × これはビタミンB6の記述。


【九州・沖縄24−084】
ア 目を酷使すると、アセチルコリンを分解する酵素(コリンエステラーゼ)の働きが弱くなるため、目の調節機能が低下し、目の疲れやかすみといった症状を生じる。

イ 細菌感染(ブドウ球菌や連鎖球菌)による結膜炎やものもらい、眼瞼炎などの化膿性の症状の改善を目的として使用されるサルファ剤には、ウイルスや真菌の感染に対する効果はない。

ウ 点眼薬1滴の薬液の量は、結膜嚢の容積よりも少ないため、一度に数滴点眼すると薬液が結膜嚢内に行き渡り、より高い効果が得られる。

エ 一般用医薬品の点眼薬には、緑内障の症状を改善できるものはない。

【解説】
ア × 眼精疲労は目の筋肉の疲れによるもの。酵素の働きの低下によるものではない。
イ ○
ウ × 目薬1滴で、結膜嚢の容積をやや超える程度の量になる。1滴で十分。
エ ○


【九州・沖縄24−093】
点眼薬 炎症を生じた眼粘膜の組織修復を促すことを目的として配合されるもの

1 グリチルリチン酸二カリウム
2 アズレンスルホン酸ナトリウム
3 ヒドロキシプロピルメチルセルロース
4 スルファメトキサゾール
5 ヒアルロン酸ナトリウム

【解説】
2 アズレンスルホン酸ナトリウム

2015年09月09日

鼻に用いる薬(点鼻薬)



【大阪26−046】
語句選択問題

a.交感神経系を刺激して鼻粘膜を通っている血管を収縮させることにより、鼻粘膜の充血や腫れを和らげることを目的として配合される。

b.肥満細胞から、ヒスタミンの遊離を抑える作用を示し、花粉、ハウスダスト(室内塵じん)等による鼻アレルギー症状の緩和を目的として配合される。

c.鼻粘膜を清潔に保ち、細菌による二次感染を防止することを目的として配合される。

a フェニレフリン塩酸塩 ケトチフェン

b クロモグリク酸ナトリウム ナファゾリン塩酸塩

c ベンザルコニウム塩化物 リドカイン

【解説】
a フェニレフリン塩酸塩 
b クロモグリク酸ナトリウム
c ベンザルコニウム塩化物
ケトチフェンは抗アレルギー薬、ナファゾリンは血管収縮成分、リドカインは局所麻酔


【四国26−044】
a 一般用医薬品の鼻炎用点鼻薬は、急性又はアレルギー性の鼻炎及びそれに伴う副鼻腔炎に加え、蓄膿症などの慢性のものにも効能を有する。

b 鼻炎用点鼻薬は、鼻腔内における局所的な作用を目的としている。

c スプレー式鼻炎用点鼻薬は、薬液が鼻腔内に留まるように、容器をなるべく鼻に差し入れて噴霧する必要がある。

d アドレナリン作動成分が配合された点鼻薬は、過度に使用すると、鼻づまり(鼻閉)がひどくなりやすい。

【解説】
a × 
b ○ 
c × 
d ○


【九州・沖縄24−083】
ア マレイン酸クロルフェニラミン − 局所麻酔作用により、鼻粘膜の過敏性や痛みや痒みを抑える。

イ クロモグリク酸ナトリウム − 肥満細胞からヒスタミンの遊離を抑え、鼻アレルギー症状を緩和する。

ウ 塩酸ナファゾリン − 交感神経系を刺激して鼻粘膜を通っている血管を収縮させ、鼻粘膜の充血や腫れを和らげる。

エ 塩化ベンゼトニウム − 陽性界面活性成分であり、鼻粘膜を清潔に保ち、細菌による二次感染を防止する。

【解説】
ア × 抗ヒスタミン薬。
イ ○
ウ ○
エ ○

2015年09月08日

アレルギー用薬(鼻炎用内服薬を含む)



【大阪26−044】
a.内服薬と外用薬において、同種の作用を有する成分が重複することがあるが、投与経路が違うので、併用しても特に問題はない。

b.母乳を与える女性がジフェンヒドラミン塩酸塩を含む一般用医薬品を服用しても、乳児には全く影響がない。

c.排尿困難の症状がある人は、抗ヒスタミン成分を含む一般用医薬品の服用により、症状の悪化を招くおそれがある。

d.一般用医薬品のアレルギー用薬は、主に一時的な症状の緩和に用いられる。

【解説】
a × 外用薬も多少は吸収されて全身を循環する。
b × 乳汁に移行する。「全く」はあり得ない。
c ○ 抗コリン、抗ヒスタミンは排尿困難の人には使えない。
d ○ 一時的な症状の緩和を目的にしている。


【大阪26−044】
a.メキタジン
・・・ヒスタミンが受容体と反応するのを妨げることにより、ヒスタミンの働きを抑える。

b.プソイドエフェドリン塩酸塩(塩酸プソイドエフェドリン)
・・・皮膚や粘膜の健康維持・回復に重要なビタミンを補給することを目的とする。

c.ベラドンナ総アルカロイド
・・・鼻腔内の粘液分泌腺からの粘液の分泌を抑える。

d.グリチルリチン酸二カリウム
・・・交感神経系を刺激して鼻粘膜の血管を収縮させることによって鼻粘膜の充血や腫れを和らげる。

【解説】
a ○
b × プソイドエフェドリンは交感神経刺激薬。
c ○ ベラドンナは抗コリン薬。鼻汁の分泌を抑える。
d × グリチルリチンは抗炎症作用などが目的。血管収縮はテトラヒドロゾリンなどの交感神経刺激薬。


【四国26−043】
a プソイドエフェドリン塩酸塩は、他のアドレナリン作動成分に比べて中枢神経系に対する作用が弱く、不眠等の副作用が現れにくい。

b クロルフェニラミンマレイン酸塩は、抗ヒスタミン成分であるが、ヒスタミンの働きを抑える作用以外に、抗コリン作用も示すため、排尿困難や口渇、便秘等の副作用が現れることがある。

c ベラドンナ総アルカロイドは、鼻腔内の粘液分泌腺からの粘液の分泌を抑えるとともに、鼻腔内の刺激を伝達する副交感神経系の働きを抑えることを目的として配合されている。

d グリチルリチン酸は、交感神経系を刺激して鼻粘膜の血管を収縮させることによって鼻粘膜の充血や腫れを和らげることを目的として配合されている。

【解説】
a × プソイドエフェドリンは作用が強く、不眠が現れやすい。
b ○ 
c ○ 
d × フェニレフリンやテトラヒドロゾリンの記述。グリチルリチン酸は抗炎症薬。


【九州・沖縄24−082】
語句選択問題

抗ヒスタミン成分は、全身的に作用してヒスタミンの働きが抑えられると、眠気が促される。その作用以外に( ア )も示すため、排尿困難や口渇、( イ )等の副作用が現れることがあ
る。
また( ウ )については、まれに重篤な副作用としてショック(アナフィラキシー)、肝機能障害、血小板減少を生じることがある。

( ア )の選択肢:抗コリン作用 アドレナリン作用
( イ )の選択肢:便秘 下痢
( ウ )の選択肢:メキタジン 塩酸トリプロリジン

【解説】
ア 抗コリン作用
イ 便秘
ウ メキタジン


【九州・沖縄24−100】
ア マレイン酸クロルフェニラミン − 服用後は乗物又は機械類の運転操作を避ける。

イ 塩酸プソイドエフェドリン − 前立腺肥大による排尿困難の症状がある人は使用を避ける。

ウ クロモグリク酸ナトリウム − 減感作療法の妨げになることがある。

エ ヨウ化イソプロパミド − 排尿困難の症状がある人は、症状の悪化を招くおそれがある。

【解説】
ア ○
イ ○
ウ ○ ヒスタミンなどの遊離を妨げるため、アレルゲンに徐々に慣らしていく減感作療法の妨げになる。
エ ○

2015年09月07日

婦人用薬



【大阪26−043】
語句選択

加味逍遙散は、体力中等度以下でのぼせ感があり、肩がこり、疲れやすく、精神不安やいらだちなどの精神神経症状、ときに便秘の傾向のあるものの冷え症、虚弱体質、( a )、更年期障害、血の道症、不眠症に適するとされるが、胃腸の( b )人では悪心(吐きけ)、嘔おう吐、胃部不快感、下痢等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。まれに重篤な副作用として、( c )を生じることが知られている。

( a )の選択肢:月経不順、月経困難 前立腺肥大

( b )の選択肢:強い 弱い

( c )の選択肢:肝機能障害 間質性肺炎

【解説】
( a )月経不順、月経困難
( b )弱い
( c )肝機能障害


【四国26−042】
a エチニルエストラジオールは、人工的に合成された女性ホルモンの一種であり、膣粘膜又は外陰部に適用されるものがあり、適用部位で局所的に薬効を示す。

b トウキは、血行を改善し、血色不良や冷えの症状を緩和するほか、強壮、鎮静、鎮痛等の作用を期待して用いられる。

c 桂枝茯苓丸は、女性の月経や更年期障害に伴う諸症状の緩和に用いられる漢方処方製剤であり、構成生薬にカンゾウを含む。

d 五積散は、女性の月経や更年期障害に伴う諸症状の緩和に用いられる漢方処方製剤であり、構成生薬にマオウを含む。

【解説】
a × 最後の部分だけ間違い。全身的な副作用が起こるため、局所的とは言えない。
b ○ 
c × カンゾウは含まない。 
d ○


【九州・沖縄24−081】
ア エストラジオールは、妊婦又は妊娠していると思われる女性は使用を避ける必要がある。

イ オウレンは、鎮痛鎮痙作用、鎮静作用を示し、内臓の痛みにも用いられる。

ウ 胃腸症状に対する効果が期待されるダイオウは、吸収された成分の一部が乳汁中に移行するため、使用期間中の授乳を避ける必要がある。

エ 妊娠・授乳期の体力低下時におけるビタミン補給を目的としても摂取されるシアノコバラミンは、摂取により尿が黄色くなることがある。

【解説】
ア ○
イ × 健胃作用、殺菌作用
ウ ○ 
エ × 尿が黄色くなるのは、ビタミンB2(リボフラビン)

2015年09月06日

排泄部位に作用する薬 (2)泌尿器用薬



【大阪26−042】
尿路の殺菌消毒効果を期待して用いられる成分

1.ウワウルシ
2.サンキライ
3.キササゲ
4.モクツウ
5.ブクリョウ

【解説】
1.ウワウルシ 尿路殺菌成分といえばだいたいコレ。


【九州・沖縄24−066】
泌尿器用薬の成分のうち、尿路の殺菌消毒効果を期待して用いられるもの

1 ブクリョウ
2 ソウハクヒ
3 キササゲ
4 サンキライ
5 ウワウルシ

【解説】
5 ウワウルシ 尿路殺菌=ウワウルシ 頻出問題ですね。

排泄部位に作用する薬 (1)痔疾用薬



【大阪26−041】
a.痔に伴う痛み・痒かゆみを和らげることを目的として、ジブカイン塩酸塩等の局所麻酔成分が用いられる。

b.痔による肛門部の創傷の治癒を促す効果を期待して、クロタミトンのような組織修復成分が用いられる。

c.痔疾患に伴う局所の感染を防止することを目的として、テトラヒドロゾリン塩酸塩等の殺菌消毒成分が配合される場合がある。

【解説】
a ○ 
b × クロタミトンは痒み止め。組織修復としてはアラントインがよく用いられる。
c × テトラヒドロゾリンは血管収縮薬。


【四国26−041】
1 ジブカイン塩酸塩は、痛みや痒みを和らげることを目的として用いられる局所麻酔成分である。

2 アラントインは、肛門部の創傷の治癒を促す効果を期待して用いられる組織修復成分である。

3 クロタミトンは、肛門部の炎症や痒みを和らげる成分として用いられるステロイド性抗炎症成分である。

4 ナファゾリン塩酸塩は、血管収縮作用による止血効果を目的として用いられるアドレナリン作動成分である。

【解説】
1 ○ 
2 ○ 
3 × クロタミトンはステロイドではない。
4 ○


【九州・沖縄24−080】
ア グリチルレチン酸 − 抗炎症
イ メントール − 鎮痒
ウ アルミニウムクロルヒドロキシアラントイネート − 局所麻酔
エ 塩酸テトラヒドロゾリン − 殺菌消毒

【解説】
ア ○
イ ○ 清涼感により痒みを鎮める。
ウ × 組織修復
エ × 殺菌消毒ではなく、血管収縮作用。

2015年09月05日

心臓や血液に作用する薬 (4)血流改善薬



【大阪26−040】
a.コウカには、末梢の血行を促して鬱血を除く作用があるとされる。

b.ルチンは、高血圧等における毛細血管の補強、強化の効果を期待して用いられる。

c.三黄瀉心湯は、構成生薬としてダイオウを含まない。

【解説】
a ○ 
b ○ 
c × 


【四国26−040】
a ユビデカレノンは、別名コエンザイムQ10 とも呼ばれ、肝臓や心臓などの臓器に多く存在し、エネルギー代謝に関与する酵素の働きを助ける成分で、摂取された栄養素からエネルギーが産生される際にビタミンB群とともに働く。

b イノシトールヘキサニコチネートから遊離されたニコチン酸は、末梢の血液循環を改善する作用を示すとされる。

c ルチンは、ビタミン様物質の一種で、高血圧等における毛細血管の補強、強化の効果を期待して用いられる。

d コウカは、末梢の血行を促して鬱血を除く作用があるとされる。

【解説】
a ○ 
b ○ 
c ○ 
d ○
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