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2015年09月11日

皮膚に用いる薬(外皮用薬)



【大阪26−049】
a.貼付剤を同じ部位に連続して貼付すると、かぶれ等が生じやすくなる。

b.外皮用薬を一定期間使用しても症状の改善がみられない場合には、専門家に相談することが重要である。

c.人間の外皮表面には、化膿の原因となる「皮膚常在菌」が存在しているため、創傷部に殺菌消毒薬を繰り返し適用する必要がある。

【解説】
a ○
b ○
c × 常在菌のバランスが崩れるため殺菌を続けるのは良くない。


【大阪26−050】
a.アクリノールは、真菌やウイルスに対して優れた殺菌消毒作用を示す。

b.ウフェナマートは、炎症を生じた組織に働いて、細胞膜の安定化、活性酸素の生成抑制などの作用により、抗炎症作用を示すと考えられている。

c.ブテナフィン塩酸塩は、皮膚糸状菌の細胞膜を構成する成分の産生を妨げることにより、その増殖を抑える。

d.カプサイシンは、創傷面に浸透して、その部位を通っている血管を収縮させることによる止血効果を期待して用いられる。

【解説】
a × 真菌やウイルスには無効。有効なのはアルデヒド類。
b ○
c ○ 真菌の細胞膜合成を阻害する。
d × カプサイシンは血行促進、温感などの作用。


【四国26−047】
(    )は、一般細菌類の一部(連鎖球菌、黄色ブドウ球菌などの化膿菌)に対する殺菌消毒作用を示すが、真菌、結核菌、ウイルスに対しては効果がない。
有機水銀の一種であるが、皮膚浸透性が低く、通常の使用において水銀中毒を生じることはないが、口の周りや口が触れる部位への使用は避ける必要がある。

1 レゾルシン
2 オキシドール
3 ヨードチンキ
4 ベンザルコニウム塩化物
5 マーキュロクロム

【解説】
5 マーキュロクロム
有機水銀の一種、で確定。


【四国26−048】
a 短期間の使用であっても、患部が広範囲に亘っている人では、ステロイド性抗炎症成分を含有する医薬品が患部全体に使用されると、ステロイド性抗炎症成分の吸収量が相対的に多くなるため、適用部位を限る等、過度の使用を避けるべきである。

b 外皮用薬は、表皮の角質層が柔らかくなることで有効成分が浸透しやすくなることから、入浴後に用いるのが効果的とされる。

c サルファ剤が配合された化膿性皮膚疾患用薬は、連鎖球菌や黄色ブドウ球菌などの化膿菌が耐性を獲得するおそれがないため、しばしば長期連用される。

d カルプロニウム塩化物は、末梢組織(適用局所)においてアセチルコリンに類似した作用(コリン作用)を示し、頭皮の血管を拡張、毛根への血行を促すことによる発毛効果を期待して用いられる。

【解説】
a ○ 
b ○ 
c × 長期連用しない。耐性菌のことは考慮しなければならない。
d ○


【四国26−049】
a 尿素 − 角質層の水分保持量を高める(皮膚の乾燥改善)
b イオウ − 角質層のケラチンを変質させる(角質軟化作用)
c スルファジアジン − 細菌の細胞壁合成を阻害する(抗菌作用)
d バシトラシン − 細菌のタンパク質合成を阻害する(抗菌作用)

【解説】
a ○ 
b ○ 
c × 
d ×


【四国26−050】
a ミコナゾール硝酸塩は、皮膚糸状菌の細胞膜を構成する成分の産生を妨げたり、細胞膜の透過性を変化させることにより、その増殖を抑える。

b シクロピロクスオラミンは、患部を酸性にすることで、皮膚糸状菌の発育を抑える。

c ウンデシレン酸は、皮膚糸状菌の細胞膜に作用して、その増殖・生存に必要な物質の輸送機能を妨げ、その増殖を抑える。

d ピロールニトリンは、菌の呼吸や代謝を妨げることにより、皮膚糸状菌の増殖を抑える。

【解説】
a ○ 
b × 
c × 
d ○


【九州・沖縄24−085】
ア 塩化カルプロニウムは、末梢組織においてコリン作用を示し、頭皮の血管を拡張、毛根への血行を促すことによる発毛効果を期待して用いられる。

イ 硝酸ミコナゾールは、皮膚糸状菌の細胞膜を構成する成分の産生を妨げたり、細胞膜の透過性を変化させることにより、その増殖を抑える。

ウ イオウは、皮膚の角質層を構成するケラチンを変質させることにより、角質軟化作用を示す。

エ ヘパリン類似物質は、切り傷、擦り傷などの創傷面からの出血を抑えることを目的として用いられる。

【解説】
ア ○ 
イ ○
ウ ○
エ × ヘパリンは血液の凝固を妨げる。類似物質も同様で、出血部位には使えない。


【九州・沖縄24−094】
語句選択問題 皮膚に用いる薬の配合成分

ア 副腎皮質ホルモンと共通する化学構造を持ち、炎症を抑える作用を示す。
イ 皮膚に温感刺激を与え、末梢血管を拡張させて患部の血行を促す効果がある。
ウ 創傷面の痛みや、皮膚の痒みを和らげることを目的とする局所麻酔成分である。

アの選択肢:酢酸プレドニゾロン ピロキシカム
イの選択肢:カプサイシン メントール
ウの選択肢:アラントイン リドカイン

【解説】
ア 酢酸プレドニゾロン
イ カプサイシン
ウ リドカイン


【九州・沖縄24−097】
ア 一般的に、表皮の角質層が柔らかくなることで有効成分が浸透しやすくなることから、入浴後に用いるのが効果的である。

イ 中黄膏は、急性化膿性皮膚疾患(腫れ物)の初期、打ち身、捻挫に適すとされるが、傷口が化膿している場合、患部が広範囲の場合には不向きとされる。

ウ みずむし薬の剤型は、じゅくじゅくと湿潤している患部には、液剤が適すとされる。

エ インドメタシンは、過度に使用しても鎮痛効果が増すことはなく、またその場合の安全性は確認されていないため、まとめ買いや頻回に購入する購入者に対して、注意を促していくことが重要である。

【解説】
ア ○
イ ○
ウ × じゅくじゅく水虫に液剤やクリーム剤は、刺激が強い。
エ ○ 
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