中東問題でドル安の可能性
パレスチナ自治区ガザを
実効支配するイスラム組織ハマスが、
イスラエルに対し
大規模砲撃を実施しました。
イスラエルのネタニヤフ首相は
早々に「戦争」を宣言しています。
先週、原油は大幅上昇で始まりその後押し目を作っていますが
戦況が広間れば再び上昇に転じそうです
安全資産の金や債券が買われ、
米長期金利は大幅低下。
それに伴いドルも売られました。
有事に強い
スイスフランや円が
買われましたが、
今のところ影響は
限定的に見えます。
従来、中東は
紛争の絶えない地域なので、
市場も反応しないことが
ほとんどですが、
今回は規模が非常に大きく、
さらにここから拡大していく
可能性もあります。
また、米国は早々に
イスラエル支援を表明しており、
ウクライナも同時に支援している中で、
新たな支援先が増えた事は、
さらなる米財政の悪化を意味します。
戦争悪化によるリスクオフか、
米財政のさらなる悪化による
リスクオフか、
株はどちらにしても
上値の重い展開になりそうですが、
米債券やドルの動向に関しては、
もう少し見極める時間が
必要かもしれません。
経済がこれから縮小に
向かうのであれば、
金利は低下し(債券買い)、
ドル売りの流れが出る可能性も
十分あると思います。
いずれもドル円は米国金利を睨みながらのトレードですね