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2018年02月18日
北海道・東北 H28-031
次の記述は、嘔吐と胃の薬に関するものである。正しいものはどれか。
a. 嘔吐は、脊髄にある嘔吐中枢の働きによって起こる。
b. 消化薬は、胃液の分泌亢進による胃酸過多や、それに伴う胸やけ、腹部の不快感、吐きけ等の症状を緩和することを目的とする医薬品である。
c. 健胃薬に配合される生薬成分は、独特の味や香りを有し、唾液や胃液の分泌を促して胃の働きを活発にする作用があるとされる。
d. いわゆる総合胃腸薬では、制酸と健胃のように相反する作用を期待するものが配合されている場合がある。
〜解答・解説〜
a.誤
b.誤
c.正
d.正
a. 嘔吐は、脊髄にある嘔吐中枢の働きによって起こる。
b. 消化薬は、胃液の分泌亢進による胃酸過多や、それに伴う胸やけ、腹部の不快感、吐きけ等の症状を緩和することを目的とする医薬品である。
c. 健胃薬に配合される生薬成分は、独特の味や香りを有し、唾液や胃液の分泌を促して胃の働きを活発にする作用があるとされる。
d. いわゆる総合胃腸薬では、制酸と健胃のように相反する作用を期待するものが配合されている場合がある。
〜解答・解説〜
a.誤
b.誤
c.正
d.正
2018年02月16日
北海道・東北 H28-030
次の記述は、口腔咽喉薬やうがい薬(含嗽薬)に用いられるヨウ素系殺菌消毒成分に関するものである。正しいものはどれか。
a. 口腔粘膜の荒れ、しみる、灼熱感、悪心(吐きけ)、不快感の副作用が現れることがある。
b. レモン汁やお茶などに含まれるビタミンCと反応すると殺菌作用が増強される。
c. 口腔内に使用されても甲状腺におけるホルモン産生に影響を及ぼす可能性はない。
d. ポビドンヨードが配合された含嗽薬では、その使用によって銀を含有する歯科材料(義歯等)が変色することがある。
〜解答・解説〜
a.正 ヨウ素は粘膜刺激が強い。口腔粘膜に荒れがある場合はアズレン系が適している。
b.誤 ビタミンCと反応すると脱色して殺菌効果を失う。
c.誤 甲状腺ホルモンはヨウ素を材料にして作られる。
d.正 義歯や洗面台(陶器面)を変色させる可能性がある。使用後はよく洗う必要がある。
a. 口腔粘膜の荒れ、しみる、灼熱感、悪心(吐きけ)、不快感の副作用が現れることがある。
b. レモン汁やお茶などに含まれるビタミンCと反応すると殺菌作用が増強される。
c. 口腔内に使用されても甲状腺におけるホルモン産生に影響を及ぼす可能性はない。
d. ポビドンヨードが配合された含嗽薬では、その使用によって銀を含有する歯科材料(義歯等)が変色することがある。
〜解答・解説〜
a.正 ヨウ素は粘膜刺激が強い。口腔粘膜に荒れがある場合はアズレン系が適している。
b.誤 ビタミンCと反応すると脱色して殺菌効果を失う。
c.誤 甲状腺ホルモンはヨウ素を材料にして作られる。
d.正 義歯や洗面台(陶器面)を変色させる可能性がある。使用後はよく洗う必要がある。
北海道・東北 H28-029
口腔咽喉薬やうがい薬(含嗽薬)に関する以下の記述の正誤について、正しいものはどれか。
a. 噴射式の液剤では、息を吸いながら噴射すると気管支や肺に入ってしまうおそれがあるため、軽く息を吐いたり、声を出しながら噴射することが望ましい。
b. 含嗽薬は、水で用時希釈又は溶解して使用するものが多いが、調製した濃度が濃すぎても薄すぎても効果が十分得られない。
c. 口腔咽喉薬には、鎮咳成分や気管支拡張成分、去痰成分は配合されていない。
d. 含嗽薬の使用後、すぐに食事を摂ると、殺菌消毒効果が増強される。
〜解答・解説〜
a.正 のどに作用させる薬。吸入薬のように肺に到達させる必要はないので、吸いながら使用しなくてよい。
b.正 うがい薬には適正な濃度がある。(仮に濃度が濃いほど良いのであれば、原液そのままの使用がベストなはず)
c.正 もし配合されていたら鎮咳去痰薬の分類となる。
d.誤 殺菌消毒成分が食べ物と一緒に食道に流し込まれるので、効果は減弱する。
a. 噴射式の液剤では、息を吸いながら噴射すると気管支や肺に入ってしまうおそれがあるため、軽く息を吐いたり、声を出しながら噴射することが望ましい。
b. 含嗽薬は、水で用時希釈又は溶解して使用するものが多いが、調製した濃度が濃すぎても薄すぎても効果が十分得られない。
c. 口腔咽喉薬には、鎮咳成分や気管支拡張成分、去痰成分は配合されていない。
d. 含嗽薬の使用後、すぐに食事を摂ると、殺菌消毒効果が増強される。
〜解答・解説〜
a.正 のどに作用させる薬。吸入薬のように肺に到達させる必要はないので、吸いながら使用しなくてよい。
b.正 うがい薬には適正な濃度がある。(仮に濃度が濃いほど良いのであれば、原液そのままの使用がベストなはず)
c.正 もし配合されていたら鎮咳去痰薬の分類となる。
d.誤 殺菌消毒成分が食べ物と一緒に食道に流し込まれるので、効果は減弱する。
北海道・東北 H28-028
次の記述は、鎮咳去痰薬として用いる漢方処方製剤に関するものである。正しいものはどれか。
a. 五虎湯及び麻杏甘石湯は、いずれも胃腸の弱い人、発汗傾向の著しい人に適すとされる。
b. 麦門冬湯は、水様痰の多い人には不向きとされる。
c. 半夏厚朴湯は、構成生薬としてカンゾウを含む鎮咳去痰薬である。
d. 柴朴湯には副作用として、頻尿、排尿痛、血尿、残尿感等の膀胱炎様症状が現れることがある。
〜解答・解説〜
a.誤 麻黄が含まれる漢方薬は発汗作用が強いため、もともと汗をかきやすい人には適さない。
b.正 なかなか切れないような粘性の強い痰がある場合に用いることが多い。
c.誤 半夏厚朴湯はカンゾウを含まない。
d.正 設問どおり。
a. 五虎湯及び麻杏甘石湯は、いずれも胃腸の弱い人、発汗傾向の著しい人に適すとされる。
b. 麦門冬湯は、水様痰の多い人には不向きとされる。
c. 半夏厚朴湯は、構成生薬としてカンゾウを含む鎮咳去痰薬である。
d. 柴朴湯には副作用として、頻尿、排尿痛、血尿、残尿感等の膀胱炎様症状が現れることがある。
〜解答・解説〜
a.誤 麻黄が含まれる漢方薬は発汗作用が強いため、もともと汗をかきやすい人には適さない。
b.正 なかなか切れないような粘性の強い痰がある場合に用いることが多い。
c.誤 半夏厚朴湯はカンゾウを含まない。
d.正 設問どおり。
北海道・東北 H28-027
咳や痰、鎮咳去痰薬の働きに関する以下の記述の正誤について、正しいものはどれか。
a. 気道に吸い込まれた埃や塵などの異物が、気道粘膜の線毛運動によって排出されないときなど、それらを排除しようとして反射的に咳が出る。
b. 咳はむやみに抑え込むべきではないが、長く続く咳は体力の消耗や睡眠不足をまねくなどの悪影響もある。
c. 鎮咳去痰薬は、咳を鎮める、痰の切れを良くする、また、喘息症状を和らげることを目的とする医薬品の総称である。
d. 気道粘膜から分泌される粘液に、気道に入り込んだ異物や粘膜上皮細胞の残骸などが混じって痰となる。
〜解答・解説〜
a.正 咳は異物を体の外に出すための反応。
b.正 異物を出す反応だから、基本的には咳を止めないほうが良い。
c.正
d.正 痰がからむ咳は、鎮咳薬よりも去痰薬のほうが適している。
a. 気道に吸い込まれた埃や塵などの異物が、気道粘膜の線毛運動によって排出されないときなど、それらを排除しようとして反射的に咳が出る。
b. 咳はむやみに抑え込むべきではないが、長く続く咳は体力の消耗や睡眠不足をまねくなどの悪影響もある。
c. 鎮咳去痰薬は、咳を鎮める、痰の切れを良くする、また、喘息症状を和らげることを目的とする医薬品の総称である。
d. 気道粘膜から分泌される粘液に、気道に入り込んだ異物や粘膜上皮細胞の残骸などが混じって痰となる。
〜解答・解説〜
a.正 咳は異物を体の外に出すための反応。
b.正 異物を出す反応だから、基本的には咳を止めないほうが良い。
c.正
d.正 痰がからむ咳は、鎮咳薬よりも去痰薬のほうが適している。
北海道・東北 H28-026
鎮暈薬(乗物酔い防止薬)の代表的な配合成分に関する以下の記述のうち、正しいものはどれか。
1. スコポラミン臭化水素酸塩は、内耳にある前庭と脳を結ぶ神経(前庭神経)の調節作用のほか、内耳への血流を改善する作用を示す。
2. メクリジン塩酸塩は、他の抗ヒスタミン成分と比べて作用が現れるのが遅く持続時間が短い。
3. ジフェニドール塩酸塩は、脳に軽い興奮を起こさせて平衡感覚の混乱によるめまいを軽減させるほか、乗物酔いに伴う頭痛を和らげる作用も期待される。
4. プロメタジンを含む成分には、外国において乳児突然死症候群や乳児睡眠時無呼吸発作のような致命的な呼吸抑制を生じたとの報告があるため、15歳未満の小児では使用を避ける必要がある。
〜解答・解説〜
1.誤 これはジフェニドール塩酸塩の記述。
2.誤 他の抗ヒスタミン成分と比べて作用が現れるのが遅く持続時間が長い。
3.誤 これはカフェインやジプロフィリンなどキサンチン系成分の記述。
4.正
1. スコポラミン臭化水素酸塩は、内耳にある前庭と脳を結ぶ神経(前庭神経)の調節作用のほか、内耳への血流を改善する作用を示す。
2. メクリジン塩酸塩は、他の抗ヒスタミン成分と比べて作用が現れるのが遅く持続時間が短い。
3. ジフェニドール塩酸塩は、脳に軽い興奮を起こさせて平衡感覚の混乱によるめまいを軽減させるほか、乗物酔いに伴う頭痛を和らげる作用も期待される。
4. プロメタジンを含む成分には、外国において乳児突然死症候群や乳児睡眠時無呼吸発作のような致命的な呼吸抑制を生じたとの報告があるため、15歳未満の小児では使用を避ける必要がある。
〜解答・解説〜
1.誤 これはジフェニドール塩酸塩の記述。
2.誤 他の抗ヒスタミン成分と比べて作用が現れるのが遅く持続時間が長い。
3.誤 これはカフェインやジプロフィリンなどキサンチン系成分の記述。
4.正
北海道・東北 H28-025
カフェインに関する以下の記述の正誤について、正しいものはどれか。
a. 胃液の分泌を抑制させる作用があり、副作用として胃腸障害が現れることがある。
b. 眠気や倦怠感を除去することを目的とした、眠気防止薬の主たる有効成分として配合される。
c. 循環血液中に移行したカフェインの一部は、血液−胎盤関門を通過して胎児に到達することが知られている。
d. 腎臓におけるナトリウムイオン(同時に水分)の再吸収抑制があり、尿量の増加(利尿)をもたらす。
〜解答・解説〜
a.誤 カフェインは胃液分泌を亢進させる作用が強い。
b.正
c.正
d.正
a. 胃液の分泌を抑制させる作用があり、副作用として胃腸障害が現れることがある。
b. 眠気や倦怠感を除去することを目的とした、眠気防止薬の主たる有効成分として配合される。
c. 循環血液中に移行したカフェインの一部は、血液−胎盤関門を通過して胎児に到達することが知られている。
d. 腎臓におけるナトリウムイオン(同時に水分)の再吸収抑制があり、尿量の増加(利尿)をもたらす。
〜解答・解説〜
a.誤 カフェインは胃液分泌を亢進させる作用が強い。
b.正
c.正
d.正
北海道・東北 H28-024
ヒスタミンと抗ヒスタミン成分に関する以下の記述のうち、誤っているものはどれか。
1. 生体内情報伝達物質であるヒスタミンは、脳の下部にある睡眠・覚醒に関与する部位で神経細胞の刺激を介して、覚醒の維持や調節を行う働きを担っている。
2. 脳内におけるヒスタミン刺激が低下すると、眠気が促される。
3. ホルモンのバランスの変化により妊娠中に生じる睡眠障害は、抗ヒスタミン成分を含有する睡眠改善薬の適用の対象となる。
4. 抗ヒスタミン成分を含有する医薬品を服用後は、自動車の運転等、危険を伴う機械の操作に従事させてはならない。
〜解答・解説〜
1.正 ヒスタミンは覚醒状態の維持・調節を担う。→だから抗ヒスタミン薬は眠気が起こりやすい。
2.正 上記理由
3.誤 睡眠改善薬は一時的な睡眠障害の緩和に用いられる。妊娠時などホルモンバランスの変化による睡眠障害などは対象外。
4.正 眠気が起こりやすいので危険。
1. 生体内情報伝達物質であるヒスタミンは、脳の下部にある睡眠・覚醒に関与する部位で神経細胞の刺激を介して、覚醒の維持や調節を行う働きを担っている。
2. 脳内におけるヒスタミン刺激が低下すると、眠気が促される。
3. ホルモンのバランスの変化により妊娠中に生じる睡眠障害は、抗ヒスタミン成分を含有する睡眠改善薬の適用の対象となる。
4. 抗ヒスタミン成分を含有する医薬品を服用後は、自動車の運転等、危険を伴う機械の操作に従事させてはならない。
〜解答・解説〜
1.正 ヒスタミンは覚醒状態の維持・調節を担う。→だから抗ヒスタミン薬は眠気が起こりやすい。
2.正 上記理由
3.誤 睡眠改善薬は一時的な睡眠障害の緩和に用いられる。妊娠時などホルモンバランスの変化による睡眠障害などは対象外。
4.正 眠気が起こりやすいので危険。
北海道・東北 H28-023
次の記述は、解熱鎮痛成分に関するものである。正しいものはどれか。
a. エテンザミドは、痛みが神経を伝わっていくのを抑える働きが作用の中心となっている他の解熱鎮痛成分に比べ、痛みの発生を抑える働きが強い。
b. アセトアミノフェンは、ライ症候群の発生との関連性が示唆されている。
c. アスピリンには、血液を凝固しにくくさせる作用がある。
d. イソプロピルアンチピリンは、ピリン系解熱鎮痛成分によって薬疹等のアレルギー症状を起こしたことのある人には、使用しない。
〜解答・解説〜
a.誤 逆。エテンザミドは他の解熱鎮痛成分に比べ、痛みが神経を伝わっていくのを抑える働きが強い。
b.誤 ライ症候群の発生との関連性が示唆されているのは、アスピリンやエテンザミドなどのサリチル酸系解熱鎮痛成分である。
c.正 医療用では少量のアスピリンが血栓予防に用いられる。
d.正
a. エテンザミドは、痛みが神経を伝わっていくのを抑える働きが作用の中心となっている他の解熱鎮痛成分に比べ、痛みの発生を抑える働きが強い。
b. アセトアミノフェンは、ライ症候群の発生との関連性が示唆されている。
c. アスピリンには、血液を凝固しにくくさせる作用がある。
d. イソプロピルアンチピリンは、ピリン系解熱鎮痛成分によって薬疹等のアレルギー症状を起こしたことのある人には、使用しない。
〜解答・解説〜
a.誤 逆。エテンザミドは他の解熱鎮痛成分に比べ、痛みが神経を伝わっていくのを抑える働きが強い。
b.誤 ライ症候群の発生との関連性が示唆されているのは、アスピリンやエテンザミドなどのサリチル酸系解熱鎮痛成分である。
c.正 医療用では少量のアスピリンが血栓予防に用いられる。
d.正
北海道・東北 H28-022
解熱鎮痛成分に関する以下の記述のうち、誤っているものはどれか。
1. アセトアミノフェンは、主として中枢作用によって解熱・鎮痛をもたらすため、末梢における抗炎症作用は期待できない。
2. ピリン系の解熱鎮痛成分として、アスピリンやサザピリンがある。
3. イブプロフェンは、一般用医薬品において15歳未満の小児に対しては、いかなる場合も使用してはならない。
4. アスピリン喘息はアスピリン特有の副作用ではなく、他の解熱鎮痛成分でも生じる可能性がある。
〜解答・解説〜
1.正
2.誤 この2つは名前にピリンと付いているだけ。市販薬でピリン系は「イソプロピルアンチピリン」のみ。
3.正 15歳未満の小児に対しては通常アセトアミノフェンを用いる。
4.正
1. アセトアミノフェンは、主として中枢作用によって解熱・鎮痛をもたらすため、末梢における抗炎症作用は期待できない。
2. ピリン系の解熱鎮痛成分として、アスピリンやサザピリンがある。
3. イブプロフェンは、一般用医薬品において15歳未満の小児に対しては、いかなる場合も使用してはならない。
4. アスピリン喘息はアスピリン特有の副作用ではなく、他の解熱鎮痛成分でも生じる可能性がある。
〜解答・解説〜
1.正
2.誤 この2つは名前にピリンと付いているだけ。市販薬でピリン系は「イソプロピルアンチピリン」のみ。
3.正 15歳未満の小児に対しては通常アセトアミノフェンを用いる。
4.正