リセッション確定!
第2四半期の米GDP確報値が発表された。
前期比年率マイナス0.6%と2期連続の経済縮小が確定
ただ、個人消費がプラス2.0%に上方改定、
GDP物価指数が9.0%に上方改定されている。
米新規失業保険申請件数は19.3万件と予想以上に減少。
為替市場ではややドル買いに反応
今回は、やはり失業者数が少なかったというデータが最も怖いです。
失業者数が少ない⇒景気は悪くない⇒インフレは加速する
そう中央銀行は判断するとマーケットは思ったと思います。
結果、FRBが4.5の利率ではなく5.0も現実味を帯びてきたと
感じ始めているのではないか。
株式相場は下落しました
また、この発表の前に、ドイツのCPIが発表されましたが、
CPIが10%となっていました(予想値は9.5%)。
これは、もうユーロの金利は上昇する可能性が強くなり、
結果ヨーロッパの景気も悪化するというデータが出たわけです。
その結果ユーロが買われたわけです
マーケット的には、もう最低最悪ですね。
つまり、株相場は下落となります。
英国は英国で、世銀やらWallStreetから間違った政策で、
今後より厳しい状態になると伝えていますが、
トラス首相は、減税政策は正しい政策だ!っと言い切っています。
トラス氏の意見を読むと、このままだとみんな生活ができなくなる。
今日、明日の生活が厳しいんだ!そんな感じの意見です。
結局、マイクロではトラス氏に分があり、マクロでは世銀とWallStreetに分があります。
トラス氏の意見もよくわかります。
日本もトラス氏のように力強いリーダーが欲しいですね
数日前に、ヨーロッパのインフレは実はエネルギーから来るもので、
エネルギーが解決すればインフレは解消される。
一方米国はエネルギーではなく生活必需品などにインフレが発生しており、
だから金利を上げないといけないんだ、という記事を読みました。
つまり、この記事だと、トラス氏が正しく、
世銀とWallStreetが間違っているように思います。
さて、英国政府の強い要望もあり英国銀行は、
10月14日まで毎日7000億円もの20年債以上を購入するとの、
QEを追加で実施することになりました。
13営業日なので、10兆円規模でしょうか
(こちらの資金はどこから調達するのでしょうか。)。
英国政府は減税+国債の購入=大規模QEです。
余談ですが英国銀行は、トップページにインフレは10%ですと大きい文字で明記。
小さい文字でターゲットインフレは2%と明記しています
(何か、政府に伝えようとしているように私には読めてしまいます。)。
つまり英国銀行はQT(0.5%の政策金利上げ)をしているなか、
英国政府は上記QEをしている状態で、
車で言うとアクセルとブレーキを同時に踏んでいるというめちゃくちゃな状態です。
引き続き、株式は下落、金利は上昇、ドルは上昇で間違っていないと思っています。
皆様はどんな戦略を立てますか?