2011年09月04日
本『不祥事 (講談社文庫)』
不祥事 (講談社文庫)
著者: 池井戸 潤
講談社 / 単行本 / 392ページ / 2007-08-11
ISBN/EAN: 9784062758031
悪者を成敗・・・スカッと、そして感動を!
『下町ロケット』で直木賞を受賞した池井戸潤氏の痛快銀行ミステリー作品。
女子行員の花咲舞を主人公とした短編連作作品。トラブルを抱えるう支店に臨店し悪事や銀行の不祥事を解決していくという痛快なストーリーなのだ。
この作品は短編であり、それぞれの話で主人公である花咲舞が活躍するのだけど、悪役である本部のエリート企画部長が対立軸として主人公を引き立てている。
そしてラストの章に近づくにつれ、本部エリート企画部長との対立軸から変化球し、悪役エリート部長の側近からの目線である「彼岸花」そして、ラスト章であり表題でもある「不祥事」へと続く。このラストではただの対立軸で終わるのではなく、金融ミステリーという要素を加え、少しだけ感動を与える終わり方となっている。
展開が分かりやすいが、感動を与える締めくくり・・・これぞ一流金融エンターテイメント作品なのだ。
この作品は銀行内部を知らない人に読んでいただきたい本である。実際に銀行出身の著者だからこそ、銀行内部のドロドロをエンターテイメント要素を表現できるのであろう。
あなたのよく行く銀行の窓口の奥の世界は、この小説の世界が広がっているのかもしれない・・・。
直木賞受賞作品!
.⇒この本はブックオフで買いました。105円書籍
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