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2018年02月16日
北海道・東北 H28-021
かぜ(感冒)の諸症状とかぜ薬の働きに関する以下の記述について、誤っているものはどれか。
1. かぜの症状は、通常は数日〜1週間程度で自然寛解する。
2. かぜの約8割はウイルスの感染が原因である。
3. インフルエンザ(流行性感冒)は、かぜと同様、ウイルスの呼吸器感染によるものであるが、感染力 が強く、また、重症化しやすいため、かぜとは区別して扱われる。
4. かぜ薬とは、ウイルスの増殖を抑えたり、ウイルスを体内から除去する医薬品の総称である。
〜解答・解説〜
1.正
2.正 ほとんどウイルスが原因。
3.正
4.誤 かぜ薬は熱・咳・鼻水などの症状を緩和するための成分が含まれていて、基本的に「対症療法」である。原因となるウイルスを除去する薬ではない。
1. かぜの症状は、通常は数日〜1週間程度で自然寛解する。
2. かぜの約8割はウイルスの感染が原因である。
3. インフルエンザ(流行性感冒)は、かぜと同様、ウイルスの呼吸器感染によるものであるが、感染力 が強く、また、重症化しやすいため、かぜとは区別して扱われる。
4. かぜ薬とは、ウイルスの増殖を抑えたり、ウイルスを体内から除去する医薬品の総称である。
〜解答・解説〜
1.正
2.正 ほとんどウイルスが原因。
3.正
4.誤 かぜ薬は熱・咳・鼻水などの症状を緩和するための成分が含まれていて、基本的に「対症療法」である。原因となるウイルスを除去する薬ではない。
2015年09月17日
一般用検査薬
【大阪26−059】
尿糖・尿タンパク検査薬
a.出始めの尿では、尿道や外陰部等に付着した細菌や分泌物が混入することがあるため、中間尿を採取して検査することが望ましい。
b.通常、尿は弱酸性であるが、食事その他の影響で中性〜弱アルカリ性に傾くと、正確な検査結果が得られなくなることがある。
c.なるべく採尿後速やかに検査することが望ましい。
尿糖・尿タンパク検査薬
a.出始めの尿では、尿道や外陰部等に付着した細菌や分泌物が混入することがあるため、中間尿を採取して検査することが望ましい。
b.通常、尿は弱酸性であるが、食事その他の影響で中性〜弱アルカリ性に傾くと、正確な検査結果が得られなくなることがある。
c.なるべく採尿後速やかに検査することが望ましい。
【解説】
a ○
b ○
c ○
【大阪26−060】
妊娠検査薬
a.一般的な妊娠検査薬は、月経予定日での検査が推奨されている。
b.尿中のヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG)の検出反応は、hCGと特異的に反応する抗体や酵素を用いた反応であるため、温度の影響を受けない。
c.妊娠の確定診断には、尿中のホルモン検査だけでなく、専門医による問診や超音波検査などの結果から総合的に妊娠の成立を見極める必要がある。
妊娠検査薬
a.一般的な妊娠検査薬は、月経予定日での検査が推奨されている。
b.尿中のヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG)の検出反応は、hCGと特異的に反応する抗体や酵素を用いた反応であるため、温度の影響を受けない。
c.妊娠の確定診断には、尿中のホルモン検査だけでなく、専門医による問診や超音波検査などの結果から総合的に妊娠の成立を見極める必要がある。
【解説】
a × 月経予定日の1週間後以降。 ここが大体みんな尿中hCG値が一定になる頃。
b × 温度の影響を受ける。
c ○
【四国26−059】
a 尿糖・尿タンパク同時検査の場合、食後(2〜3時間)の尿を検体とするが、尿糖が検出された場合には、早朝尿(起床直後の尿)について改めて検査して判断する必要がある。
b 検査薬の検出する部分を長い間、尿に浸すほど、正確な検査結果が得られる。
c 通常、尿は弱酸性であるが、食事その他の影響で中性〜弱アルカリ性に傾くと、正確な検査結果が得られなくなることがある。
d 尿糖値に異常を生じる要因は、一般に高血糖と結びつけて捉えられることが多いが、高血糖を伴わない場合として腎性糖尿病がある。
a 尿糖・尿タンパク同時検査の場合、食後(2〜3時間)の尿を検体とするが、尿糖が検出された場合には、早朝尿(起床直後の尿)について改めて検査して判断する必要がある。
b 検査薬の検出する部分を長い間、尿に浸すほど、正確な検査結果が得られる。
c 通常、尿は弱酸性であるが、食事その他の影響で中性〜弱アルカリ性に傾くと、正確な検査結果が得られなくなることがある。
d 尿糖値に異常を生じる要因は、一般に高血糖と結びつけて捉えられることが多いが、高血糖を伴わない場合として腎性糖尿病がある。
【解説】
a ×
b ×
c ○
d ○
【四国26−060】
a 妊娠検査薬は、尿中の卵胞刺激ホルモン(FSH)の有無を調べるものである。
b 妊娠検査薬は、妊娠の早期判定の補助として使用するものであり、その結果をもって直ちに妊娠しているか否かを断定することはできない。
c 妊娠検査薬は、高温になると検出感度が低下するため、使用直前まで冷蔵庫内に保管する必要がある。
d 一般的な妊娠検査薬は、月経予定日が過ぎて概ね1週目以降の検査が推奨されている。
a 妊娠検査薬は、尿中の卵胞刺激ホルモン(FSH)の有無を調べるものである。
b 妊娠検査薬は、妊娠の早期判定の補助として使用するものであり、その結果をもって直ちに妊娠しているか否かを断定することはできない。
c 妊娠検査薬は、高温になると検出感度が低下するため、使用直前まで冷蔵庫内に保管する必要がある。
d 一般的な妊娠検査薬は、月経予定日が過ぎて概ね1週目以降の検査が推奨されている。
【解説】
a ×
b ○
c ×
d ○
【九州・沖縄24−092】
妊娠検査薬について
1 検体としては、尿中のヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG)が検出されやすい食後(1〜2時間)の尿が向いている。
2 一般的な妊娠検査薬は、月経予定日前の検査が推奨されている。
3 尿中hCGの検出反応は、hCGと特異的に反応する抗体や酵素を用いた反応であるため、高温の影響を受けるが、低温の影響は受けにくく、使用直前まで冷蔵庫で保管しても検査に支障はない。
4 経口避妊薬や更年期障害治療薬などのホルモン剤を使用している人では、妊娠していなくても尿中hCGが検出されることがある。
妊娠検査薬について
1 検体としては、尿中のヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG)が検出されやすい食後(1〜2時間)の尿が向いている。
2 一般的な妊娠検査薬は、月経予定日前の検査が推奨されている。
3 尿中hCGの検出反応は、hCGと特異的に反応する抗体や酵素を用いた反応であるため、高温の影響を受けるが、低温の影響は受けにくく、使用直前まで冷蔵庫で保管しても検査に支障はない。
4 経口避妊薬や更年期障害治療薬などのホルモン剤を使用している人では、妊娠していなくても尿中hCGが検出されることがある。
【解説】
1 × 早朝尿が適している。妊娠が成立してから4週目あたり。
2 × 月経予定日の1週目以降が推奨。
3 × 室温は高すぎても低すぎても、性格な検査結果は得られないことがある。
4 ○
2015年09月16日
公衆衛生用薬 (2)殺虫剤
【大阪26−058】
1.ダイアジノン・・・・・・・・・・・ピレスロイド系
2.フェノトリン・・・・・・・・・・・有機リン系
3.プロポクスル・・・・・・・・・・・オキサジアゾール系
4.メトキサジアゾン・・・・・・・・・カーバメイト系
5.オルトジクロロベンゼン・・・・・・有機塩素系
1.ダイアジノン・・・・・・・・・・・ピレスロイド系
2.フェノトリン・・・・・・・・・・・有機リン系
3.プロポクスル・・・・・・・・・・・オキサジアゾール系
4.メトキサジアゾン・・・・・・・・・カーバメイト系
5.オルトジクロロベンゼン・・・・・・有機塩素系
【解説】
1 × ダイアジノンは有機リン系
2 × フェノトリンはピレスロイド系
3 × プロポクスルはカーバメイト系
4 × メトキサジアゾンはオキシジアゾール系
5 ○
覚えるのは大変。でもクロロ(Cl)が塩素ということだけ知っていたら解ける問題。
【四国26−057】
a ハエの防除の基本は、ウジの防除であり、ウジの防除法としては、通常、有機リン系殺虫成分が配合された殺虫剤が用いられる。
b ゴキブリは燻蒸処理により、成虫とともに卵にも医薬品の成分が浸透し、殺虫することが可能である。
c シラミの刺咬による痒みや腫れ等の症状を和らげるために、フェノトリンが配合されたシャンプーやてんか粉が用いられる。
d ツツガムシは、ツツガムシ病リケッチアを媒介するダニの一種であり、野外に生息し、吸血はせず、幼虫期の一時期だけ動物に寄生して皮膚の老廃物などを摂食する。
a ハエの防除の基本は、ウジの防除であり、ウジの防除法としては、通常、有機リン系殺虫成分が配合された殺虫剤が用いられる。
b ゴキブリは燻蒸処理により、成虫とともに卵にも医薬品の成分が浸透し、殺虫することが可能である。
c シラミの刺咬による痒みや腫れ等の症状を和らげるために、フェノトリンが配合されたシャンプーやてんか粉が用いられる。
d ツツガムシは、ツツガムシ病リケッチアを媒介するダニの一種であり、野外に生息し、吸血はせず、幼虫期の一時期だけ動物に寄生して皮膚の老廃物などを摂食する。
【解説】
a ○
b ×
c ×
d ○
【四国26−058】
有機リン系の殺虫剤を選択
1 ペルメトリン
2 メトキサジアゾン
3 フェニトロチオン
4 オルトジクロロベンゼン
5 メトプレン
有機リン系の殺虫剤を選択
1 ペルメトリン
2 メトキサジアゾン
3 フェニトロチオン
4 オルトジクロロベンゼン
5 メトプレン
【解説】
3 フェニトロチオン
【九州・沖縄24−091】
ア 有機リン系殺虫成分 − コリンエステラーゼと不可逆的に結合して、その働きを阻害する。
イ 有機塩素系殺虫成分 − 主な成分として、ペルメトリン、フェノトリン、フタルスリン等がある。
ウ ピレスロイド系殺虫成分 − 昆虫の脱皮や変態を阻害する作用を有する成分で、有機リン系殺虫成分に対して抵抗性を示す場合にも効果がある。
エ カーバメイト系殺虫成分 − 残留性や体内蓄積性の問題から、現在ではオルトジクロロベンゼンがウジ、ボウフラの防除の目的で使用されているのみとなっている。
ア 有機リン系殺虫成分 − コリンエステラーゼと不可逆的に結合して、その働きを阻害する。
イ 有機塩素系殺虫成分 − 主な成分として、ペルメトリン、フェノトリン、フタルスリン等がある。
ウ ピレスロイド系殺虫成分 − 昆虫の脱皮や変態を阻害する作用を有する成分で、有機リン系殺虫成分に対して抵抗性を示す場合にも効果がある。
エ カーバメイト系殺虫成分 − 残留性や体内蓄積性の問題から、現在ではオルトジクロロベンゼンがウジ、ボウフラの防除の目的で使用されているのみとなっている。
【解説】
ア ○
イ × これはピレスロイド系。オルトジクロロベンゼンが代表。
ウ × 神経に作用し、神経系の情報伝達を阻害する。脱皮や変態を阻害する作用ではない。
エ × カルバリルが代表。有機リン系と同様の作用。
【九州・沖縄24−099】
ア 蚊の成虫の防除では、医薬品の殺虫剤も用いられるが、一般家庭においては、調製を要さずにそのまま使用できる医薬部外品の殺虫剤が用いられることが多い。
イ 忌避剤には、虫さされによる痒みや腫れなどの症状を和らげる効果はない。
ウ 噴霧剤とは、空間噴射の殺虫剤のうち、容器中の医薬品を煙状又は霧状にして一度に全量放出させるものである。
エ 殺菌・消毒は、物質中のすべての微生物を殺滅又は除去するために行われる処置である。
ア 蚊の成虫の防除では、医薬品の殺虫剤も用いられるが、一般家庭においては、調製を要さずにそのまま使用できる医薬部外品の殺虫剤が用いられることが多い。
イ 忌避剤には、虫さされによる痒みや腫れなどの症状を和らげる効果はない。
ウ 噴霧剤とは、空間噴射の殺虫剤のうち、容器中の医薬品を煙状又は霧状にして一度に全量放出させるものである。
エ 殺菌・消毒は、物質中のすべての微生物を殺滅又は除去するために行われる処置である。
【解説】
ア ○
イ ○
ウ × 一度に全量ではない。
エ × これは滅菌についての記述。
公衆衛生用薬 (1)殺菌消毒薬
【大阪26−057】
a.殺菌・消毒とは、生存する微生物の数を減らすために行われる処置である。
b.次亜塩素酸ナトリウムには、金属腐食性がある。
c.エタノールは、粘膜刺激性があり、粘膜面や目の回り、傷がある部分への使用は避けることとされている。
a.殺菌・消毒とは、生存する微生物の数を減らすために行われる処置である。
b.次亜塩素酸ナトリウムには、金属腐食性がある。
c.エタノールは、粘膜刺激性があり、粘膜面や目の回り、傷がある部分への使用は避けることとされている。
【解説】
1 ○
2 ○
3 ○
【四国26−056】
a クレゾール石鹸液は、結核菌を含む一般細菌類、真菌類に対して比較的広い殺菌消毒作用を示し、ウイルスに対しても殺菌消毒作用がある。
b 次亜塩素酸ナトリウムは、酸性の洗剤・洗浄剤と反応して有毒な塩素ガスが発生するため、混ざらないように注意する必要がある。
c 消毒薬が誤って皮膚に付着した場合は、流水をかけながら着衣を取り、石鹸を用いて流水で皮膚を十分に(15 分間以上)水洗する。
d 酸やアルカリの消毒薬が誤って目に入った場合は、酸をアルカリで、アルカリを酸で中和するといった処置を行う。
a クレゾール石鹸液は、結核菌を含む一般細菌類、真菌類に対して比較的広い殺菌消毒作用を示し、ウイルスに対しても殺菌消毒作用がある。
b 次亜塩素酸ナトリウムは、酸性の洗剤・洗浄剤と反応して有毒な塩素ガスが発生するため、混ざらないように注意する必要がある。
c 消毒薬が誤って皮膚に付着した場合は、流水をかけながら着衣を取り、石鹸を用いて流水で皮膚を十分に(15 分間以上)水洗する。
d 酸やアルカリの消毒薬が誤って目に入った場合は、酸をアルカリで、アルカリを酸で中和するといった処置を行う。
【解説】
a ×
b ○
c ○
d ×
【九州・沖縄24−086】
結核菌を含む一般細菌類、真菌類、ウイルスに対して殺菌消毒作用を示すもの
1 ポピドンヨード
2 オキシドール
3 アクリノール
4 グルコン酸クロルヘキシジン
5 マーキュロクロム
結核菌を含む一般細菌類、真菌類、ウイルスに対して殺菌消毒作用を示すもの
1 ポピドンヨード
2 オキシドール
3 アクリノール
4 グルコン酸クロルヘキシジン
5 マーキュロクロム
【解説】
1 ポピドンヨード
2015年09月15日
漢方処方製剤・生薬製剤 (3)小児の疳
【大阪26−027】
a.小児鎮静薬は、夜泣き、ひきつけ、疳の虫等の症状を鎮めるほか、小児における虚弱体質、消化不良などの改善を目的とする医薬品である。
b.漢方処方製剤として、抑肝散がある。
c.ゴオウは、緊張や興奮を鎮め、また、血液の循環を促す作用等を期待して用いられる。
a.小児鎮静薬は、夜泣き、ひきつけ、疳の虫等の症状を鎮めるほか、小児における虚弱体質、消化不良などの改善を目的とする医薬品である。
b.漢方処方製剤として、抑肝散がある。
c.ゴオウは、緊張や興奮を鎮め、また、血液の循環を促す作用等を期待して用いられる。
【解説】
a ○
b ○
c ○
【四国26−028】
1 小児鎮静薬は、症状の原因となる体質の改善を主眼としているものが多く、比較的長期間(1ヶ月位)継続して服用されることがある。
2 小児鎮静薬には、健胃作用を主な目的として、カンゾウが配合されているものがある。
3 漢方処方製剤は、用法・用量において適用年齢の下限が設けられていない場合にあっても、生後3ヶ月未満の乳児には使用しないこととなっている。
4 小児の疳を適応症とする漢方処方製剤として、大建中湯や安中散がある。
1 小児鎮静薬は、症状の原因となる体質の改善を主眼としているものが多く、比較的長期間(1ヶ月位)継続して服用されることがある。
2 小児鎮静薬には、健胃作用を主な目的として、カンゾウが配合されているものがある。
3 漢方処方製剤は、用法・用量において適用年齢の下限が設けられていない場合にあっても、生後3ヶ月未満の乳児には使用しないこととなっている。
4 小児の疳を適応症とする漢方処方製剤として、大建中湯や安中散がある。
【解説】
a ○
b ○
c ○
d × 抑肝散が代表。
漢方処方製剤・生薬製剤 (2)生薬
【四国26−030】
生薬成分であるキョウニンの素材(基原)
1 キキョウ科のキキョウの根
2 ヒメハギ科のイトヒメハギの根
3 オオバコ科のオオバコの花期の全草
4 ヒガンバナ科のヒガンバナ鱗茎
5 バラ科のホンアンズ、アンズ等の種子
生薬成分であるキョウニンの素材(基原)
1 キキョウ科のキキョウの根
2 ヒメハギ科のイトヒメハギの根
3 オオバコ科のオオバコの花期の全草
4 ヒガンバナ科のヒガンバナ鱗茎
5 バラ科のホンアンズ、アンズ等の種子
【解説】
5 バラ科のホンアンズ、アンズ等の種子
あんず(杏)の種子(仁)で、杏仁(キョウニン)
【四国26−055】
1 ブシは、キンポウゲ科のハナトリカブト又はオクトリカブトの塊根を減毒加工して製したものを基原とする生薬であり、心筋の収縮力を高めて血液循環を改善する作用を持つ。
2 カッコンは、マメ科のクズの周皮を除いた根を基原とする生薬で、解熱、鎮痙等の作用を期待して用いられる。
3 ブクリョウは、サルノコシカケ科のマツホドの菌核で、通例、外層をほとんど除いたものを基原とする生薬で、利尿、健胃、鎮静等の作用を期待して用いられる。
4 ショウマは、セリ科のボウフウの根及び根茎を基原とする生薬で、発汗、解熱、鎮痛、鎮痙等の作用を期待して用いられる。
1 ブシは、キンポウゲ科のハナトリカブト又はオクトリカブトの塊根を減毒加工して製したものを基原とする生薬であり、心筋の収縮力を高めて血液循環を改善する作用を持つ。
2 カッコンは、マメ科のクズの周皮を除いた根を基原とする生薬で、解熱、鎮痙等の作用を期待して用いられる。
3 ブクリョウは、サルノコシカケ科のマツホドの菌核で、通例、外層をほとんど除いたものを基原とする生薬で、利尿、健胃、鎮静等の作用を期待して用いられる。
4 ショウマは、セリ科のボウフウの根及び根茎を基原とする生薬で、発汗、解熱、鎮痛、鎮痙等の作用を期待して用いられる。
【解説】
1 ○
2 ○
3 ○
4 ×
漢方処方製剤・生薬製剤 (1)代表的な漢方製剤
【大阪26−024】
構成生薬としてカンゾウを含まないもの
1.桂枝加朮附湯
2.釣藤散
3.呉茱萸湯
4.薏苡仁湯
5.疎経活血湯
構成生薬としてカンゾウを含まないもの
1.桂枝加朮附湯
2.釣藤散
3.呉茱萸湯
4.薏苡仁湯
5.疎経活血湯
【解説】
3.呉茱萸湯
【大阪26−054】
選択問題
体力中等度以上で、のぼせぎみで顔色赤く、いらいらして落ち着かない傾向のあるものの鼻出血、不眠症、神経症、胃炎、二日酔い、血の道症、めまい、動悸き、更年期障害、湿疹・皮膚炎、皮膚のかゆみ、口内炎に適するとされるが、体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)では不向きとされる。
1.安中散 2.小青竜湯 3.麦門冬湯 4.黄連解毒湯 5.乙字湯
選択問題
体力中等度以上で、のぼせぎみで顔色赤く、いらいらして落ち着かない傾向のあるものの鼻出血、不眠症、神経症、胃炎、二日酔い、血の道症、めまい、動悸き、更年期障害、湿疹・皮膚炎、皮膚のかゆみ、口内炎に適するとされるが、体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)では不向きとされる。
1.安中散 2.小青竜湯 3.麦門冬湯 4.黄連解毒湯 5.乙字湯
【解説】
4.黄連解毒湯 「のぼせ、神経質、出血、不眠」などがキーワード
【四国26−023】
( )は、体力中等度又はやや虚弱で、うすい水様の痰を伴う咳や鼻水が出るものの気管支炎、気管支喘息、鼻炎、アレルギー性鼻炎、むくみ、感冒、花粉症に適すとされる。
1 葛根湯
2 柴胡桂枝湯
3 小青竜湯
4 香蘇散
5 半夏厚朴湯
( )は、体力中等度又はやや虚弱で、うすい水様の痰を伴う咳や鼻水が出るものの気管支炎、気管支喘息、鼻炎、アレルギー性鼻炎、むくみ、感冒、花粉症に適すとされる。
1 葛根湯
2 柴胡桂枝湯
3 小青竜湯
4 香蘇散
5 半夏厚朴湯
【解説】
3 小青竜湯
水のような痰、鼻水、気管支喘息、鼻炎などから判断。
【九州・沖縄24−061】
かぜのひき始めから数日たって微熱があり、寒気や頭痛、吐き気がする等のかぜの後期の症状に適
するとされる。
1 葛根湯
2 小青竜湯
3 桂枝湯
4 柴胡桂枝湯
5 麻黄湯
かぜのひき始めから数日たって微熱があり、寒気や頭痛、吐き気がする等のかぜの後期の症状に適
するとされる。
1 葛根湯
2 小青竜湯
3 桂枝湯
4 柴胡桂枝湯
5 麻黄湯
【解説】
4 柴胡桂枝湯
数日たって、頭痛や吐き気などの胃腸症状が出ているものには柴胡剤を使わないと効かない。
【九州・沖縄24−073】
胃腸が弱く、食欲がなく、みぞおちがつかえ、疲れやすく、貧血性で手足が冷えやすい人における、胃炎、胃アトニー、胃下垂、消化不良、食欲不振、胃痛、嘔吐に適すとされる。まれに重篤な副作用として、肝機能障害を生じることが知られている。
1 安中散
2 人参湯
3 平胃散
4 麻子仁丸
5 六君子湯
胃腸が弱く、食欲がなく、みぞおちがつかえ、疲れやすく、貧血性で手足が冷えやすい人における、胃炎、胃アトニー、胃下垂、消化不良、食欲不振、胃痛、嘔吐に適すとされる。まれに重篤な副作用として、肝機能障害を生じることが知られている。
1 安中散
2 人参湯
3 平胃散
4 麻子仁丸
5 六君子湯
【解説】
5 六君子湯
疲れ、冷えを伴う胃症状に。
【九州・沖縄24−089】
ア 小柴胡湯とインターフェロン製剤の相互作用のように、医療用医薬品との相互作用も知られている。
イ 漢方処方を構成する生薬には、複数の処方で共通しているものもあり、同じ生薬を含む漢方処方製剤が併用された場合、作用が強く現れたり、副作用を生じやすくなる恐れがある。
ウ 実証とは、体内の臓器を働かせるエネルギーの貯蔵量が少ない体質(体力の衰えている人、体の弱い人)のことを言う。
エ 用法用量において適用年齢の制限が設けられていない場合は、どの年齢でも使用することができることとなっている。
ア 小柴胡湯とインターフェロン製剤の相互作用のように、医療用医薬品との相互作用も知られている。
イ 漢方処方を構成する生薬には、複数の処方で共通しているものもあり、同じ生薬を含む漢方処方製剤が併用された場合、作用が強く現れたり、副作用を生じやすくなる恐れがある。
ウ 実証とは、体内の臓器を働かせるエネルギーの貯蔵量が少ない体質(体力の衰えている人、体の弱い人)のことを言う。
エ 用法用量において適用年齢の制限が設けられていない場合は、どの年齢でも使用することができることとなっている。
【解説】
ア ○
イ ○
ウ × これは虚証についての記載。
エ × どの年齢でも可能、というものではない。
【九州・沖縄24−090】
虚弱体質で肩がこり、疲れやすく、精神不安等の精神神経症状、ときに便秘の傾向のある女性にお
ける冷え症、虚弱体質、月経不順、月経困難、更年期障害、血の道症に適すとされる。
1 消風散
2 当帰飲子
3 加味逍遙散
4 葛根湯加川きゅう辛夷
5 十味敗毒湯
虚弱体質で肩がこり、疲れやすく、精神不安等の精神神経症状、ときに便秘の傾向のある女性にお
ける冷え症、虚弱体質、月経不順、月経困難、更年期障害、血の道症に適すとされる。
1 消風散
2 当帰飲子
3 加味逍遙散
4 葛根湯加川きゅう辛夷
5 十味敗毒湯
【解説】
3 加味逍遙散
精神不安、月経困難、更年期障害などで判断。
【九州・沖縄24−098】
構成生薬としてカンゾウを含むもの
1 辛夷清肺湯
2 半夏厚朴湯
3 当帰芍薬散
4 桂枝茯苓丸
5 防風通聖散
構成生薬としてカンゾウを含むもの
1 辛夷清肺湯
2 半夏厚朴湯
3 当帰芍薬散
4 桂枝茯苓丸
5 防風通聖散
【解説】
5 防風通聖散
2015年09月14日
滋養強壮保健薬(ビタミン類、強肝、生薬など)
【大阪26−054】
選択問題
a.炭水化物からのエネルギー産生に不可欠な栄養素で、神経の正常な働きを維持する作用がある。
b.体内の脂質を酸化から守り、細胞の活動を助ける栄養素であり、血流を改善させる作用もある。
c.夜間視力を維持したり、皮膚や粘膜の機能を正常に保つために重要な栄養素である。
a ビタミンB1 ビタミンB6
b ビタミンD ビタミンE
c ビタミンA ビタミンC
選択問題
a.炭水化物からのエネルギー産生に不可欠な栄養素で、神経の正常な働きを維持する作用がある。
b.体内の脂質を酸化から守り、細胞の活動を助ける栄養素であり、血流を改善させる作用もある。
c.夜間視力を維持したり、皮膚や粘膜の機能を正常に保つために重要な栄養素である。
a ビタミンB1 ビタミンB6
b ビタミンD ビタミンE
c ビタミンA ビタミンC
【解説】
a ビタミンB1 炭水化物からのエネルギー産生⇒糖代謝
b ビタミンE 抗酸化、血流改善
c ビタミンA 夜間視野維持、粘膜正常化
ビタミンB6はアミノ酸代謝、粘膜正常化など。ビタミンDはCa吸収促進。ビタミンCは抗酸化作用。
【四国26−054】
a ビタミンA主薬製剤は、エルゴカルシフェロールが主薬として配合された製剤であり、骨歯の発育不良、くる病の予防、また妊娠・授乳期、発育期、老年期のビタミンAの補給に用いられる。
b 脂溶性ビタミンは、過剰摂取により過剰症を生じるおそれがある。
c ビタミンB6は脂質の代謝に関与し、皮膚や粘膜の機能を正常に保つために重要な栄養素である。
d グルクロノラクトンは、肝臓の働きを助け、肝血流を促進する働きがあり、全身倦怠感や疲労時の栄養補給を目的として配合されている場合がある。
a ビタミンA主薬製剤は、エルゴカルシフェロールが主薬として配合された製剤であり、骨歯の発育不良、くる病の予防、また妊娠・授乳期、発育期、老年期のビタミンAの補給に用いられる。
b 脂溶性ビタミンは、過剰摂取により過剰症を生じるおそれがある。
c ビタミンB6は脂質の代謝に関与し、皮膚や粘膜の機能を正常に保つために重要な栄養素である。
d グルクロノラクトンは、肝臓の働きを助け、肝血流を促進する働きがあり、全身倦怠感や疲労時の栄養補給を目的として配合されている場合がある。
【解説】
a ×
b ○
c ×
d ○
【九州・沖縄24−088】
腸管でのカルシウム吸収及び尿細管でのカルシウム再吸収を促して、骨の形成を助ける栄養素であるが、過剰症として、高カルシウム血症、異常石灰化が知られている。
1 ビタミンA
2 ビタミンB1
3 ビタミンB12
4 ビタミンC
5 ビタミンD
腸管でのカルシウム吸収及び尿細管でのカルシウム再吸収を促して、骨の形成を助ける栄養素であるが、過剰症として、高カルシウム血症、異常石灰化が知られている。
1 ビタミンA
2 ビタミンB1
3 ビタミンB12
4 ビタミンC
5 ビタミンD
【解説】
5 ビタミンD
【九州・沖縄24−096】
ア ガンマ-オリザノールは、ビタミンCの吸収を助ける作用がある。
イ コンドロイチン硫酸は、軟骨組織の主成分で、軟骨成分を形成及び修復する働きがある。
ウ グルクロノラクトンは、肝臓の働きを助け、肝血流を促進する働きがある。
エ ヘスペリジンは、抗酸化作用を示す成分で、ビタミンEと組み合わせて配合されている場合があ
る。
ア ガンマ-オリザノールは、ビタミンCの吸収を助ける作用がある。
イ コンドロイチン硫酸は、軟骨組織の主成分で、軟骨成分を形成及び修復する働きがある。
ウ グルクロノラクトンは、肝臓の働きを助け、肝血流を促進する働きがある。
エ ヘスペリジンは、抗酸化作用を示す成分で、ビタミンEと組み合わせて配合されている場合があ
る。
【解説】
ア ×
イ ○
ウ ○
エ × これはビタミンCの記載。
2015年09月13日
禁煙補助薬
【大阪26−053】
a.口腔内が酸性になるとニコチンの吸収が低下するため、コーヒーや炭酸飲料などを摂取した後しばらくは使用を避けることとされている。
b.高血圧の診断を受けた人が使用すると、高血圧治療薬の効果に影響を生じたり、症状を悪化させる可能性がある。
c.使用期間は6ヶ月以上を目途に長期間に亘って使用することとされている。
d.喫煙を完全に止めずに使用することとされている。
a.口腔内が酸性になるとニコチンの吸収が低下するため、コーヒーや炭酸飲料などを摂取した後しばらくは使用を避けることとされている。
b.高血圧の診断を受けた人が使用すると、高血圧治療薬の効果に影響を生じたり、症状を悪化させる可能性がある。
c.使用期間は6ヶ月以上を目途に長期間に亘って使用することとされている。
d.喫煙を完全に止めずに使用することとされている。
【解説】
a ○
b ○
c × 3ヶ月を目途に使用。
d × 絶対禁煙。禁煙補助剤を使いながら喫煙するのは危険。
【四国26−053】
a 咀嚼剤は、噛むことにより口腔内でニコチンが放出され、唾液とともに飲み込まれた後、胃粘膜から吸収されて循環血液中に移行することにより効能を示す。
b ニコチンは交感神経系を興奮させる作用を有するので、アドレナリン作動成分が配合された医薬品との併用により、その作用を増強させるおそれがある。
c うつ病と診断されたことのある人では、禁煙時の離脱症状により、うつ病を悪化させることがあるため、使用を避ける必要がある。
d 禁煙補助剤は、1年を超えて使用しなければ効果が得られない。
a 咀嚼剤は、噛むことにより口腔内でニコチンが放出され、唾液とともに飲み込まれた後、胃粘膜から吸収されて循環血液中に移行することにより効能を示す。
b ニコチンは交感神経系を興奮させる作用を有するので、アドレナリン作動成分が配合された医薬品との併用により、その作用を増強させるおそれがある。
c うつ病と診断されたことのある人では、禁煙時の離脱症状により、うつ病を悪化させることがあるため、使用を避ける必要がある。
d 禁煙補助剤は、1年を超えて使用しなければ効果が得られない。
【解説】
a ×
b ○
c ○
d ×
【九州・沖縄24−087】
1 大量に使用しても禁煙達成が早まるものでなく、かえってニコチン過剰摂取による副作用のおそれがあるため、1度に2個以上の使用は避ける必要がある。
2 口腔内がアルカリ性になるとニコチンの吸収が低下するため、口腔内をアルカリ性にする食品を摂取した後しばらくは使用を避けることとされている。
3 禁煙補助剤は長期間に渡って使用されるべきものでなく、使用期間は3ヶ月を目途とし、6ヶ月を超える使用は避けることとされている。
4 ニコチンは交感神経系を興奮させる作用を示し、アドレナリン作動成分が配合された医薬品(鎮咳去痰薬、鼻炎用薬、痔疾用薬等)との併用により、その作用を増強させるおそれがある。
1 大量に使用しても禁煙達成が早まるものでなく、かえってニコチン過剰摂取による副作用のおそれがあるため、1度に2個以上の使用は避ける必要がある。
2 口腔内がアルカリ性になるとニコチンの吸収が低下するため、口腔内をアルカリ性にする食品を摂取した後しばらくは使用を避けることとされている。
3 禁煙補助剤は長期間に渡って使用されるべきものでなく、使用期間は3ヶ月を目途とし、6ヶ月を超える使用は避けることとされている。
4 ニコチンは交感神経系を興奮させる作用を示し、アドレナリン作動成分が配合された医薬品(鎮咳去痰薬、鼻炎用薬、痔疾用薬等)との併用により、その作用を増強させるおそれがある。
【解説】
1 ○
2 × アルカリ性ではなく、酸性。
3 ○
4 ○
2015年09月12日
歯や口中に用いる薬 (3)口腔咽喉薬、うがい薬(含嗽薬)、トローチなど
【大阪26−031】
a.トローチ剤は、口中に含み、噛かまずにゆっくり溶かすようにして使用されることが重要である。
b.セチルピリジニウム塩化物は、芳香による清涼感を目的として用いられる。
c.炎症を生じた粘膜組織の修復を促す作用を期待して、アズレンスルホン酸ナトリウム(水溶性アズレン)が配合される場合がある。
a.トローチ剤は、口中に含み、噛かまずにゆっくり溶かすようにして使用されることが重要である。
b.セチルピリジニウム塩化物は、芳香による清涼感を目的として用いられる。
c.炎症を生じた粘膜組織の修復を促す作用を期待して、アズレンスルホン酸ナトリウム(水溶性アズレン)が配合される場合がある。
【解説】
a ○ トローチは口腔内への作用を目的とした剤形。
b × セチルピリジニウムは殺菌。清涼感を目的としたものはメントール。
c ○ アズレンは消炎+組織修復
【四国26−031】
a リゾチーム塩酸塩は、声がれ、喉の荒れ、喉の不快感、喉の痛み又は喉の腫れの症状を鎮めることを目的として用いられる。
b アズレンスルホン酸ナトリウム(水溶性アズレン)は、口腔内や喉に付着した細菌等の微生物の死滅や増殖を抑えることを目的として用いられる。
c 含嗽薬は、食前に用いると効果的な殺菌消毒作用が得られる。
d ポビドンヨードが配合された含嗽薬では、使用によって銀を含有する歯科材料(義歯等)が変色することがある。
a リゾチーム塩酸塩は、声がれ、喉の荒れ、喉の不快感、喉の痛み又は喉の腫れの症状を鎮めることを目的として用いられる。
b アズレンスルホン酸ナトリウム(水溶性アズレン)は、口腔内や喉に付着した細菌等の微生物の死滅や増殖を抑えることを目的として用いられる。
c 含嗽薬は、食前に用いると効果的な殺菌消毒作用が得られる。
d ポビドンヨードが配合された含嗽薬では、使用によって銀を含有する歯科材料(義歯等)が変色することがある。
【解説】
a ○
b × アズレンは消炎、組織修復の成分。殺菌系ではない。
c × 使用後すぐに食事をとると、殺菌効果が薄れやすい。
d ○
【九州・沖縄24−069】
ア 口腔咽喉薬・含嗽薬は、成分の一部が口腔や咽頭の粘膜から吸収されて循環血流中に入り、全身的な影響を生じることがある。
イ 含嗽薬は、口腔及び咽頭の殺菌・消毒・洗浄、口臭の除去等を目的として、用時水に希釈又は溶解してうがいに用いる、又は患部に塗布した後、水でうがいする外用液剤である。
ウ トローチ剤やドロップ剤は、有効成分が口腔内や咽頭部に行き渡るよう、口中で噛み砕いて飲み込むことが重要である。
エ 口腔咽喉薬は、口腔内又は咽頭部の粘膜に局所的に作用して、それらの部位の炎症による痛み、腫れ等の症状の緩和を主たる目的とするもので、殺菌消毒成分及び鎮咳成分や去痰成分が配合されている。
ア 口腔咽喉薬・含嗽薬は、成分の一部が口腔や咽頭の粘膜から吸収されて循環血流中に入り、全身的な影響を生じることがある。
イ 含嗽薬は、口腔及び咽頭の殺菌・消毒・洗浄、口臭の除去等を目的として、用時水に希釈又は溶解してうがいに用いる、又は患部に塗布した後、水でうがいする外用液剤である。
ウ トローチ剤やドロップ剤は、有効成分が口腔内や咽頭部に行き渡るよう、口中で噛み砕いて飲み込むことが重要である。
エ 口腔咽喉薬は、口腔内又は咽頭部の粘膜に局所的に作用して、それらの部位の炎症による痛み、腫れ等の症状の緩和を主たる目的とするもので、殺菌消毒成分及び鎮咳成分や去痰成分が配合されている。
【解説】
ア ○
イ ○
ウ × かみ砕いてはいけない。口中でゆっくり溶かす。
エ × 鎮咳去痰成分を含む場合は、「口腔咽頭薬」ではなく「鎮咳去痰薬」に分類される。例)浅田飴